3月25日、国立研究開発法人国立がん研究センターは、
終末期のがん患者における
療養生活の実態を明らかにするため、
有効回答数約5万4千人分の全国調査結果を公表しました。
調査対象はがん患者の遺族です。
調査結果によると、42%のがん患者の遺族が
患者が死亡前にからだの苦痛がなく過ごせたと
感じていることがわかりました。
また、患者と医師で最期の療養場所について
話し合っていたと遺族が回答した割合は35.7%。
心肺停止時の蘇生処置について
話し合いがあったとの回答も35.1%と同水準にとどまりました。
調査を担当した同センターの小川朝生氏は、
割合の低さを指摘した上で
「最期の療養場所や痛みのコントロールなどが保障されることが
患者本人の安心や尊厳につながる」として、
終末期の過ごし方を事前に十分話し合うよう呼び掛けました。