アンケート結果発表

毎月、さまざまなテーマで実施しているアンケート。
一般の方々が注目していることや、
入院経験がある方のご意見など、
皆さまから寄せられた"生の声"をレポートしています!

アンケート結果報告

救急時の対応に関するアンケート

消防庁によると、2019年中の救急車出動件数は過去最多の663万9,751件、搬送人員は約598万人にのぼりました。また、2018年の統計では、救急搬送された人の約半数が軽症(入院加療が必要ないもの)となっています。軽症のすべてが不要不急の救急要請というわけではありませんが、「指先を紙で切った」「どこの病院に行けばよいかわからない」など、救急車を安易に利用するケースもあるようです。救急車の適正利用が呼びかけられている中、今回は、咄嗟の判断が必要となる救急時の対応に関して、皆さんの意見をお聞きしました。

アンケート属性
アンケート期間 2020年9月5日~2020年10月4日
有効回答者 950名
男女比
年齢分布

(1-1)あなたは、これまでに救急車を呼んだことがある、もしくは誰かに呼んでもらったことはありますか。
(1-2)【救急車を呼んだ、呼んでもらったことがある人向け設問】救急車を呼んだ理由、呼んでもらった理由を教えてください。

救急車を呼んだ経験は、自分のケガや病気で呼んだケース、他人のケガや病気で呼んだケース、それぞれ約3割を占め、呼んだことがない人は全体の約4割を占めました。救急車を呼んだ理由は、「自力で動ける状態ではなかったから」(51.2%)、「生命の危険があると思ったから」(38.5%)という緊急性の高い状況にあったことが上位の回答でした。また、「症状の重さを判断できなかったから」(27.6%)という回答も多く、約3割を占める結果となりました。

(1-1)救急車を呼んだ・呼んでもらった経験

(1-2)救急車を呼んだ・呼んでもらった理由

その他

  • 電話で病院に問い合わせたら救急車を薦められたので
  • 産院で出産後、数時間出血が止まらず総合病院へ搬送してもらった
  • 消防署の#7119に電話して相談したら救急者を手配してくれたので
  • 小学生の時で誰に相談すれば分からなかったから
  • 仕事上必要に応じて救急依頼をしました。
  • 患者さんに呼んで欲しいと頼まれたから
など

(2-1)あなたは、これまでに急な病気や怪我で救急車を呼ぶべきかどうか迷ったことはありますか。
(2-2)【救急車を呼ぶべきか迷ったことがある人向け設問】迷ったとき、あなたはどうしましたか。

次に、救急車を呼ぶべきか迷った経験の有無とその時の行動を聞きました。「これまでに救急車を呼ぶべきか迷ったことがある」と答えた人は33.5%と全体の3割強を占めました。そして、「迷ったときにどういう行動に出たか」という設問では、「家族に相談した」(42.5%)が最も多く、つづいて「とりあえず救急車を呼んだ」(16.4%)と「自力で病院に行った」(16.0%)という行動が上位にあがりました。急なケガや病気をしたとき、身の回りの者に聞いたり、自分で病院に相談できればよいですが、そうでないときは、「とりあえず救急車を呼ぶ」という行動をとっているようです。

 

(2-1)救急車を呼ぶべきか迷ったことがあるか

(2-2)迷った時の行動

その他

  • 周りにいた人と相談した。
  • 中毒110番
など

(3)救急車を呼ぶべきかどうかを判断するための相談窓口やガイドブック、アプリなどがあります。救急時の判断ツールで知っているものを全て教えてください。

では、救急車を呼ぶ以外の手段である、相談窓口やガイドブック、アプリなどの認知はどれほどなのでしょうか。今回のアンケートでは、「救急車を呼ぶべきかどうかを判断するための相談窓口やガイドブック、アプリなどがある」と説明したうえで、救急安心センター「ダイヤル#7119」や小児救急でんわ相談「ダイヤル#8000」などを知っているか尋ねました。結果は、「知っているものはない」(60.3%)と答えた人が6割に達し、救急安心センター「ダイヤル#7119」の認知は3割弱、小児救急でんわ相談「ダイヤル#8000」の認知は2割弱にとどまりました。救急車をより適正に稼働するためには、これらの手段をもっと知ってもらうことが必要でしょう。

(3)救急時の判断ツールの認知

その他

  • 中毒110番
  • 救命ナビ
  • など

(4-1)最近、「在宅医療を受けていない患者さんの救急受診を支援するための、夜間休日に特化した、医師による医療相談・救急往診支援サービス」が、東京や大阪などの都市部で登場するようになりました。あなたは、このような「医療救急往診サービス」を利用したことがありますか。
(4-2)あなたは、このような『医療救急往診サービス』が自分の地域にあった場合、利用してみたいと思いますか。

次に、都市部で立ち上がり始めている、夜間休日に特化した医療救急往診サービスについて、利用経験や利用意向を聞きました。これらのサービスを知っている人は全体の2割弱で、8割以上の人が「知らなかった」と回答しました。一方、こういったサービスの利用意向は、「利用してみたい」(26.9%)が全体の約4分の1を占め、「どちらかというと利用してみたい」(37.2%)を含めた利用意向者の比率は6割を超えました。今回のアンケートのテーマである救急時の対応という点では、こういったサービスは、軽症患者の救急受診を抑えることができるのではないでしょうか。

(4-1)医療救急往診サービスの利用経験

(4-2)医療救急往診サービスの利用意向

(5-1)目の前に急病人がいたとき、あなたができると思う応急手当てを教えてください。
(5-2)あなたは、消防庁がオンラインで提供している応急手当の基本が学べる「一般市民向け 応急手当WEB講習」を知っている、もしくは受講したことはありますか。

「自分ができると思う応急手当は?」という設問では、「AED(自動体外式除細動器)」(43.8%)と「心臓マッサージ」(41.9%)がともに4割を超え、上位の回答となり、「止血法など外傷の手当」(27.3%)は約3割、「人口呼吸」(19.5%)は約2割でした。また、消防庁の「一般市民向け 応急手当WEB講習」の受講経験者は約1割にとどまり、知らない人は7割を超えました。

(5-1)自分ができると思う応急手当て

(5-2)応急手当WEB講習の認知

その他

  • 意識の確認
  • 上級救命講習で習ったこと
  • など
救急車の利用は、「自力で動けない」、「生命の危険がある」といった緊急性の高い状況以外に、症状の重さを判断できずに「とりあえず救急車を呼ぶ」というケースも多くあるようです。「ダイヤル#7119」等の救急判断ツールの認知は低く、救急車をより適正に稼働するためにはこれら手段をもっと知ってもらうことが必要でしょう。また、夜間の医療救急往診サービスを拡充し、軽症患者の救急受診を抑えること、応急手当をより普及させ迅速な救命活動が行えるようにすることも、救急搬送の効率化につながります。民間の資源を活用、促進していくことも今後の課題です。

「救急時の対応」について、また、このアンケートの結果や内容についてのご意見やご感想は、公式Twitterまでおよせください。

ページの先頭へ戻る