毎月、さまざまなテーマで実施しているアンケート。
一般の方々が注目していることや、
入院経験がある方のご意見など、
皆さまから寄せられた"生の声"をレポートしています!
近年、腰痛に悩む高齢者介護福祉施設で働く介護職の方が増えています。寝たきりの利用者さんの寝返りや入浴の介助を行う際に腰に負担がかかったり、
また心理的なストレスや悩みが原因で腰痛を発症することもあります。今月は、介護における腰痛の防止についてご意見をお聞かせください。
アンケート属性 | |
---|---|
アンケート期間 | 2014年3月5日~2014年4月4日 |
有効回答者 | 1074名 |
男女比 | ![]() |
年齢分布 | ![]() |
現在、介護の仕事もしくは家族の介護をしているか聞いたところ、「介護をしている」と答えた人が21.4%(230名)、「介護をしていない」が78.6%(844名)となりました。介護をしている人の内訳を見てみると、性別では女性が約7割を占め、年齢別では女性が30代、男性は40代が最も多くなっています。ネット調査の回答者特性もあり、子ども世代で介護に携わっている人が多くなっています。
(1)で「介護をしている」と答えた人に介護している場所について聞いたところ、「介護・医療関係の職業に就いている」と答えた人が43.0%(99名)、「自宅で家族の介護をしている」と答えた人が36.1%(83名)、「別居の親など、自宅外で介護をしている」が23.5%(54名)でした。介護士や看護師等医療関係の資格を持っている人では、現在病院や介護施設に勤めている人が最も多くなっています。資格は持っていても、子育てや介護休職などにより介護・医療関係の職業に就いていない人も一定数いることが推測されます。
(1)で「介護をしている」と答えた人に介護を原因とした腰痛の症状の有無について聞いたところ、「症状がある」が53.5%(123名)方が半数以上を占める結果に。一方、「症状はない」は29.1%(67名)、「過去にあったが現在はない」は15.7%(36名)となりました。介護・医療関係の資格のある人では腰痛の症状がある人の比率が多く、資格のない人では症状のない人の比率が高くなっています。回答者の分布では、職業病としての腰痛に関しての回答が相対的に多くなっていることを示しています。
(3)で介護を原因とした腰痛の症状があると答えた人に、どのような対策をしているか聞いたところ、最も多いのが「整体、マッサージ、ストレッチをしている」で44.7%(55名)でした。その次に多かったのは「腰痛コルセットなどの装着具を利用している」で41.5%(51名)です。介護・医療関係の資格のない人では「対策はしていない」と回答した人が最も多くなっています。回答総数がやや少ないですが、介護関連の資格がある人でも「対策はしていない」という回答が最も多くなっており、対策の周知が課題といえそうです。
腰に負担を掛けずに介護をするために知りたい情報は何か聞いたところ、最も多いのが「寝返り補助や入浴介助などの正しい方法」で50.3%(540名)、次いで「自宅での介護方法の注意点」で42.7%(459名)、「腰周りの筋力アップの方法」で38.7%(416名)等の順となりました。「特にない」という回答を除くと、介護・医療関係の資格のない人と介護関連の資格がある人では「腰回りの筋力アップの方法」と回答した人が最も多く、次いで「寝返り補助や入浴介助などの正しい方法」などの回答を選ぶ人が多くなっています。回答総数がやや少ないですが、医療関連の資格がある人では製品や機器情報という回答が多くなっています。
その他の回答