NEWS 2017

医療 2017.12.26

体内時計をつかさどる時計遺伝子、肝臓病と関連か(京都大学ほか研究チーム)

2017年12月21日、京都大学などの研究チームは、
睡眠や目覚めなどの「体内時計」をつかさどる時計遺伝子が
肝臓の細胞分裂に不可欠であることがわかったと発表しました。
 
これまで多くの研究が重ねられ、時計遺伝子が糖や脂肪などの
基本代謝を動的に管理していることが明らかとなってきていましたが、
時計遺伝子が全身の代謝の中心的な臓器である肝臓において
どのような役割を果たしているのかの多くが未解明のままでした。
 
京都大学の岡村均教授(時間生物学)らは、
肝臓の働きにも時計遺伝子同様、約24時間のリズムがあることに着目。
時計遺伝子の機能をなくしたマウスの肝細胞を調べたところ、
細胞の大きさが通常の2~8倍もある細胞が増え、
細胞分裂が上手く進まず、途中まで分裂した細胞が融合し
複数の核をもつものもあったと言います。
 
高齢者や肝炎などの患者は、肝臓に巨大な細胞が増えることが知られており、
岡村教授は「生活習慣が原因で起きる肝臓病には
時計遺伝子が関わっている可能性がある」と話しており、
体内時計の遺伝子が肝疾患とどのように関連しているかが
今後の研究課題になる、としています。
 
※時計遺伝子…1日の睡眠やホルモンの分泌、体温などを調整する働きを持つ。
時差ボケや睡眠障害など様々な病気との関連が研究されている。

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