NEWS 2018

医療 2018.05.21

がん遺伝子検査を数万円で…まずは臨床研究を6月から(慶応大学病院)

2018年5月21日、慶応大学病院(東京都)は、
がんの原因となる遺伝子変異を特定し、
これに合った薬を探して治療する「がんゲノム医療」で、
従来よりも簡単に160種類の遺伝子を調べられる検査法を開発しました。
 
従来の「がんゲノム治療」は、
効果が多いに見込まれる薬を予測できるというメリットがある一方、
保険適用外のため、検査費用50万~100万円が自己負担となり、
多くの方には手が届かないのが現状でした。

こうした現状を打開するため、慶大病院は、
解析機器で遺伝子を読み込む回数を従来の半分にし、
手順も効率化した簡易検査を考案。
 
具体的には、
・手術で切除した組織などを検査に転用し、
採取の手間を省く
・100人分の遺伝子を一度に調べられる機器を導入し、
外部に委託していた解析を院内で実施する
ことにより、コストや所要時間を減らします。
 
この検査方法により、
遺伝子変異の疑いがあるかどうかの判定には留まるものの、
費用は数万円に抑えることができます。
 
慶大病院では、6月から有用性を確かめるための臨床研究を開始。
検査対象は慶大病院でがんの切除手術を受ける20歳以上の患者で、
3年かけて最大1万2000人を検査。
どのくらいの患者で変異の情報が得られるかを調べる予定です。
今回は研究目的のため、費用は病院が負担します。
 
西原広史・慶大医学部腫瘍センター特任教授は、
「現状のがんゲノム医療は患者負担が大きく、
医療の格差を助長しているとの指摘もある。
誰もが受けられる検査法にしたい。」と話し、
がんゲノム医療の普及を目指していく方針です。
 

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