アンケート結果発表

毎月、さまざまなテーマで実施しているアンケート。
一般の方々が注目していることや、
入院経験がある方のご意見など、
皆さまから寄せられた"生の声"をレポートしています!

アンケート結果報告2015年10月5日発表

-まさかのときの地域インフラ-
災害医療に関するアンケート

災害時における各地域の医療機関の役割は、災害医療チームの育成だけではありません。地域住民に向けた災害医療の対策や啓発も医療機関の役割です。皆さんが災害に対し、医療の分野でどのような備えをしているか、また、災害時に医療機関に望む対策についてお聞きしました。

アンケート属性
アンケート期間 2016年1月7日~2016年2月4日
有効回答者 912名
男女比
年齢分布

(1)あなたは、災害時に備えて応急処置セットや医薬品、医療機関マップなどの医療品をそろえていますか?

災害時に備えて応急処置セットや医薬品、医療品などをそろえているか聞いたところ、「そろえている」が30.2%(275名)、「そろえていない」と答えた人が66.9%(610名)となりました。性年代別では、女性では20代と30代、男性では30代から50代の層で「そろえている」と答えた人の比率が多くなっています。それぞれ職業や居住地などでの大きな特徴は見られませんが、一定数の人々が備えをしている模様です。

(2)あなたやあなたのご家族に慢性的な病気がある場合、医療従事者から災害時に備えた指導を受けていますか?

自身や家族に慢性的な病気がある場合医療従事者から災害時に備えた指導を受けたことがあるか聞いたところ、「定期的に受けている」が3.9%(36名)、「受けたことはあるが、定期的ではない」8.2%(75名)、「受けていない」78.5%(716名)となりました。自身や家族に慢性的な病気がある場合という前提条件があるため、経験者はかなり少なくなっています。受けてみたいという希望層を考慮すると、関心や興味がある層がやや増加するかもしれません。

(3)災害時にあなたやご家族が病気やけがをしたことを想定して、最も心配なことは何ですか?

災害時に自身や家族が病気やけがをしたことを想定して、最も心配なことは何か聞いたところ、最も多いのが「応急処置の方法」で75.1%(538名)、次いで「感染症」46.6%(334名)、「ストレスによる影響」39.1%(280名)などの順となりました。「応急処置の方法」に多くの回答が集まるように、災害時にまず人命救助を念頭に置いていることがうかがえます。

その他

  • 手持ちの薬が切れたときにどうすれば手に入れられるか不安
  • 道路が使えなくなった場合が困る
  • 歩いて大きい病院へ行けるか。子供が小さいので清潔が保たれるかが心配

(4)規模の大きな医療機関では、その地域における災害医療に備えるために、どのような対策を重点的に行うべきだと思いますか?

大規模医療機関で地域の災害医療に行うべき対策を聞いたところ、最も多いのが「災害医療に特化したチームの育成」で47.9%(437名)、次いで「地域住民に向けた応急処置の訓練実施」37.2%(339名)、「市区町村などとの連携強化」34.3%(313名)などの順となりました。(5)の小規模医療機関向けの設問と比較すると、大病院の総合力を生かして大規模災害への対応を求める声が多く、DMATなどへの特化型チームの対応への期待が大きいと考えられます。

その他

  • 災害時に通行止めになる道路沿いの医療に関わる移動手段の確保と周知
  • 災害時電気の供給ができる病院
  • 子供が怪我などした場合の処置の優先順位

(5)診療所など規模の小さな医療機関では、その地域における災害医療に備えるために、どのような対策を重点的に行うべきだと思いますか?

小規模医療機関で地域の災害医療に行うべき対策を聞いたところ、最も多いのが「地域住民に向けた応急処置の訓練実施」で37.1%(338名)、次いで「市区町村などとの連携強化」35.3%(322名)、「医療従事者全員への研修(災害医療チーム以外も含む)」30.4%(277名)などの順となりました。(4)大規模医療機関向けの設問との比較で見ると、地域住民を対象とした指導など、より地域に密着した対策への要望が高くなっていることがうかがえます。

その他

  • 日ごろからの災害時対応を考慮した大きな医療機関との連携
今回の調査では、多くの一般の人にとって災害医療への対策とは、応急処置の対策が中心であることがうかがえました。災害時の医療指導は未経験者が多くを占め、救命の次のステップである治療の準備まではまだ備えができてない人が多いようです。また、大規模小規模を問わず、医療機関に求めるものは医療面のみにとどまらず、自治体などとの横の連携にも強い期待が示されています。災害は突発的にかつ想定外のことが起こりうるため、医療機関としてのみでなく人が集合する災害時の地域のインフラとしての機能も求められているといえるでしょう。

「災害医療」について、また、このアンケートの結果や内容についてのご意見やご感想は、公式Twitterまでおよせください。

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