アンケート結果発表

毎月、さまざまなテーマで実施しているアンケート。
一般の方々が注目していることや、
入院経験がある方のご意見など、
皆さまから寄せられた"生の声"をレポートしています!

アンケート結果報告2015年10月5日発表

看護師の特定行為に関するアンケート

医師の作成した手順書の通りに一部の医療行為(特定行為)を看護師が行えるようになります。2015年10月より新たな研修制度が始まり、特定行為を行える看護師が今後増加していくと予想されます。スムーズな医療の提供が期待されている、看護師の特定行為について皆さまのご意見をお聞きしました。

アンケート属性
アンケート期間 2015年8月5日~2015年9月4日
有効回答者 1115名
男女比
年齢分布

(1)あなたは、「看護師の特定行為」という言葉を知っていますか?

「看護師の特定行為」という言葉を知っているか聞いたところ、「言葉を知っていたし、どのようなものを指すのか説明できる」が8.3%(92名)、「言葉は知っていたが、詳しくは知らない」が33.9%(378名)となりました。認知層で詳しく知っている人は、やはり看護師等医療従事者が多くなりました。一方、非認知層では会社員や専業主婦が多くなっています。

(2)あなたが軽症の場合、「特定行為」を行える看護師の医療行為を受けたいと思いますか?

軽症の場合、「特定行為」を行える看護師の医療行為を受けたいと思うか聞いたところ、「受診したい」が75.2%(838名)、「受診したくない(別の医療施設に行く。または医師の診療を要請する)」が24.8%(277名)となりました。性・年代で比較すると、「受診したい」人は女性では20代と30代が、男性では50代がそれぞれボリュームゾーンとなっており、今回のアンケートの性年代別の回答者分布を再現する形となりました。

(3)あなたが重症の場合、「特定行為」を行える看護師の医療行為を受けたいと思いますか?

重症の場合、「特定行為」を行える看護師の医療行為を受けたいと思うか聞いたところ、「受診したい」が40.6%(453名)、「受診したくない(別の医療施設に行く。または医師の診療を要請する)」が59.4%(662名)となりました。(2)の軽症時「受診したい」人とのクロスでは、軽症時「受診したい」が多かった20代・30代女性では重症時は「受診したくない」に転じた人が多くなったのに比べ、50代の男性では重症時も「受診したい」が多数となり、対照的な結果となっています。

(4)あなたは「ナースプラクティショナー」制度は必要だと思いますか?

※特定行為は、あらかじめ医師が作成した手順書の範囲でしか行うことができません。看護師自身が判断して一部の医療行為を行うことのできる「ナースプラクティショナー」制度が検討されています。

看護師自身が判断して一部の医療行為を行うことのできる「ナースプラクティショナー」制度は必要と思うか聞いたところ、「必要だと思う」が69.5%(775名)、「必要ないと思う」が30.5%(340名)となりました。(2)(3)で共に「受診したくない」と回答した人では、「必要ないと思う」との回答が多数となりました。(2)で「受診したい」かつ(3)で「受診したくない」と回答した人では「必要だと思う」人が多数となっており、軽症での必要性を示していると言えそうです。

(5)看護師が「特定行為」が行えるようになることで、患者としてどのようなことを期待しますか?

看護師が「特定行為」が行えるようになることで、患者としてどのようなことを期待するか聞いたところ、最も多いのが「素早く処置を受けられる」で82.8%(923名)、次いで「高度な知識・技術を持った看護師が増える」39.5%(440名)等の順となりました。性年代別を問わず、幅広く「素早く処置を受けられる」への支持が見られました。現状、軽症の治療・処置に時間がかかっているという認識のもと、そこに看護師が特定行為を行うことで改善を期待する人が非常に多くなっていると考えられます。

その他の回答

  • 女性医師が少ない場合、女性看護師なら女性にしか分からない痛みや症状、不安や思いに共感してもらえたり理解してもらえるなどの安心感が持てる
  • 軽症の場合など特定行為の行える看護師がいることによって病院での混雑、待ち時間が減ればいいなと思う
  • その分費用が安く済むようになってほしい

(6)看護師が「特定行為」が行えるようになることで、患者としてどのようなことに不安を感じますか?

看護師が「特定行為」が行えるようになることで、患者としてどのようなことに不安を感じるか聞いたところ、最も多いのが「看護師の責任が過度になる」で53.9%(601名)、次いで「看護師の知識・経験不足」51.7%(577名)等の順となりました。複数回答可能な設問ですが、上位の回答は1つだけ回答する人が多く見られました。大きく分けると、看護師の負担増、看護師のスキルへの不安、これらの帰結として医療事故増加への不安を、それぞれの回答者が抱えていると考えられます。

その他の回答

  • 専門的な知識・処置を必要とする患者に対面しても、その事に気付けず見落としてしまう怖れがある
  • 看護師さんの勉強・人柄次第で、不安感と安心感は両方あると思う
  • 何かあった時誰が責任取るのか不明瞭になる
今回の調査結果では、看護師が特定行為を行うことができるとする「ナースプラクティショナー」制度に対しておおむね肯定的な人が多くなっています。ただ、軽症の場合と重症の場合では温度差があり、一般の回答者にとっては、軽症ならば治療・処置時間の短縮などでメリットを感じられるものの、現状でも激務とされる看護師の一層の業務過多や知識・経験のバラツキに強い不安が示されました。医師との役割や責任分担の明確化や、看護師自身の技能向上ならびにその技能を可視化することにより患者の不安感を払しょくすることが制度の導入に先立って不可欠であると考えられます。

「看護師の特定行為」について、また、このアンケートの結果や内容についてのご意見やご感想は、公式Twitterまでおよせください。

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