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虫歯は“殺菌して治す”が常識⁉
歯医者が苦手な人でもOKな最新の治療法とは

「もしかして、虫歯かも?」。そんな時、すぐに歯医者さんへ足が向きますか? 病院という場所には慣れているはずの看護師さんや介護士さんとはいえ、小さい頃に歯を削られて痛かった記憶や、治療する時の「キーン」という音の印象が残っていて、歯医者さんが苦手という方も多いのではないでしょうか。今回は、虫歯治療のネガティブなイメージを払拭させるような、“痛くない、削らない”最新の虫歯治療法について、米国で歯科治療を学び、最新の歯科治療に詳しい天野歯科医院 院長の天野聖志氏にお話しをお聞きしました。

早めの歯医者受診が体を守る!

前編の「“唾液力”を高めて、簡単に口内ケアをしよう!」でも紹介した、歯茎からの出血やひどい口臭などを感じた時、あなたはすぐに歯医者を受診していますか? 口内の違和感、虫歯、歯周病などの自覚症状を感じた時は、速やかに歯医者を受診することが大切です。穴が開いてしまった虫歯の治療や、歯周病の原因にもなる歯茎の中の歯石の除去は、歯医者でなければ治療することはできません。日々の忙しさや歯医者への苦手意識を理由に歯医者へ行かないで、わずかな違和感だからとそのままにしておくと、症状は悪化し続け、いずれは体全体の不調にも繋がりかねません。早めの受診、治療が大きなトラブルを防ぐ一番の方法なのです。

詰めた銀歯、そのままにしていて大丈夫?

虫歯治療と聞くと、「虫歯を削って銀歯を詰める」というイメージを抱く方が多いでしょう。しかし、以前まで主流だったその治療法は、最近はかなり減少しつつあります。話すときや笑った時などの見た目を気にする人が増えてきたこともありますが、銀歯を詰めることで起こりうる、人体への影響を懸念する声が世界的に広まっていることも大きな理由の一つです。保険適用の銀歯には、銀以外にパラジウムという金属が含まれていることが多いのですが、詰めた銀歯からパラジウムが体内に入り込むことで、人体に害を及ぼすとも言われているのです。
 
以前に治療した銀歯が口内に残っている方も多くいると思いますが、長い目で見れば、銀歯が口内にある時間の分だけ、金属が体内に入りこみ続けることになります。もちろん、銀歯があるからといって必ずしも体に悪影響が出るというわけではありませんが、口内から金属を取り除いた方が体全身の健康にも良いという考えが主流となってきています。

歯を削る治療は歯の寿命を短くする⁉


虫歯になっている箇所を削って、銀やプラスチックといった詰め物をするという従来の治療法を行い、虫歯の無い健康な歯を維持できた方はそう多くないという事実にも注目すべきです。虫歯を削って詰め物をすると、人工物である詰め物と歯の間には必ず隙間ができてしまうのですが、そのわずかな隙間や詰め物をするときに使用した接着剤の劣化部分に、虫歯は再発しやすくなってしまいます。そして、再び虫歯を削って詰め物を詰めるという治療を繰り返していくうちに、詰め物をする箇所はどんどん大きくなり、最終的に抜歯をするしか治療方法がなくなってしまうというループに陥ってしまうこともあります。
 
つまり、「歯を削らない」治療を選択すれば、将来的に歯を失うリスクを大幅に減らすことができ、健康な歯を長く維持することができるのです!

▲最初にできたわずかな虫歯を削って治療し、それを繰り返すことで、最終的に歯は無くしてしまいます。イラストは、1番が6歳、6番が40~50歳を表しています。

虫歯は削らず、“殺菌”で治す!

