毎月、さまざまなテーマで実施しているアンケート。
一般の方々が注目していることや、
入院経験がある方のご意見など、
皆さまから寄せられた"生の声"をレポートしています!
厚生労働省によると2020年に必要とされている介護人数は216万人で、2025年には245万人程度に増加すると推定されています。しかし、各施設や事業所の従業員に対する調査では介護人材の不足感が5年連続で上昇しており、昨今は介護労働者の高齢化も深刻化しています。人材確保のために外国人の採用も増える中、皆さんは介護士に対してどのようなイメージを抱いているのでしょうか。アンケートではさまざまな意見が寄せられました。
アンケート属性 | |
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アンケート期間 | 2020年1月7日~2020年2月4日 |
有効回答者 | 848名 |
男女比 | ![]() |
年齢分布 | ![]() |
介護福祉士の仕事に対するイメージを聞いたところ、最も多い回答は「精神的にも体力的にも大変な仕事」(65.6%)となり。つづいて「夜勤などがあり、時間的に不規則な仕事」(55.0%)、「忍耐力がいる仕事」(51.8%)が5割以上を占めました。これら上位の回答は、昨年3月に実施した「介護福祉士に関するアンケート」と同じ傾向であり、とてもハードな仕事というイメージは相変わらず強いようです。
その他
介護サービスを受けたことがある人に、サービスに対する不満を聞きました。受けたサービスに「不安を感じたことがある」と答えた人は4割を占め、その不安点は、「要求や要望に対する対応が悪かった」(27.6%)、「笑顔がなく無愛想だった」、「報告が少なく、要介護者の様子がわからなかった」、「介護サービスの内容が不明瞭だった」(いずれも25.7%)などが上位にあがりました。不安点の回答は、ある特定の項目に偏ることなく、多岐にわたっています。サービスを受ける側の「こうしてほしい」という要望はそれぞれ異なっており、その思いを満たすことに苦労をしている介護福祉士の姿が思い浮かびます。
(2-1)介護サービスに不安を感じたことがあるか
(2-2)介護サービスに対する不安点
その他
次に、外国人介護福祉士の認知や受け入れに関する賛否について聞きました。まず、外国人介護福祉士からサービスを受けたことがある人の割合は、介護サービスを受けた人の5%にとどまり、「施設で見かけたことがある」(16.7%)を含めた認知者の比率は約2割とまだ少ないのが現状です。一方、外国人介護福祉士を受け入れることに関する賛否は、賛成が8割、反対が2割となり、ほとんどの人が賛成と回答しました。
(3-1)外国人介護福祉士から介護を受けたことがあるか
(3-2)外国人介護福祉士の受け入れに関する賛否
外国人介護福祉士の受け入れに賛成の理由は、「介護士不足の解消につながるから」(77.5%)が約8割を占め、突出して多い回答でした。つづいて、「介護士に国籍は関係ないと思うから」(50.3%)、「外国人利用者にも対応できるから」(39.7%)が4~5割を占め上位にあがりました。介護を提供する側と介護を必要とする側の双方で国際化が進んでいる中で、外国人介護福祉士の活躍の場が期待されています。
その他
利用したいコミュニケーションロボットの形態は、「動物型(犬や猫など)」(36.5%)が最も多く、これに、「人型(人間そっくりではないタイプ)」(19.5%)、「人型(人間そっくりのタイプ)」(14.3%)が2割弱の水準でつづきました。
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