NEWS 2020

医療 2020.11.04

終末期のがん患者の約40%が痛み 緩和ケアの質の向上を呼びかける(国立がん研究センター)

2020年10月31日、国立がん研究センターは
「人生の最終段階の療養生活の状況や受けた医療に関する全国調査」の結果を
公表しました。
 
この調査は、2017年の人口動態調査の死亡票情報から
「がん」「心疾患」「脳血管疾患」「肺炎」「腎不全」で亡くなった患者の遺族を対象に、
2019年1月から3月の期間に行われたもの。
人生の最終段階では、患者本人に直接調査を実施することは難しいため、
家族の視点で評価する方法が標準的とされています。
 
主に患者が亡くなる前の療養生活や医療の実態に関する当調査では、
約2万1000人から回答を得ています。
 
調査結果によると、
亡くなる直前まで痛みがあったと推定されたのは、がんで40.4%。
心臓病の25.3%や脳梗塞などの22%と比べても多かったとしています。
 
死亡の1週間前に痛みがあったがん患者からは、
「医師はある程度対処してくれたが不十分だった」(21%)、
「診察の回数や時間が不十分だった」(9%)という理由が多く列挙されました。
医療に満足していた割合は71.1%と高めだった半面、
身体の苦痛があった割合は47.2%。
気持ちのつらさがあったケースも42.3%に上りました。
また、患者と医師の間で、
最期の療養場所の希望に関する話し合いがあった割合は
36.5%と低かったことも判明しました。
 
がん医療支援部の加藤雅志部長は
「現場の医師に緩和ケアの専門性をより高めてもらうこと、
それに、患者に積極的に話してもらえるような環境を作ることが必要だ」
と話しています。
 
「人生の最終段階の療養生活の状況や受けた医療に関する全国調査」の資料は
こちらから

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