NEWS 2018

医療 2018.05.24

がんが見つかりにくい「高濃度乳房」、受診者への一律通知は勧めず(厚生労働省)

2018年5月24日、厚生労働省は、
自治体が行う乳がん検診のマンモグラフィー(乳房X線撮影)を受けた際に、
異常が見えにくくなる高濃度乳房について、
「受診者に一律に通知することは望ましくない」
とする文書を全国の自治体に送付しました。

40歳以上の日本人女性の約4割に見られる高濃度乳房とは、
乳腺組織の密度が高いこと。
マンモグラフィーで見られる所見の一つで、これ自体は病気ではありません。
しかし、高濃度乳房の場合、マンモグラフィーで全体が白っぽく写るため、
がんが見つかりにくくなる傾向があります。
一方、超音波検査を併用すれば、がんを見つけやすいとされているため、
乳がん患者からは、「高濃度乳房であるかどうかを受診者に通知すべきだ」
との声が上がっていました。

高濃度乳房の通知に関しては、自治体ごとに対応のばらつきがあり、
高濃度乳房自体を病気と誤解するといった混乱も生じていました。

そのような状況を受けて厚生労働省は、受診者に対する通知の方法を検討。
その結果、超音波検査を併用した場合、がんの発見率は向上するものの、
死亡率が減少するという効果が明確になっていないため、
受診者への一律の通知は「時期尚早」との結論に至りました。

同省研究班の笠原善郎・福井県済生会病院副院長は、
「検査体制が未整備な現段階では、一律の通知が不安や過剰な受診を招く恐れもある。
正しい理解に基づいた検診が受けられるようにすることが大切だ」と話し、
まずは自治体職員が、受診者に正しい説明をするよう求めています。

 

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