NEWS 2021

医療 2021.08.18

「スキルス胃がん」遺伝子異常を特定で、より有効な薬開発の可能性に期待(国立がん研究センター研究所)

8月17日、国立がん研究センター研究所が
治療が難しいとされる「スキルス胃がん」で、
治療の標的となる遺伝子の異常を特定したと発表しました。
 
スキルス胃がんは、がん細胞が粘膜下に広く浸潤し、
診断時にはすでに、腹膜播種や腹水を来すなど、
治療が難しい状態になっていることがほとんど。
5年生存率はおよそ10%とされ、治療が難しいがんのひとつとして、
膵臓がんなどと並んで最も予後の悪いがん種と考えられています。
 
当研究所の間野博行所長らのグループは、
スキルス胃がんの患者およそ100人の「腹水」から
がん細胞を取り出し、その遺伝子を解析。

その結果、特徴的な遺伝子の異常を
数多く特定することに成功したということです。
がんの一部では、特徴的な遺伝子異常によって現れるたんぱく質などを、
狙い撃ちにする「分子標的薬」という種類の薬が有効とされています。
解析の結果、患者全体の4分の1には、
薬の効果が期待できる遺伝子の異常があったということです。

また、スキルス胃がんのマウスを使った実験では、
すでにある薬で効果も見られたということで、
研究グループは、患者に有効な薬を開発できる可能性を示唆。
今後、実際の患者に投与して効果を確かめる研究を進めたいとしています。
 
間野所長は「1年以内に実際の患者に投与して、
効果を確かめる研究につなげたい」と話しています。
 
 
詳しい研究結果についてはこちらをご確認ください。

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