アンケート結果発表

毎月、さまざまなテーマで実施しているアンケート。
一般の方々が注目していることや、
入院経験がある方のご意見など、
皆さまから寄せられた"生の声"をレポートしています!

アンケート結果報告2013年8月5日発表

- 感染症と院内感染対策 -
院内感染に関する意識調査

新型インフルエンザの発生や薬剤耐性菌問題等、医療機関における感染症対策への関心や要望が高まりつつあります。医療施設管理者の責務や権限と、一般の医療施設利用者の関心がどう異なるか等、感染症対策をより効果的なものにするための実態把握が欠かせません。今月は院内感染についてのアンケート結果をレポートします。

アンケート属性
アンケート期間 2013年6月5日~2013年7月4日
有効回答者 1454名
男女比
年齢分布

用語は9割以上の層に浸透

(1)あなたは「院内感染」という言葉を知っていましたか?

院内感染に関し、「言葉を知っていたし、どのようなことを指すか説明できる」と回答した人が53.6%(779名)、「言葉を知っていたが、詳しくは説明できない」と回答した人42.4%(617名)を合わせると95%を超えています。「院内感染」という用語は、ほぼすべての年代、職業に浸透している結果となりました。

「わからない」が6割弱。周知方法が課題に。

(2)あなたが受診や付き添い、見舞いなどで通う医療施設では、院内感染対策が実施されていますか?

通っている医療施設での院内感染対策について聞いたところ、「わからない」が56.3%(819名)で最も多く、次いで「実施されている」が36.8%(535名)、「実施されていない」が6.9%(100名)の順となりました。前問の用語認知と比較して、どういった対策をどのように周知するかが課題となっています。

3分の2近くが施設内のポスターからリーフレットから情報収集

(3)通っている医療施設で院内感染対策が実施されていると答えた方は、対策について何で最初に知りましたか?

通っている医療施設での院内感染対策についての情報経路は、最も多いのが「対策についてのポスターやリーフレットなどの掲示物」で65.0%(348名)でした。その次に多かったのは「病院職員による口頭での説明」で19.1%(102名)、等の順となりました。施設内にあるポスターやリーフレットに気付くかどうかが、多くの人にとって認知のカギとなっている模様です。

その他の回答

  • 感染症にかかって受診した時隔離されたから
  • 身内が入院していて、院内にて説明を受けました
  • 院内でマスクの配布をしていた

約3分の2が「感染管理対策」を重視する病院にかかりたいと回答

(4)あなたの病院選択に、院内感染対策が重視されているかどうかは影響しますか?

病院選択時の「院内感染対策」の重視度について、「影響する」と回答した人が66.6%(968名)、「影響しない」と回答した人が33.4%(486名)となりました。通院先での感染管理対策の有無よりも、院内感染対策の重視度が病院選択に影響するとの回答が上回り、潜在的な関心の高さがうかがえます。

約3分の2が毎回または時々利用すると回答

(5)あなたは医療施設で、手指消毒のための消毒スプレーを利用しますか? 通院されていない方は通院していると仮定してお答えください。

消毒スプレーの利用について、「毎回利用する」と回答した人が27.2%(395名)、「時々利用する」と回答した人が39.2%(570名)となり、約3分の2弱の回答者が一定の頻度以上消毒スプレーを利用すると回答しています。院内感染対策の重視度とのクロスでは、「影響する」と回答した人は、一定頻度以上(「毎回」又は「一定」)利用する人が多くなっています。

8割以上が「乾いた手で液が乾くまで手全体によくすり込む」と回答

(6)手指消毒スプレーの使い方として正しいと思うものをお選びください。

手指消毒スプレーの使い方について聞いたところ、正しい使い方である「乾いた手で液が乾くまで手全体によくすり込む」と回答した人が82.4%(1198名)となりました。ほとんどの人に正しい使い方が浸透していますが、「手全体によくすり込み、その後手を洗う」が14.8%(215名)、「濡れた手で手全体によくすり込み、ハンカチでふく」が2.8%(41名)と誤った使用法を選んだ方もいらっしゃいました。院内感染対策の重視度とのクロスでは、「影響する」「影響しない」の回答者間で使用方法の違いに大きな差異は出ませんでした。

待合室を分けると回答した人が3割強

(7)あなたは、医療施設に対してどのような院内感染対策を期待しますか?

院内感染対策で最も期待されているのは、「感染症の疑いのある人と一般患者の待合室を分ける」が30.2%(439名)、次いで「手指消毒のための消毒スプレーなどの設置」が18.8%(274名)、「トイレ、待合室のイスや床など、共有スペースの定期的な消毒」が14.6%(213名)の順となりました。他人からの感染を防ぎたいという回答群が目立つ結果となっています。

その他の回答

  • 咳など症状が出ている人ほど消毒スプレー不使用・マスク不着用の人が多いので、受付時に強制的にさせてほしい
  • マスクを無料配布だと病院の負担が大きくなると思うので、1枚5円等安価で提供してほしい
院内感染という用語は、流行時のメディア報道などもあり、全体的に浸透していることが明らかになりました。院内感染対策の具体的な中身については、通院先医療施設での掲示が主な入手経路であり、望まれる対策では感染患者との隔離が多いなど、今後の周知手段やコンセンサスの醸成に課題を残すものとなりました。

「院内感染」について、また、このアンケートの結果や内容についてのご意見やご感想は、公式Twitterまでおよせください。

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