アンケート結果発表

毎月、さまざまなテーマで実施しているアンケート。
一般の方々が注目していることや、
入院経験がある方のご意見など、
皆さまから寄せられた"生の声"をレポートしています!

アンケート結果報告2014年11月5日発表

- 家族内世代間介護の実情 -
ヤングケアラーに関するアンケート調査

総務省「平成24年 就業構造基本調査」によると、家族の介護をしている人のうち15~29歳の若者は17万人以上にのぼるということがわかりました。彼らのことを一般的に「ヤングケアラー」といいますが、介護をすることで就職や進学、社会参加の機会を侵害される可能性があるという課題があります。今月は、「ヤングケアラー」について、皆さまのご意見をお聞きしました。

アンケート属性
アンケート期間 2015年1月5日~2015年2月4日
有効回答者 1144
男女比
年齢分布

(1)あなたは「ヤングケアラー」という言葉を知っていましたか?

「ヤングケアラー」という言葉の認知度を調査したところ、「知っているし、詳しく説明できる」と答えた人が3.0%(34名)、「知っているが、詳しくは説明できない」が8.6%(98名)となりました。性・年代別の認知度は大きな特徴は見られませんでしたが、比較的医療や介護問題に関心の高い回答者にとっても認知度はあまり高くないという結果となりました。

(2)あなたは現在、同居する家族やその他の人の介護をしていますか?

現在家族などの介護をしているか聞いたところ、「介護をしている」と答えた人が24.8%(284名)、「介護をしていない」が75.2%(860名)となりました。現在介護中と答えた人を性・年齢クロスでみてみると、20~50代では女性の経験者比率が高く、60代では男性の比率が上昇しています。一定比率で定年後の男性が介護を担っていると考えられます。

(3)「介護をしている」と答えた方は、あなたが介護をはじめた年齢はいつ頃ですか?

現在家族などの介護をしていると答えた人に、どの年代から介護を始めたか聞いたところ、最も多いのが「20代」で25.7%(73名)と比較的若い時から介護をしている傾向にありました。次いで「40代」20.4%(58名)、「30代」19.7%(56名)の順となりました。性・年代クロスでは、10代から30代までで経験者の6割強を占め、「息子」「娘」ではなく「孫」という立場での重要な家族内介護の担い手になっていると考えられます。

(4)介護を始めた年代が「10代」「20代」と答えた方は、介護をする際どのような点で困りごとがありましたか?

介護を始めた年代が「10代」「20代」と答えた人に、介護する際にどのような困りごとがあったか聞いたところ、最も多いのが「学業・仕事に支障があった」で46.7%(56名)、次いで「家族・親戚との人間関係に支障があった」30.0%(36名)、「体力的な問題があった」29.2%(35名)の順となりました。複数回答の選択傾向を見ると、「学業・仕事に支障があった」を一つだけ選択回答している人が多く、その他の回答は細かく分散しています。どの世界でもまだ若手の立場では、多くの人が学業や仕事と介護をうまく両立させるのに苦慮していることがうかがえます。

(5)現在「介護をしていない」と答えた方は、今後自分が介護をはじめる年齢は何歳頃だと思いますか?

現在家族などの介護をしていないと答えた人に、今後どの年代から介護を始めると思うか聞いたところ、最も多いのが「50代」で25.6%(220名)、次いで「40代」19.1%(164名)、「わからない」18.5%(159名)の順となりました。性別で見ると、女性では「40代」「50代」から介護を始めるという回答が多く、男性では「40代」「50代」に加えて「60代」から介護を始めるという回答も一定数見られました。定年後に老親を介護することを想定していると考えられます。

(6)「ヤングケアラー」が同居人の介護と自身の生活を両立させるために、どのような支援が最も効果的だと思いますか?

ヤングケアラーが介護と自身の生活を両立させるためにどのような支援が最も効果的か聞いたところ、最も多いのが「国や自治体による給付金」で26.2%(300名)、次いで「勤務先の福利厚生の改善」16.3%(186名)、「すでに介護をしている人(介護の先輩)との交流の場の設置」13.9%(159名)の順となりました。男女それぞれの20代30代の傾向を見ると、いずれも「国や自治体による給付金」が最も多くなっていますが、その次に多いのが女性では「勤務先の福利厚生の改善」、男性では「すでに介護をしている人(介護の先輩)との交流の場の設置」となっています。

本アンケートの回答者の性・年代構成は日本全体の縮図よりも若年から中年層、女性にやや比重がかかっていることを考慮しても、10代や20代で介護の経験がある人が多く存在していることがわかりました。(5)にみられるように、介護未経験者には依然として「介護」イコール「中年以上の子どもが老親を世話する」というイメージが根強いものと考えられますが、実際にはそれよりも早く介護に直面している人が多いと考えられます。まだ存在感や発言力が確立しきっていない若手の段階で仕事や学業との両立が困難になる人が多いのは社会的損失でもあり、早急な対策が求められていると言えるでしょう。

「ヤングケアラー」について、また、このアンケートの結果や内容についてのご意見やご感想は、公式Twitterまでおよせください。

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