アンケート結果発表

毎月、さまざまなテーマで実施しているアンケート。
一般の方々が注目していることや、
入院経験がある方のご意見など、
皆さまから寄せられた"生の声"をレポートしています!

アンケート結果報告2015年10月5日発表

看護のデータ管理に関するアンケート

患者データやベッド使用状況、ヒヤリ・ハットの管理など、治療以外の部分でも病棟でのさまざまな看護業務をデータ化し、より質の高いサービスの提供につなげていく。そんな動きが各地の病院で広まっています。今月は、看護のデータを活用するにあたり、患者さんやご家族はどのように感じていらっしゃるのかお聞きしました。

アンケート属性
アンケート期間 2015年11月5日~2015年12月4日
有効回答者 1034名
男女比
年齢分布

(1)あなたは、あなたやあなたのご家族が受けた看護業務のデータが病院で管理・収集され、本人や他の患者の医療サービスに活かされることについてどう思われますか?

自身や家族が受けた看護業務データが収集・活用されることをどう思うか聞いたところ、「協力したい」と答えた人が77.9%(805名)、「抵抗がある」と答えた人が22.1%(229名)となりました。「協力したい」との回答は男性の40代と60代以上で、「抵抗がある」との回答は男性の30代や50代でやや多くなっています。女性の回答分布と比較して、賛否がやや分かれる結果となっています。

(2)看護をデータで管理するメリットは何だと思いますか?

看護をデータで管理するメリットは何か聞いたところ、最も多いのが「より適切な医療の提供が可能になる」で77.6%(802名)、次いで「医療事故が減る」43.6%(451名)、「先回りの看護が可能になる」37.3%(386名)等の順となりました。性年代別いずれでも「より適切な医療の提供が可能になる」と他の選択肢の組み合わせで回答する人が多く、より安全で適切な医療へのデータ利用に期待されていることがうかがえます。

その他の回答

  • 病院間でデータ交換をするのであれば、転送や転院の際に紹介状を省略出来る事を期待する
  • データ管理することにより看護側も患者の特性がわかりやすい
  • 介護費用の低減につながる

(3)看護をデータで管理するデメリットは何だと思いますか?

看護をデータで管理するデメリットは何か聞いたところ、最も多いのが「個人情報を含むデータの流失の可能性がある」で64.3%(665名)、次いで「他人とデータを取り違える可能性がある」50.2%(519名)、「患者本人よりもデータを看るようになることが心配」41.5%(429名)等の順となりました。性年代を問わず、データ流出可能性やデータの取り違え等データ特有のリスクを心配する声が多くなっています。また、目の前の患者よりもデータを看るリスクについても挙げる人も多く、データが判断の中心になることへの懸念が垣間見られます。

その他の回答

  • パソコンなどで管理した場合、パソコンの故障等によりデータの喪失のリスクがある
  • データに頼りすぎて、患者の日々の変化に対する対応が遅れる
  • データ改ざんの可能性

(4)あなたは看護をデータ化し、その後の治療や看護に活かすために、何をすべきだと思いますか?

看護をデータ化しその後の治療や看護に活かすために何をすべきか聞いたところ、最も多いのが「データ流失の防御策の強化」で33.4%(345名)、次いで「病院・病棟でデータ活用のための知識レベルを全国で均一化」20.6%(213名)等の順となりました。(1)で「協力したい」と答えた人では「病院・病棟でデータ活用のための知識レベルを全国で均一化」「担当看護師へのデータ管理・活用方法の教育」と答えた人も多くなっています。これまでデータが活用されてこなかった分野への適用に抵抗が少ない人のが増えてきているものと推測されます。

その他の回答

  • 看護師の負担増にならないような方法の検討
  • あくまで人として患者をみること
  • データを全ての病院間で共有できるシステムに移行していくべきだと思う

(5)看護データには、転倒・転落や感染リスク、医療安全に関するデータが含まれます。あなたは、これらの集計結果を知りたいと思いますか?

看護データの集計結果を知りたいと思うか聞いたところ、「積極的に知りたい」が37.2%(385名)、「どちらかと言えば知りたい」が53.3%(551名)、「必要ない」が9.5%(98名)となりました。(1)で「抵抗がある」と答えた人でも「どちらかと言えば知りたい」と答えた人が最も多くなっており、完全に必要ないと感じているわけではなく、やや消極的な関心層や留保条件付き賛成層が多いと考えられます。

今回の調査では、データ利用のメリットとデメリットが明確に出る結果となりました。まずメリット面では、大量の収集データを利用・分析することで、より適切な診断・治療等が行われるようになることへの強い期待が見られました。一方デメリットでは、強い反対や拒否反応を示す人は少数ですが、データ流出や取り違え等データ利用そのもののリスクを挙げる人が多い結果となりました。データが有意義なものとなるかどうかは、利用する人と利用の仕方に強く依拠すると思われ、データの適切な管理・利用方針と医療従事者に対する継続的教育等が求められていると言えるでしょう。

「看護のデータ管理」について、また、このアンケートの結果や内容についてのご意見やご感想は、公式Twitterまでおよせください。

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