毎月、さまざまなテーマで実施しているアンケート。
一般の方々が注目していることや、
入院経験がある方のご意見など、
皆さまから寄せられた"生の声"をレポートしています!
各地で禁煙への取り組みが進む中、禁煙外来での医療従事者による指導が注目されています。医学的に有効な方法で計画的に治療することができる外来として期待されています。当アンケートでは、がんやその他呼吸器の病気の予防の取り組みに活かせるよう、禁煙外来の利用意向をお聞きしました。
アンケート属性 | |
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アンケート期間 | 2017年4月5日~2017年5月4日 |
有効回答者 | 2039名 |
男女比 | ![]() |
年齢分布 | ![]() |
禁煙専門外来の存在を知っているかきいたところ、「知っているし、詳しく説明できる」と答えた人が12.1%(246名)、「知っているが、詳しく説明できない」が73.8%(1,504名)、「知らなかった」が14.2%(289名)となりました。性年代別にみると、「知っているが、詳しく説明できない」の回答のボリュームゾーンは男性では30~40代、女性では20~30代となっています。喫煙習慣の有無では大きな差異はみられませんでした。
自身がタバコを吸うかきいたところ、「現在吸っている」と答えた人が18.2%(372名)、「以前吸っていたが今は吸っていない」が25.0%(510名)、「以前からまったく吸っていない」が56.7%(1,157名)となりました。喫煙の有無をクロスでみると、3つの選択肢のボリュームゾーンは女性ではいずれも20~30代で男性では30~50代となっています。吸う人と吸わない人が明確に分かれているものと考えられます。
(2)で「現在吸っている」と答えた人に禁煙したいと考えたことがあるかきいたところ、「2度以上ある」と答えた人が51.1%(190名)、「1度ある」が24.7%(92名)、「まったくない」が23.1%(86名)となりました。男女とも「2度以上ある」との回答が最も多くなっています。「1度ある」の回答と合わせて約4分の3が禁煙したいと考えたことがある結果から、禁煙をサポートする禁煙外来のニーズがあるものと考えられます。
(2)で「現在吸っている」と答えた人に禁煙外来を受診したいかきいたところ、「積極的に受診したい」と答えた人が10.8%(40名)、「必要であれば受診したい」が50.8%(189名)、「受診したくない」が32.8%(122名)となりました。(3)とのクロスでみると、性年代別ではどの区分でも「2度以上ある」と答えた人が最も多くなっています。禁煙外来受診に消極的な人の比率が半数を占めており、禁煙をやり切れていない人が一定数いると考えられます。
禁煙外来を受診メリットは何かきいたところ、最も多いのが「医師の指導が受けられる」で67.1%(1,368名)、次いで「計画的に禁煙できる」56.3%(1,148名)などの順となりました。(2)とのクロスでみると、喫煙の有無にかかわらず上位2つの回答が多くなっています。現在喫煙中の人は「わからない」がやや多くなっています。現在の喫煙行為をそれをやめる治療行為に結び付けにくいのかもしれません。
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