アンケート結果発表

毎月、さまざまなテーマで実施しているアンケート。
一般の方々が注目していることや、
入院経験がある方のご意見など、
皆さまから寄せられた"生の声"をレポートしています!

アンケート結果報告2015年10月5日発表

カルテの開示に関するアンケート調査

カルテの閲覧は患者さんの権利です。電子カルテの導入により、カルテのコピーが容易になり、規模の大小を問わず多くの病院で開示請求がスムーズになりました。患者の皆さんは、カルテの情報開示をどのように利用しているのでしょうか。

アンケート属性
アンケート期間 2016年10月5日~2016年11月4日
有効回答者 1165名
男女比
年齢分布

(1)あなたのカルテの内容は、申請すれば閲覧できることを知っていますか?

カルテの内容は、申請すれば閲覧できることを知っているかきいたところ、「知っていた」と答えた人が28.7%(334名)、「知らなかった」が71.3%(831名)となりました。性年代別でみると、認知度に性別差や年代差はあまりみられず、医療従事者を中心に知っている人は知っているという結果となりました。

(2)【「カルテ開示請求したことがある」と回答された方】は、どのような目的でしたか?

他設問で「カルテ開示請求したことがある」と回答した55名にその目的をきいたところ、最も多いのが「病状について深く知るため」で54.5%(30名)、次いで「病状を記録しておくため」30.9%(17名)などの順となりました。開示請求した人は、おおむねカルテの情報量に満足し、開示請求自身が役に立ったと感じている人が多くなっています。どのような病気かにもよりますが、カルテを開示請求する人には、自身の病気を知りたいという欲求を持つ人が多いことが示されました。

(3)カルテの写しを得る際、1回あたりどのくらいの金額が妥当だと考えますか。

カルテの写しを得る際、1回あたりどのくらいの金額が妥当かきいたところ、最も多いのが「10~500円程度(コピー経費程度)」で52.4%(610名)、次いで「無料」28.2%(329名)などの順となりました。医療情報を安価にとらえている患者さんが多いことがわかります。
※一部実例によると、看護記録などは1枚20円、エックス線などの画像は数百円~千数百円程度と設定している病院が多いですが、個別の規定によりさまざまな金額が設定されています。その他、発行の手数料として3,000円程度請求する病院もあります。

(4)ご自身が亡くなった後、遺族へカルテが開示されることについてどう思いますか?

現在カルテの開示は基本的には本人もしくは本人の許可を得てはじめて請求できる権利です。死亡後遺族に公開されることはありません。もし、自身が亡くなった後、遺族へカルテが開示されるとしたらどう思うかきいたところ、「開示に問題はない」と答えた人が75.9%(884名)、「開示してもいいが、できればしたくない」が18.0%(210名)などとなりました。性年代別でみると、男女とも20代・30代で「開示してもいいが、できればしたくない」と答えた人が多くなっています。中高年層では「開示に問題はない」と答えた人が多く、世代間で個人情報の開示についての意識が異なる結果となりました。

今回の調査では、カルテの開示請求経験者はわずか3割弱となりました。請求の目的は、転院やセカンドオピニオン、保険請求などよりも、「病状を知るため」「病状を記録するため」という回答が多くなっています。これらの回答には、なぜ知りたいか、記録したいかのさらなる複合的理由があると考えられますが、通常の診療・治療行為等により医療従事者と患者サイドの対話を深めることにより真意が明らかになるものと思われます。まだまだ認知度は途上にありますが、カルテ開示を普通に、気軽に利用できる制度にすることにより、医療従事者と患者のコミュニケーションのより良き触媒となることが期待されます。

「カルテの開示」について、また、このアンケートの結果や内容についてのご意見やご感想は、公式Twitterまでおよせください。

ページの先頭へ戻る