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貧血は鉄不足とは限らない!
いくら鉄分を摂っても改善しない人は「血虚」を疑え!

「貧血っぽい」症状が出ているにもかかわらず、健康診断でのヘモグロビン量は正常で鉄欠乏性貧血ではないよう。おかしいなと思いつつ、貧血を放置していませんか? その状態、もしかしたら東洋医学で言う「血虚」と呼ばれる状態かもしれません。婦人科の漢方治療に詳しい、霞が関ビル診療所の丸山綾先生にお話をうかがいました。

鉄が足りていても貧血様症状が出ることがある

日本人女性の5人に1人が鉄欠乏性貧血だと言われるほど、貧血に悩む女性の多い現代。血中のヘモグロビンや鉄が足りず、酸素を上手く運べなくなるため、立ちくらみやふらつき、動悸・息切れといったいわゆる貧血の症状が起こるのです。読者の皆さんにも、貧血の自覚症状がある方も多いのでは?
 
しかし、血中のヘモグロビンが足りていても、鉄が足りていても、貧血のように顔色が青白くなったり、ふらついたりすることがあります。実は、貧血のような症状を起こす原因は、鉄欠乏性貧血だけではありません。

貧血様症状は、東洋医学的には「血虚」

西洋医学でいう貧血様の症状は、東洋医学では「血虚(けっきょ)と診断されます。血(けつ)とは体の中を流れる血液や栄養分を意味します。血虚とは、読んで字のごとく、「血」が「虚ろ」な状態。要するに、血液中の酸素や栄養分が足りず、体内にうまく届いていない状態を表します。
 
もしかして「血虚」かも!?
あてはまるものをチェックしてみよう
□爪が割れやすい
□爪が薄い
□二枚爪である
□髪の毛が抜けやすい
□髪の毛が細くなった
□枝毛や切れ毛が多い
□白髪が増えた
□顔色が青白い
□皮膚が乾燥する
□皮膚のかさつきがある
□疲れやすい
□めまい
□息切れ
□立ちくらみ
□集中力の低下
□不眠
 
上記の症状があてはまる人は、血虚の可能性があります。血虚の状態では栄養分が体の隅々までめぐりにくくなるため、末端部分に症状が出やすいのです。
ちなみに、西洋医学的に鉄欠乏性貧血の人は、東洋医学的は診断は「血虚」といえます。
けれども、西洋医学的に鉄欠乏性貧血の診断がつかなくても、上記の症状があれば東洋医学的には「血虚」の診断となり、治療の対象となります。

不調を正すにはまず生活習慣から! 赤や黒の食べ物で血虚の体質改善

血虚は病気というよりも体質あるいは体内のバランスの崩れなので、薬で治療するだけでなく生活習慣も改善していきましょう。もちろん、西洋医学的に出血を伴う病気(子宮筋腫・子宮内膜症など婦人科の病気、痔や胃腸炎など消化器の病気など)がある場合、出血を減らす目的で治療する必要があります。また東洋医学的には、補血剤といって「血(けつ)」を補う薬の処方がメインになりますが、それ以外にも生活習慣を見直し、養生することも大切です。
具体的には、血虚の場合、「血が足りない」状態なので、食事で補っていきましょう。例えば、ナツメなどのドライフルーツや黒ゴマ、ひじき、赤みの肉など、赤や黒の色味の強い食べ物がよいと言われています。


なかなか貧血様症状が改善しない方は、生活を見直してみたり、一度、漢方治療に詳しい医師に相談してみてもいいかもしれません。

丸山綾 氏
霞が関ビル診療所 婦人科医
 
【略歴】
1999年日本大学医学部卒業。駿河台日本大学病院、丸の内クリニックなどを経て2011年より霞が関ビル診療所勤務。クリニックで診療をはじめるようになり、漢方薬を使った診療の必要性を感じるように。現在は、西洋医学と東洋医学の見地から婦人科診療に当たっている。
 
【資格】
日本産科婦人科学会専門医 、日本東洋医学会漢方専門医

UP DATE 2016/04/21

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