NEWS 2019

医療 2019.07.10

ミミズ筋肉でバルブ作成 体内埋め込み型の装置で活躍に期待(理化学研究所)


7月8日、理化学研究所生命機能科学研究センター
集積バイオデバイス研究チームの田中陽チームリーダー、
東京電機大学の釜道紀浩准教授らの共同研究チームは、
ミミズの筋肉組織を用いて、科学エネルギーのみで動作する
小型の弁(バルブ)を開発したと公表しました。
 
体内埋め込み型の装置や環境発電などの最先端研究分野においては、
小型化や外部の電力供給に依存しないこと、
材料もすべて自然に還元されるといった、
省エネルギーかつクリーンな機械の構築が望ましいとされています。
しかし、旧来の機械工学的発想では
電源や送電・制御部などが必要で、高機能化には限界がありました。
 
今回、同研究チームは、ミミズの筋肉を使って、
電力を使わずに作動を制御できるバルブを開発。
バルブを作製するにあたり、まず、化学刺激に対する
ミミズ筋肉シートの機械的特性を測定しました。
その結果、化学刺激後の応答にはばらつきがあるものの、
力や収縮率は一般の小型バルブの圧電素子と比較しても劣らず、
バルブ作製に利用可能であると考えられました。
 
本研究で試作したミミズバルブは、
駆動源や刺激に電気を用いることなく、
外部から動きを制御する装置としては、初めての例といえます。
田中陽チームリーダーは「電気を全く使わずに動かせ、
生物と機械の融合機器として、人間の体内への埋め込み
型医療機器などに応用できるかもしれない」と、話しており、
医療技術の大きな進歩が期待されます。

NEWS一覧へ戻る

こちらに掲載されている情報は、発表現在の情報です。日時・内容の変更等、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。

ページの先頭へ戻る