毎月、さまざまなテーマで実施しているアンケート。
一般の方々が注目していることや、
入院経験がある方のご意見など、
皆さまから寄せられた"生の声"をレポートしています!
スポーツ選手のよりよいパフォーマンスを引き出すために、スポーツ機関と医療機関が連携・協力し「スポーツ医学」の研究が進められています。それにとどまらず、一般の方が運動する時にも、医師による健康増進のためのアドバイスを受けるケースも増えています。プロ・一般問わず認知の広まるスポーツ医学について皆さまのご意見をお聞きしました。
アンケート属性 | |
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アンケート期間 | 2015年9月5日~2015年10月4日 |
有効回答者 | 1231名 |
男女比 | ![]() |
年齢分布 | ![]() |
現在運動習慣があるか聞いたところ、「ある」と答えた人が45.8%(564名)、「ない」と答えた人が54.2%(667名)となりました。性年代別でみると、女性では20代以上の全年代で運動習慣がない人が多数となっています。女性では、専業主婦やパート・アルバイトの人で運動習慣がない人が顕著でした。対称的に男性では、10代から40代までで運動習慣がある人がない人を上回りました。
(1)で「運動習慣がある」と答えた人にどのような運動をしているか聞いたところ、「激しい運動(サッカー、競泳、フルマラソンなど)」が13.3%(75名)、「軽い運動(ウォーキング、水中フィットネス、筋トレなど)」が86.2%(486名)となりました。学生の回答者にしぼって見ると、激しい運動習慣がある人の比率が多くなります。部活動などでの運動をしている方が多いと推測できます。
スポーツ医学という言葉を知っているか聞いたところ、「知っているし、詳しく説明できる」が4.9%(60名)、「知っているが、詳しくは説明できない」が73.6%(906名)、「このアンケートで初めて知った」が21.5%(265名)となりました。(1)「運動習慣がある」人とのクロスでは、スポーツ医学という言葉を「知っているが、詳しくは説明できない」と答えた人は、女性では若年層で多く、男性では中高年層で多くなっています。運動習慣のある人では、用語の認知も高くなっています。
スポーツに関することで、医師に相談をしたことがあるか聞いたところ、「ある」が7.9%(97名)、「ない」が92.1%(1134名)となりました。(1)(2)(3)とのクロスでみると、回答数は少数ですが、運動習慣がある、激しい運動を行っている、かつスポーツ医学の用語認知が高い(知っているし、詳しく説明できる)人ほど相談経験者が多くなっています。
医療従事者に聞きたい、スポーツに関するアドバイスは何か聞いたところ、最も多いのが「健康増進のための軽い運動方法」で53.1%(654名)、次いで「ダイエット目的の運動について」35.3%(435名)等の順となりました。本格的な運動というよりも、健康生活のための運動に関心が寄せられていると推測できます。ダイエットや健康増進など、軽い運動経験者の回答が多い傾向が見られます。(1)(2)とのクロスでは、運動習慣がない人では「特に知りたいことはない」が多く見られ、スポーツそのものに関心が低いことがうかがえます。
その他の回答
スポーツ医学に関することで、医療機関にどのような発展を望むか聞いたところ、もっとも多いのが「一般市民向け運動プログラムの開発」で40.2%(495名)、次いで「子どもの運動に関する啓もう活動」33.7%(415名)等の順となりました。運動習慣がない、または軽い運動習慣がある人では、「一般市民向け運動プログラムの開発」「求めるサービスは特にない」の回答が多く、激しい運動習慣がある人では「アスリートの支援強化」「スポーツ専門外来の拡大」の回答が多くなっています。
その他の回答