歯を削らない治療とは、従来のように虫歯を「取り除く」のではなく、虫歯菌を「殺菌」して治療する方法です。安全に、痛みを感じることなく虫歯治療を受けることができるので、「歯医者さんが苦手…」という方にもおすすめです。具体的な治療法を虫歯のレベルに合わせていくつかご紹介します。
 
●初期虫歯の場合「ヒールオゾン治療」
塩素の約7倍と言われるオゾンの高い殺菌力を利用して、虫歯菌を殺菌する治療法です。
治療法も簡単で、虫歯になっている箇所にオゾンを当てる、もしくは歯全体を覆うマウスピースを装着し、内部にオゾンを充満させて、歯全体の殺菌を行います。安全性も確立されており、治療時間はおよそ1分。痛みもなく、早く治療を行うことができます。マウスピースでの治療は、歯全体の虫歯や歯周病の予防にも繋がります。

▲新型ヒールオゾン機

▲ヒールオゾンを虫歯になった歯に60秒当てるだけで殺菌が完了します

●中等度の虫歯の場合「プラズマレーザー治療」
歯に穴が開いているが、神経までは距離があるというような中等度の虫歯には、プラズマレーザー治療を行います。高出力レーザーと特殊なチタン溶液から作りだされる高温のプラズマによって細かい箇所でも、他の歯を傷つけることなく、虫歯菌のみを効率的に殺菌する治療法です。殺菌をしたら穴が開いている部分に詰め物をして終了です。高温のプラズマと聞くと、少し怖いイメージがありますが、酸化チタン溶液と水の冷却効果によって、ほとんど痛みを感じません。基本的に麻酔をすることなく虫歯を治療できます。

▲プラズマレーザー治療機『ストリーク』

▲歯周病や虫歯治療に効果的なNd:YAGレーザー

●重度の虫歯の場合 「ドッグベストセメント治療」
神経まで到達してしまっている虫歯でも、削ることなく治療できる場合があります。ドッグベストセメント治療は、セメントに含まれる鉄と銅イオンのコンビネーションによる殺菌力で、虫歯菌を無菌化する治療法です。神経まで到達している場合、虫歯を削って除去する治療法では神経を抜く必要がありますが、ドッグベストセメント治療では、神経を抜かずに治療できる可能性が高まります。今まで、ドッグベストセメント治療は無菌化に約一年もの時間を要していましたが、最近では、中等度の虫歯治療で紹介した「プラズマレーザー治療」と併用して使用することで、即日もしくは虫歯のレベルによっては2、3回で治療を終えることができます。

▲ドッグベストセメント。これを虫歯箇所に塗り込み、虫歯菌を無菌化していく

▲ドッグベストセメントイメージ図 Mが虫歯箇所、Cがドッグベストセメントの粉とコーパライトという薬を混ぜたもの Dがドッグベストセメント

注意したいのは、これらの治療法はまだ保険適用ではないということです。歯を削って詰め物をするという従来の治療法に比べれば、多少費用がかかりますが、長い目で考えれば、体への影響もなく、歯の寿命を伸ばすことにも繋がるとても魅力的な治療法といえます。

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歯を削らない治療法をもっと知りたい!という方にオススメ

ご紹介した歯を削らない治療法をAR(拡張現実)動画、もしくは3D動画で立体的に見ることができます。今回ご紹介した削らない治療法はもちろん、神経を抜かない治療法や歯周病菌と虫歯菌の完全殺菌治療など、歯を守るためのさまざまな最新治療法を分かりやすく紹介しています。
 
注意:AR(拡張)動画はターゲット画像が必要になります。

口内トラブルを感じた時、何よりも大切なのはまずは歯医者を受診することです。早期発見、早期治療が何よりもあなたの歯を、そしてゆくゆくは体を守ることにも繋がりますよ。忙しさに負けず、健康的な未来のために早めの歯科受診を心がけてください!

【講師略歴】
Dr.天野聖志                                             
米国ウィスコンシン州マーケット大学歯学部大学院にて歯科修士課程卒業(マスターオブサイエンス)
米国補綴歯科学会認定医
天野歯科医院 院長
 
歯の不快を取り除き、人々の生活の向上を目指して健康で美しい歯の提供を進めている

【天野先生のおすすめ本】
『名医は虫歯を削らない 虫歯も歯周病も「自然治癒力」で治す方法』
小峰一雄著
出版:竹書房
 

UP DATE 2018/02/19

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