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看護師の職業病⁉ 下肢静脈瘤と予防体操

単なるむくみだと思っていたけど、1カ月以上もむくみが解消しない…。だるさも増して、なんだか血管が浮き出てきたみたい、という症状がある人は要注意。もしかしたら、足の血管が不具合を起こす病気「下肢静脈瘤」かもしれません。下肢静脈瘤とその予防・改善法について、血管外科医で血管診療に詳しい、横浜血管クリニック院長 林忍氏にお話をうかがいました。

あなたのむくみ脚、ボコボコしていたり、かゆみがあったりしませんか?

むくみの中でも、片脚だけがむくんでしまう…という場合、もしかしたらそれは「下肢静脈瘤」という血管の病気が原因かもしれません。脚の静脈についている弁(バルブ)が壊れて正しく閉じなくなり、下肢の静脈を流れる血液が逆流してうっ血が生じ、血管が拡張したり蛇行したりすることで瘤ができるというものです。膝の裏やふくらはぎの内側がボコボコしていたり、クモの巣状の細かな血管が浮き出ていたりというのが、代表的な症状です。
 
下肢静脈瘤になりやすい人には特徴があります。よく知られているのは経産婦です。妊娠中に大きくなった子宮が脚のつけ根の静脈を圧迫し、逆流防止弁に負担がかかり壊れることが原因と考えられています。また、長時間の立ち仕事を強いられる職業に従事する人は、下肢の静脈への負担が多く発症リスクが高まります。立ち仕事がメインの看護師・介護士にとって“職業病”といわれているのはそのためです。
そのほか、遺伝性が高いので、家族や親戚に静脈瘤がある人は起こりやすいといわれています。

ボコボコがなくても下肢静脈瘤の恐れがある⁉

下肢静脈瘤にはさまざまな症状があるため、「私の脚はボコボコしていないし、きっとただのむくみのはず」という自己判断は禁物です。たとえば、だるい、重い、痛い、疲れやすい、むくむ、足がつるといった症状が特に多く、冷える、あるいは火照るという症状がでる人もいます。進行すると皮膚のかゆみが生じたり、皮膚が硬くなったり、湿疹が出たりすることも。ボコボコ瘤が出ていないからといって、下肢静脈瘤ではないとは判断できないのです。あまりにもひどいむくみが長期間続き、何かしらの不快感が続く場合は、専門医の正しい診断、適切な治療を受けるようにしましょう。

代表的な下肢静脈瘤のサイン

・脚が疲れやすく、常にだるい
・脚がむくみやすい
・寝ている間に、よく脚がつる
・脚の表面に血管が浮き上がっている
・クモの巣のように細かな血管が見える
 

むくみ&下肢静脈瘤を予防・改善する3つの体操

下肢静脈瘤など血管疾患によるむくみの改善策としては、前編で紹介した弾性ストッキングの着用が効果的です。加えて取り入れたいのが、ふくらはぎの筋肉のポンプ作用を促す「足の体操」。毎日の継続が効果的ですが、特に立ち仕事が続いた日は、午後もしくは夜の入浴後に念入りに行いましょう!
 
■つま先立ち体操
足を肩幅くらいに開いて、背筋を伸ばして立ちます。両手で机や手すりをつかみ、ゆっくりと両足のかかとを上げ下げします。1回10分間行います。イスに座ってかかとの上げ下げを行っても効果はあるので、テレビを見ながらなど夜のリラックスタイムにおすすめです。

■足首体操
仰向けに寝て両足を伸ばします。かかとは床につけたまま、つま先をゆっくり前後に各10回ほど動かします。次に床につけたかかとを起点に、つま先を右回りにぐるぐる10回ほど回します。同様に左回りも行います。イスに座って行う場合は、両足を握りこぶし1つ分ほど開けて座りましょう。就寝中に足がつりやすい人や、痛みがあるときに効果的です。

■ぷるぷる体操
仰向けに寝て、力を抜いてリラックスします。両手両脚を上にあげ、1分ほどぷるぷると小刻みに振るわせます。毛細血管の負担を軽減し、心臓への血液の戻りを助けます。脚を高く上げるのが大変な場合は、無理のない範囲で行いましょう。

下肢静脈瘤は命に危険がおよぶ病気ではありませんが、放置をしているとボコボコと見た目が悪くなるばかりか、だるさが蓄積されるなど生活の質を落としかねません。自身の生活の質が確保されなければ、患者さんへのサポートの質も下がってしまいます。
まずは、毎日こまめにケアを続けながら、美しく健康な脚を手に入れましょう!

林忍氏
横浜血管クリニック院長。医学博士。慶應義塾大学病院、慶應義塾大学外科 非常勤講師。済生会横浜市東部病院、済生会神奈川県病院において、血管外科専門医として20年間勤務。動脈瘤、閉塞性動脈硬化症、内頸動脈狭窄症、下肢静脈瘤、リンパ浮腫、血栓症、血管外傷等、あらゆる血管に関する診療を患者さんの立場に立って行っている。特に下肢静脈瘤の累計症例数は7000例以上に上る。

UP DATE 2018/01/25

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