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新しい配属先でステップアップするために
感謝と誠意を伝える「人事異動のマナー」

年度末を迎え、多くの病院や施設では、4月から始まる次年度の新体制・新人事が発表されたのではないでしょうか。人事異動はキャリアのターニングポイントになる方も多いはず。だからこそ、マナーを実践して異動前から自分の評価を上げておきたいものです。そこで、人事異動が決まってから新配属先で勤務するまでのマナーを、マナーデザイナーの岩下宣子さんにお聞きしました!

人事異動は、新しい自分を発見するチャンス

看護師さんの仕事は、部署によって勤務地や勤務形態がさまざまで、数ある職業の中でも特に高い専門性が必要となります。診療科によって特有の検査法・治療法があり、使用機器やツールも特殊なものばかり。当然、患者さんへの対応のポイントも違ってきます。ですから、人事異動で配属先が変わるとき、知らない世界に足を踏み入れることへの不安を感じるかもしれません。でも、前向きに捉えましょう。新しい環境で、新しい業務を、新しいメンバーと取り組むことは、自身がステップアップする絶好のチャンスですから!

職場の人間関係は、感謝、敬意、マナーがカギ!

このチャンスをうまく生かすには、職場の人間関係を円滑にすることが大事。仕事はひとりではできませんし、特に、看護師さんの仕事はチームワークが重要です。常に感謝と敬意の念をもち、気配りを忘れずに良好な関係を築くためのマナーを心がけましょう。前回もお伝えしましたが、マナーとは、「自分を大切にするように、相手を大切にする心」を表現するもの。思いやりの気持ちを相手にわかりやすく伝え、失礼のない行動をするためのルールです。お互いがマナーを実践すればチーム全体の歯車がかみ合い、看護のレベルも向上するでしょう。

「人事異動」の3つのマナー

人事異動の際、気をつけるべきマナーのポイントとは、どんなことでしょうか。具体的にみてみましょう。ただし、職場のルールがある場合は、それに従ってください。
 
その1
自分の業務をまとめて、丁寧に引き継ぐ!
 
異動が決まったら、まず、スムーズな引き継ぎのために、「自分の仕事をわかりやすくまとめる」のがマナー。業務の手順や、注意事項、業務で必要な連絡先などをまとめ、PCの中のデータ類も整理しましょう。後任者もあなたと同じように、やったことのない仕事に不安を抱えているかもしれません。相手を思いやる気持ちで、できるだけ丁寧な引き継ぎを心がけてください。
 
その2
異動先の業務や組織について勉強をする!
 
異動先の業務について、「自分から進んで勉強する」ことも社会人のマナー。技能的なことはもちろん、チームプレーヤーとしての心構えや、異動前にやっておくべきことなどを、異動先の上長に確認しましょう。遠方でなければ電話やメールで済ませず、アポイントをとって異動先の職場まで出向きます。また、話を聞くときは相手のほうに体を向けて、話題に合わせてあいづちを打ちながら話に集中。大事なことは、メモを取ることも忘れずに!
 
その3
現職場と異動先に、あいさつをする!
 
異動前の最後に、一緒に仕事をしてきたメンバーに感謝の気持ちをしっかり伝えます。仕事上での接点がなくなったとしても、信頼関係を保っていれば、困ったことがあったときに大きな力になってくれるでしょう。また、異動先では、出勤初日に「一から教えていただく」という真摯に勉強する気持ちを伝えます。そうすれば、相手も快く仕事を教えてくれるはずです。あいさつは大人のマナーの基本。どんなときも、「笑顔」と「明るい声」がポイントです!
 

頭を下げる角度は、心の深さを表す! ~正しい「おじぎ」のマナー

(左)会釈、(右)敬礼

(左)最敬礼、(右)お詫びの最敬礼

あいさつするときは、「おじき」をすることで、相手への敬意を表現します。おじぎは主に3タイプありますが、いずれも「息をしながら」頭を下げるのが大きなポイント。つまり、おじぎしているときは声を出すことはできないということ。あいさつの言葉が終わったところから息を吸いながら頭を下げていきます。
 
●おじぎの主な3タイプ
・会釈(15度程度) … 病院・施設内での普段のあいさつ
・敬礼(45度程度) … 患者さん・利用者さん・ご家族・上司へのあいさつ
・最敬礼(75度程度) … 感謝・依頼・お詫び、重要な人へのあいさつ
※お詫びの際は、通常の最敬礼よりも深く、90度程度の角度まで頭を下げる
 
●おじぎの基本「三息の礼(みいきのれい)」
①あいさつの言葉が終わったところから、息を吸いながら頭を下げていく
②下げたところでいったん体の動きを止めて、息を吐く
③息を吸いながら、ゆっくり頭を上げる

Point 異動時のあいさつでも、おじぎで心の深さを表現!
 
現職場であいさつするときは、最後に最敬礼をすると感謝の気持ちがより伝わります。また、異動先では、あいさつの最後を敬礼で締めくくると、敬意と誠実さが表現できます。おじぎするときは、首だけを動かすのではなく、背筋を伸ばして腰からゆっくり曲げることを心がけましょう。また、何度もペコペコせずに、一度だけ丁寧に頭を下げればOKです。
 

新メンバーを迎える側にもマナーがある!

異動する本人だけでなく、迎え入れる関係部署のメンバーにもマナーはあります。それは、「どうしたら、異動してきた新メンバーが早く仕事に慣れることができるか」を考えて実行すること。例えば、業務の流れをわかりやすくまとめた資料を作成する、どんなに忙しくても質問には丁寧に答えるなどを心がけましょう。もちろん、本人の努力も必要ですが、それをフォローする側に思いやりの心がないと、部署内の関係性はギスギスしたものになってしまいます。全員がマナーを実践することが大切です!

マナーについて深く知りたい人におススメの2冊!

図解 マナー以前の社会人常識
出版:講談社+α文庫
定価:680円(税別)
 
好感度がアップする美しいマナー/イラストでよくわかる
出版:幻冬舎文庫
定価:571円(税別)

『図解 マナー以前の社会人常識』

『好感度がアップする美しいマナー/イラストでよくわかる』

監修:岩下宣子氏
マナーデザイナー
現代礼法研究所主宰 NPO法人マナー教育サポート協会理事長

共立女子短期大学卒業後、キッコーマン(株)入社。全日本作法会の内田宗輝氏、小笠原流礼法の小笠原清信氏のもとでマナーを学ぶ。1984年、現代礼法研究所を設立。マナーデザイナーとして企業、学校、商工会議所、公共団体などでの指導、研修、講演や執筆活動のほか、テレビなどのメディアでも活躍。主な著書は、『図解 マナー以前の社会人の基本』『図解 マナー以前の社会人常識』(ともに講談社)、『好感度がアップする美しいマナー/イラストでよくわかる』(幻冬舎文庫)、『知っておきたいビジネスマナーの基本』(ナツメ社)など多数。

UP DATE 2016/03/05

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