毎月、さまざまなテーマで実施しているアンケート。
一般の方々が注目していることや、
入院経験がある方のご意見など、
皆さまから寄せられた"生の声"をレポートしています!
昨今、著しい成長を遂げている、AIを活用したコミュニケーションロボット。少子高齢化や超高齢化社会の人手不足を解消するため、様々な姿形でロボットが人間をサポートしていることをご存知でしょうか。医療施設でも、見守りやお知らせ機能などを持ったロボットが導入されはじめており、コミュニケーションロボットは益々活躍の場を広げていくことが見込まれています。今回は、コミュニケーションロボットに対するイメージについてアンケートを実施。ロボットの可能性に関するさまざまな意見が寄せられました。
アンケート属性 | |
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アンケート期間 | 2019年12月5日~2019年1月7日 |
有効回答者 | 1155名 |
男女比 | ![]() |
年齢分布 | ![]() |
コミュニケーションロボットの存在の認知度は、「聞いたことがある程度」が半数を占め、「概ね知っている」という回答は1割強という結果でした。従いまして「利用したことがある」または「見かけたことがある」という人はまだ少なく、認知者の2割程度にとどまる結果となりました。
(1-1)コミュニケーションロボットの認知
(1-2)コミュニケーションロボットの利用経験
次に、入院中や施設に入所中の際にコミュニケーションロボットを利用したいかという設問では、「利用したい」(17.2%)と「どちらかというと利用したい」(36.6%)となり、両者を合わせた利用意向者の比率は全体の5割強を占めました。一方で、「わからない」という回答が全体の4分の1を占めました。コミュニケーションロボットの認知自体が名前を聞いたことがある程度のレベルのため、まだイメージがつかない人が多いようです。
コミュニケーションロボットの利用意向
コミュニケーションロボットを利用したい理由は、「寂しさの解消」(55.1%)、「暇な時間の解消」(53.9%)、「楽しみが増える」(48.7%)、「認知症の防止になる」(44.5%)が上位の回答で、「看護師や介護士にお願いしなくて済む」(37.9%)や「体の異変や事故などを早期に発見できる」(36.5%)といった機能面のメリットを理由をあげる人はやや少ない結果となり、寂しさを紛らわす、楽しみを増やすためのツールとして考えているようです。一方、利用したくない理由は、「看護師や介護士と直接話したい」(50.2%)、「機械的なやりとりでつまらなそう」(41.7%)、「事故やトラブルが心配」(39.1%)が上位の回答となり、『機械に対する不安』を感じています。
(3-1)利用したい理由
(3-2)利用したくない理由
「話し手の感情を理解する」(48.9%)、「声をかけると看護師や介護士に連絡がとれる」(48.2%)が5割近くを占め、上位の回答でした。この他、「薬や検査の時間など1日の予定を知らせる」(44.8%)、「過去に話したことや行動を記憶している」(42.4%)、「自発的に話しかけてくれる」(40.0%)が多くあがりました。『感情を理解する』、『過去のことを記憶している』、『自発的に話しかける』といった項目が上位にあがっているということは、単純に用事をこなしてくれたり、暇な時間を埋めてくれるだけではなく、看護師さんや介護士さんのように、自分のことを知ってくれる、自分に寄り添ってくれる存在であってほしいという要望が見られます。
コミュニケーションロボットにあったよいと思う機能
その他
利用したいコミュニケーションロボットの形態は、「動物型(犬や猫など)」(36.5%)が最も多く、これに、「人型(人間そっくりではないタイプ)」(19.5%)、「人型(人間そっくりのタイプ)」(14.3%)が2割弱の水準でつづきました。
利用したいコミュニケーションロボットの形態