アンケート結果発表

毎月、さまざまなテーマで実施しているアンケート。
一般の方々が注目していることや、
入院経験がある方のご意見など、
皆さまから寄せられた"生の声"をレポートしています!

アンケート結果報告2014年6月5日発表

- 機械のメリットと安全性への不安 -
介護用ロボットに関するアンケート調査

介護用ロボットの開発や臨床研究が進む現在。介護される側には予防や自立支援のために役立ち、介護する側には負担の軽減や人手不足の解消につながるなど、あらゆる期待が高まっています。ただし、まだまだ発展段階のため、技術面やコスト面などに課題が残ります。今月は、介護用ロボットについてご意見をお聞かせください。

アンケート属性
アンケート期間 2014年5月7日~2014年6月5日
有効回答者 1367名
男女比
年齢分布

(1)あなたは、介護の現場でロボットが使われていることを知っていましたか?

介護の現場でロボットが使われていることを知っていたか聞いたところ、「看護・介護職として使ったことがある」と答えた人が1.2%(17名)、「自身もしくは家族が利用したことがある」が1.3%(18名)、「知っているが、利用したことはない」が55.2%(754名)、「このアンケートで初めて知った」が42.3%(578名)となりました。利用経験者の性別や年代別による特徴は見られませんでした。「知っているが、利用したことがない」という回答者では30代、40代の男性の比率がやや高く、「このアンケートで初めて知った」では、20代、30代の女性の比率がやや高くなっています。実際の介護をする世代に認知度が高いことがうかがえます。

(2)「介護ロボットを利用した」と答えた人は、利用してみていかがでしたか?

(1)で「介護ロボットを利用した」と答えた人に利用した感想を聞いたところ、「継続的に利用している、もしくはまた利用したい」と答えた人が82.9%(29名)、「もう利用したくない」が14.3%(5名)となりました。利用者の数が少なく統計的な差は出ませんが、回答実数では「継続的に利用している、もしくはまた利用したい」「もう利用したくない」の回答は会社員の人が最も多くなっています。時間に追われる勤め人の時間を節約できているかどうかにより、評価が分かれている可能性があります。

自由回答

  • 親が使ったのですが、介護士さんに負担をそんなにかけないのが良かった、こちらがお金を払っている客とはいえ介護士していただける方の体や精神を考えるべきだと思います
  • 現場でも主に移乗介助用の福祉機器を使用していますが、使わないと腰を痛め職員が離職してしまいます
  • 操作が複雑、コストがかかる、装着が一苦労

(3)今後あなたやあなたの家族が介護されるとき、介護用ロボットを利用してみたいと思いますか?

今後自身や家族が介護されるとき、介護用ロボットを利用してみたいと思うか聞いたところ、「利用したい」が80.4%(1,099名)、「利用したくない」が19.6%(268名)となりました。性別、年代別、職業別のいずれのクロス項目で見ても、「利用したい」が多くなっています。性別・職業別で見ると、男性の医療従事者では「利用したい」が圧倒的に多く、女性の医療従事者では「利用したくない」が一定数存在します。

(4)「介護ロボットを利用したい」と回答された方は、その理由をお答えください。

(3)で「介護ロボットを利用したい」と答えた人にその理由を聞いたところ、最も多いのが「重労働となることでも楽に介助できる」で80.6%(886名)、次いで「看護・介護職の負担が減る」で67.2%(739名)、「人件費がかからない」24.9%(274名)などの順となりました。性別、年代別に関係なく、「重労働となることでも楽に介助できる」や「看護・介護職の負担が減る」と他の回答の組み合わせが多くなっています。(3)で「利用したい」と回答した人でも、「安全性が高い」を挙げる人は少ない結果となっています。

その他の回答

  • 力が必要な作業などの時は介護ロボットがあると介護士も介護される人も助かるのではないでしょうか
  • 相手に対し、負担だと感じることが無いと思うので
  • 介助者の性別を気にしなくてもいい

(5)「介護ロボットを利用したくない」と回答された方は、理由をお答えください。

(3)で「介護ロボットを利用したくない」と答えた人にその理由を聞いたところ、最も多いのが「誤動作が不安」で51.9%(139名)、次いで「ケアに温かさを感じない」で39.2%(105名)、「故障の可能性がある」38.8%(104名)などの順となりました。「誤動作が不安」を回答した人は他の回答を組み合わせて回答する人が多く、「コストがかかる」を回答した人はほかの回答を選ぶ人は少なくなっています。無回答を除くと、(3)の利用意向の肯定・否定に関わらず、「誤動作が不安」を挙げる人が多くなっています。

その他の回答

  • 壊れるかもしれないという不安を家族がずっと持ち続けるのもつらく、やはり人と接したいです
  • 看護師をしているので、ケアや介助をするときは会話をしたり人の体温を感じたり五感を使って、身体面だけでなく精神面も合わせて日々の変化を診るべきだと感じるから
  • 時と場合によるときの力加減が出来るのか? 移乗に失敗したときつぎのステップはどうできるのか? 成功したとしても認知の人には使えない、事故等で障害がある人にはいいとは思う
介護の重労働からの解放や人手不足の解決手段として、介護ロボットは一定のに認知度がありましたが、実際の経験者は極めて少ない結果となりました。介護経験者の継続利用意向(2)、利用経験の有無に関係なく自身や家族へのロボットの利用意向(3)、については約8割の肯定的評価があるものの、介護ロボット利用の一般的な賛否を聞く設問では、「大いに活用すべき」と「一定の用途に限定して活用すべき」がほぼ半数ずつに分かれています。消極的な推進派では、(3)で自身や家族には「利用したくない」との回答が増加している傾向が見られます。実際の利用は限定的に考える人が一定数存在することを示しています。

「介護ロボット」について、また、このアンケートの結果や内容についてのご意見やご感想は、公式Twitterまでおよせください。

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