12月18日、NPO法人口から食べる幸せを守る会が
オンライン食事サポーター講座を実施しました。
当講座は、講師の指導のもと、正しい食事介助姿勢や方法を
オンラインで気軽に学ぶことができるというもの。
食事介助用のスプーン、飲み物、
ヨーグルトやゼリー、クッキーやせんべいといった簡単なものを
自分で用意したうえで受講します。
講座には看護師や介護福祉士、管理栄養士、生活支援員といった
さまざまな業種の方が参加しており、中には、自身の職場から参加している方も。
また、家族の食事介助の参考にしたいと、
夫婦で受講している参加者も見受けられました。
1時間にわたって開催された講座では、まず、不適切な姿勢での食事を体験。
食事介助の現場でよく目にするという顎を上げた状態での食事では、
飲み込みにくさを実際に経験し、驚いた表情を浮かべる参加者の姿もみられました。
続いて、約30分にわたり適切な食事介助姿勢や介助方法を学習。
講師は参加者が実践する姿を確認しながら、
「もう少し奥までスプーンを入れましょう」
「スプーンをもう少し下からもっていきましょう」など
丁寧にアドバイスを送っていました。
最後に質疑応答の時間がとられ、
「とろみのついた食事を口腔内のどこに入れるとよいのか」
「ご利用者がすすり食べをしてしまう」といった参加者からの質問や悩みに対し、
講師側が熱心に回答。
当講座は、適切な食事介助法を学ぶことができるだけではなく、
実際に食事介助を行う中での悩みや不安を解消できる有意義な場にもなっているようです。
――――――――――――――――――――――――
■2022年5月 NPO法人口から食べる幸せを守る会 第10回全国大会を開催
「食支援を極める~温故知新~」をテーマに、
当法人代表の小山氏による基調講演や
東京医科歯科大学歯科医師の戸原氏による特別ゲスト講演、
認知症要介護高齢者への食事介助のセミナーを開催予定です。
2022年1月1日から申し込みが可能! ぜひご参加ください。
詳細やお申込み方法についてはこちらから。
――――――――――――――――――――――――
■小山珠美氏にご登場いただいた「今月のインタビュー」
【前編】
「食べることは、生きる源」
医療・福祉の現場を取り巻く食事介助の課題とは
【後編】
経口摂取という選択肢をあきらめない
「多職種」の専門性を活かし、チームで食事介助に取り組む