アンケート結果発表

毎月、さまざまなテーマで実施しているアンケート。
一般の方々が注目していることや、
入院経験がある方のご意見など、
皆さまから寄せられた"生の声"をレポートしています!

アンケート結果報告

患者家族のケアに関するアンケート

新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、深刻化しているのが患者の「家族」の不安です。そんな中、ケガや病気の患者さんだけではなく、患者さんをサポートする家族に対するケア「家族看護」の重要性が昨今注目されるようになっています。家族間コミュニケーションの活性化を行うなど、家族の不安や悩みを解消するために必要な家族看護。今回のアンケートでは、皆さんの家族看護に対するご意見をお聞きしました。

アンケート属性
アンケート期間 2021年8月5日~2021年9月4日
有効回答者 849名
男女比
年齢分布

(1-1)あなたは、「家族看護」という言葉を知っていますか。
(1-2)もし、あなたの家族が入院した場合、あなたは、看護師から「家族看護」のサポートを受けたいと思いますか。

「家族看護」という言葉を知っている人は、「具体的に知っている」が1割(9.6%)、「言葉だけ聞いたことがある」が3割(32.5%)となり、認知している人は半数を下回りました。また、看護師から「家族看護」のサポートを受けたいか、という設問では、「そう思う」(29.2%)と「ややそう思う」(38.5%)を合わせた肯定回答の比率は7割弱を占めました。

(1-1)「家族看護」という言葉の認知

(1-2)「家族看護」を受けたいと思うか

(2)【家族看護を受けたいと思う人向け設問】特にサポートしてほしいと思うことを教えてください。

次に、家族看護を受けたいと回答した人に、「サポートしてほしいと思うこと」を聞いたところ、「患者家族への精神的サポート」(56.1%)、「患者の病状に関する知識指導」(53.5%)が上位の回答で5割を超えました。これらに、「患者の緊急時・応急処置などに関する知識指導」(48.0%)、「患者家族への健康維持指導」(42.3%)が4割台で続いています。家族の方にとっては、患者の容態や生活の変化、将来の不安など、精神的なストレスは大きく、支援を求める声が多くあがりました。また、患者側の病状に関する知識が十分に備わっていなかったり理解に時間がかかるケースが多いため、知識面でのサポートも求められています。

(2)家族看護でサポートして欲しいこと

(3)【家族看護を受けたいと思う人向け設問】どのような看護師に家族看護を受けたいと思いますか。

また、家族看護を受けたいと回答した人に「どのような看護師に家族看護を受けたいか」と聞いたところ、「患者・家族ともに思いやりを持って接してくれる」(65.8%)が最多の回答で、次に多かったのは「家族の話をしっかりと聞いてくれる」(59.7%)でした。日々業務に追われ忙しい状況ですが、患者、家族に寄り添い、傾聴する姿勢や行動が重要です。

(3)家族看護を受けたい看護師

その他

  • 患者や家族間の間を取り持ってくれる高いコミュニケーション能力
  • など

(4-1)【家族が入院/在宅治療を受けた経験がある人向け設問】悩みや不安を看護師さんに相談したことがありますか。
(4-2)【看護師に相談したことがない人向け設問】にお聞きします。
その理由を教えてください。

家族が入院/在宅治療を受けた経験がある人に、実際に看護師に悩みや不安を相談したことがあるかを聞いたところ、相談したことある人は約3割(26.7%)にとどまり、7割以上の人が相談したことがないと回答しました。相談しない理由は、「相談するような悩みや不安はなかった」(36.0%)が多かった一方で、「相談できるとは思っていなかった」(36.0%)、「いつも忙しそうで話しかけづらかった」(25.0%)、「接する機会が少なかった」(20.8%)という回答が上位にあがりました。これは患者およびその家族側から見ると、疑問や不安を表に出すことができない環境が病院側、看護師側にあることが伺えます。

(4-1)悩みや不安を看護師に相談したことがあるか

(4-2)看護師に相談しない理由

その他

  • 親戚に大学病院の教授がいるので、そちらに相談した
  • 看護師さんよりもケアマネさんなどに相談していました
  • 相談しても適当な理由をつけて断られた
  • こちらからそのような時間を作ることが出来ませんでした
  • など

(5)【看護師向け設問】これまでに患者家族との意思疎通において、どのようなことに困ったことがありますか。

また、看護師の方(32人)には、「患者家族との意思疎通において困ったこと」を伺いました。多かった回答は、「伝えたことが家族間で共有できていないと感じた」(13人)、「面会が少なく、話せる機会がほとんどなかった」(12人)でした。他、「患者家族側からの意見が少なかった」(8人)、「話したことを理解してもらえない、聞く耳を持ってくれなかった」(6人)という回答もあがりました。

(5)患者家族との意思疎通で困ったこと

その他

  • 親族間でパワーバランスがあったりキーパーソンがきまっていない場合
  • など
「家族看護」のニーズは高く、「精神的なサポート」と「病状に関する知識指導」を多くの人が望んでいます。しかし現状は悩みなどを看護師に相談することは稀で、「忙しそうで話しかけづらい」など、不安を表に出すことができない環境にあると言えます。患者さんと同様、家族の心も揺れ動いています。コミュニケーションが思い通りに行かないこともあるでしょうが、「思いやりを持って接してくれる」、「話をしっかりと聞いてくれる」ことを期待されています。日々業務に追われて大変ではありますが、家族に寄り添い、傾聴する姿勢や行動こそが大切です。

「患者家族のケア」について、また、このアンケートの結果や内容についてのご意見やご感想は、公式Twitterまでおよせください。

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