アンケート結果発表

毎月、さまざまなテーマで実施しているアンケート。
一般の方々が注目していることや、
入院経験がある方のご意見など、
皆さまから寄せられた"生の声"をレポートしています!

アンケート結果報告

総合診療医に関するアンケート

2018年4月、「新専門医制度」の施行に伴い、新たに「総合診療専門医」が専門医の基本領域の一つに追加されました。総合診療専門医(=総合診療医)とは、日々起こりうる体の不調に対し、適切な初期対応を施すことで、患者やその家族、さらに地域全体の健康をトータルにマネジメントする医師を指します。高齢化社会の進む現在、新たな医療の形として期待が集まる総合診療医ですが、皆さんはどのように考えているのでしょうか。率直な意見をお聞きしました。

アンケート属性
アンケート期間 2018年7月5日~2018年8月7日
有効回答者 1322名
男女比
年齢分布

(1)発熱や腹痛、体調不良を感じたとき、どの医療機関を受診すべきか悩んだ経験はありますか。

発熱や腹痛、体調不良を感じたときに、「どの医療機関を受診すべきか悩んだことがあるか」と聞いた設問では、「よくある」と答えた人が全体の2割を占め、「時々ある」を含めた経験者の比率は8割弱(76%)に達しました。

(2)あなたは、人々の心理的・身体的な健康を総合的に診療し、必要に応じて専門医へとつなげる役割も担う「総合診療医」を知っていますか。

総合診療医を「内容まで知っている」と回答した人は、全体の8.7%にとどまり、半数以上の人が「知らない」と回答しました。

(3)お住まいの地域に「総合診療医」がいれば、受診したいと思いますか。

「自分の住んでいる地域に総合診療医がいれば受診したいか」という設問では、「積極的に受診したい」(23.1%)と回答した約2割、「どちらかといえば受診したい」(52.5%)が5割以上を占め、全体の約4分の3の人が受診したいという意見でした。総合診療医自体の認知度は低いものの、ほとんどの人が体の不調・異変に対して相談先に悩んだ経験を持っており、総合診療医へのニーズは高くなっています。

(4-1)【「積極的に受診したい」「どちらかといえば受診したい」と回答した人向け設問】どのような時に総合診療医を受診しようと思いますか。
(4-2)【「あまり受診したいとは思わない」「まったく受診したくない」と回答した人向け設問】総合診療医を受診しない理由を教えてください。

受診意向のある人に、「どのような時に総合診療医を受診しようと思うか」聞いたところ、「原因不明の体の不調を感じた時」(72.6%)、「何科を受診したらよいかわからない時」(56.2%)が5割を超え多い回答でした。一方、受診したくない人にその理由をきいたところ、「総合診療医のことをよく知らないから」(47.9%)が突出して多くネガティブな理由をあげる人は少ない結果でした。総合診療医の機能や役割が広く認知されれば、その需要はさらに増えるのではないでしょうか。

<総合診療医から受診したいケース>

その他

  • ただ、だるい等の原因が全く解らないときに行きたい。今は、骨折でも胃腸科で診てもらっている
  • 今までに大きな病気をしたことがなく、かかりつけの病院がない。なので、何かあってもどうしたら良いのか、正直わからない
  • 独り住まいで、病院に行くにもどうしようもないときの判断や、その時の判断や改善の提案
  • など

<総合診療医から受診したくない理由>

その他

  • 受診料が高いと聞く
  • 「総合的に判断」と言えば素晴らしいように聞こえるが、実際には非常に難しいことであり、適切な判断のできる医師が果たして何割いるだろうかと疑問。「心理的」な面まで考慮してくれなくてもいい。精神面の疾病であれば必要とは思うけれど……
  • 最新の治療法をうみ出し成功している
  • よいこともそうでないことも、患者とその家族にきちんと正しく伝えることに勤めている
  • 専門の国の医療機関である
  • など

(5)2018年より「新専門医制度」のスタートとともに総合診療医の教育が始まりましたが、総合専門医に求めることを教えてください。

総合診療医への期待は、「幅広く多角的に症状を捉えられる視点を持っている」(67.2%)と「医師としての知識が豊富」(65.4%)が6割以上を占め多い回答でした。原因不明の体の不調を感じたり、何科を受診したらよいかわからないことは、多くの人が体験していることであるため、それに対応できる、「多角的なものの見方」と「医師としての豊富な経験や知識」を期待されているようです。

その他

  • 威張りくさった上から目線の態度ではなく、患者と同じ目線で話を聞いてくれたり、難しい専門用語等をわかりやすく説明してほしい
  • 総合専門医という言葉もまだ書き慣れていない言葉なので、なるべく親しみやすい存在になってくれたらなと思います。また、幅開い病気に対して初期の段階で治療が進めやすい環境作りを整える一端を担っていただけたらと思います
  • 患者によりそってたくさん話を聞いてくれて、治療の説明もしてくれる事
  • 患者をいつまでも自分の手元に置いておかず、必要に応じて別の病院を紹介できる
  • 他に要因がある時に専門家に繋いで欲しい
  • 名称に総合がつくからといって、何でも屋になってしまうのではなく、医者としての仕事の範囲内でできることを長く続けていただける方がうれしい
  • 教育の関係である程度は仕方がないとは思うが、自分の専門分野を越えたら他の科に投げてしまう医師が多すぎる。境目にあたる部分の不調の時、誰もがわからないと投げ出されてしまったらどうしようもない。
  • 凄く詳しくはなくてよいと思うが、生身の身体なのだから、せめてグレーゾーンは見て欲しい
  • など
総合診療医を「受診したい」と回答した方は約8割を占めたものの、「総合診療医の詳細を知っている」と回答した方はわずか1割弱となりました。受診したいと回答した方は「原因不明の体の不調」や「何科を受診したらよいのかわからない」といった、総合的な医療が必要なケースが多いようです。その一方で、「受診したくない」と回答した方は約半数が「総合診療医のことを知らないから」と回答。総合診療医に対してネガティブな印象を受けている人は少なく、その機能や役割について多くの人に認知してもらえるよう工夫すれば、新たな医療の形として地域にも根付きやすくなるのではないでしょうか。

「総合診療医」について、また、このアンケートの結果や内容についてのご意見やご感想は、公式Twitterまでおよせください。

ページの先頭へ戻る