アンケート結果発表

毎月、さまざまなテーマで実施しているアンケート。
一般の方々が注目していることや、
入院経験がある方のご意見など、
皆さまから寄せられた"生の声"をレポートしています!

アンケート結果報告2014年11月5日発表

- 肉親の情と負担のはざまで -
老老介護に関するアンケート調査

現在、自宅で介護をされている人のうち、介護をする家族も65歳以上の高齢者である世帯は5割を超えています(厚生労働省 2013年 国民生活基礎調査より)。高齢の介護者は肉体的な負担による病気の発症や介護疲れなど、多くの問題が指摘されています。皆さまが老老介護に対して抱えている不安についてお聞きしました。

アンケート属性
アンケート期間 2015年3月5日~2015年4月4日
有効回答者 1232名
男女比
年齢分布

(1)あなたは現在介護を受けている、もしくはしていますか?

現在介護を受けているか、もしくは誰かを介護しているか聞いたところ、「介護を受けている」が1.3%(16名)、「家族などの介護をしている」が11.1%(137名)、「仕事で介護をしている」が7.8%(96名)、「介護をしていない」が79.8%(983名)となりました。「家族などの介護をしている」人を性・年代別でみると、男性では中高年、女性では若年層の回答が多くなっています。かつての専業主婦が介護を一手に担う時代と比較して、介護者の状況や事情が多種多様になっていると言えるでしょう。

(2)【(1)で現在介護されている方以外の方】は、今後もし自身が介護を必要とした時、介護をしてくれる方はいますか?

(1)で現在介護されている方以外の方に自身を介護してくれる人がいるか聞いたところ、「介護してくれる人がいる」が31.4%(237名)、「介護してくれる人がいない」が23.2%(175名)、「わからない」が45.4%(342名)となりました。「わからない」人を性・年代別でみると、女性では比較的若年層で多く、男性ではすべての世代で均等に近くなっています。まだ先のことであると考える人と、周囲の親戚・家族が頼れないとある程度見えてきて不安な人に分かれてきていると考えられます。

(3)あなたは、あなたのパートナーや配偶者に介護が必要になったと仮定して、介護をする自信はありますか? すでにパートナーや配偶者の介護をされている方は、現在の自信の有無でお聞かせください。

家族が要介護状態になったとき介護する自信があるか聞いたところ、「介護をする自信があり、したいと思う」が9.6%(118名)、「介護をする自信はないが、したいと思う」が59.8%(737名)、「介護をする自信があるが、したくない」が6.3%(78名)、「介護をする自信はないし、したくない」が24.3%(299名)となりました。「介護をする自信はないが、したいと思う」人を性・年代別でみると男性では40代から60代、女性では20代から30代の回答が高くなっています。いざという時の制度利用へのアクセスの不安や具体的な介護方法等、性別や年代により、自信がない理由に特徴がみられるようです。

(4)あなたが老老介護をすると仮定して、最も不安に思うことは何ですか?

老老介護をすると仮定して最も不安に思うことを聞いたところ、最も多いのが「経済的な負担」で34.7%(428名)、次いで「体力的な負担」29.5%(363名)、「精神的な負担」27.0%(333名)等の順となりました。上位3位までで9割以上の回答を占めていますが、女性では「体力的な不安」、男性では「経済的な不安」が多くなっています。男性の場合世帯主であることも多く、実際の貯蓄や年金・収入額の少なさよりも、現役時代の収入からの目減り額に不安を感じる人が多い可能性が考えられます。

その他の回答

  • 全てにおいて不安
  • 義母、父母も高齢者で病気を持っているため、二重三重に負担が来る事が予想されます

(5)老老介護のリスクを減らすために、どのような対策をとると良いと思いますか?

老老介護のリスクを減らすためにどのような対策をとると良いか聞いたところ、最も多いのが「介護老人福祉施設やグループホームなどの強化」で36.6%(451名)、次いで「デイサービスやショートステイの利用促進」27.4%(337名)の順となりました。性・年代別にみると、男女いずれも「介護老人福祉施設やグループホームなどの強化」が最も多くなっていますが、女性では「デイサービスやショートステイの利用促進」の比率が男性よりも高く、全部ではなくとも部分的に介護を担う意識が男性よりも高い可能性が考えられます。

その他の回答

  • さらなる金銭的な援助
  • 若いうちからの予防医療をしっかりしたがよい
  • 国と地方、地域近所、家族の協力体制が円滑に行われることが大事
本来長寿は喜ぶべきことですが、家族やパートナーが年老いて介護状態になることが同居者の負担を増やすことになりかねず、今回のアンケート結果では漠然とした、しかし介護全般への包括的な不安感が表れました。各設問から明らかになったように、老老介護を担う介護者の状況も多種多様になっており、それぞれが安心して介護できる社会の構築は、より複雑なニーズの把握が求められていることがうかがえました。「自信はないが介護したい」人を、「制度を信頼し安心できるので、介護したい」介護者に変えるのが早急の課題といえるでしょう。

「老老介護」について、また、このアンケートの結果や内容についてのご意見やご感想は、公式Twitterまでおよせください。

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