毎月、さまざまなテーマで実施しているアンケート。
一般の方々が注目していることや、
入院経験がある方のご意見など、
皆さまから寄せられた"生の声"をレポートしています!
年々深刻化する介護業界の人手不足。昨今は新型コロナウイルス感染拡大が、人手不足に拍車をかけけているようです。そんな中、最近注目されているのが、生活維持に欠かせない職業である「エッセンシャルワーカー」。主に医療・福祉、公共交通機関、物流など、社会生活を支える仕事をしている方々のことを指します。コロナ禍で、より一層高まっているエッセンシャルワーカーの需要。介護福祉士も、このエッセンシャルワーカーに含まれている職業です。今回は、この1年の間で皆さんの介護福祉士に対するイメージに変化はあったのか、アンケートでお聞きしました。
アンケート属性 | |
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アンケート期間 | 2021年1月8日~2021年2月4日 |
有効回答者 | 846名 |
男女比 | ![]() |
年齢分布 | ![]() |
介護福祉士の仕事に対するイメージは、「精神的にも体力的にも大変な仕事」(66.4%)が最も多い回答で全体の3分の2を占めました。これに「忍耐力がいる仕事」(48.9%)、「夜勤などがあり、時間的に不規則な仕事」(48.7%)が約5割でつづき、上位回答の傾向は昨年1月に実施したアンケートと同様であり、ハードな仕事というイメージは相変わらず強いようです。その他上位の回答では、「社会において必要とされる仕事」(45.7%)、「世の中や人のためになる仕事」(32.4%)という項目が前回よりも若干増えており、『社会的に必要とされている仕事』という認識は高まっていると思われます。
(1)介護福祉士の「仕事」のイメージ
その他
「エッセンシャルワーカー」に介護福祉士が含まれていることの認知は、「知っている」(26.7%)が3割弱、「知らなかった(このアンケートで初めて知った)」(73.3%)は7割強でした。コロナ禍で「エッセンシャルワーカー」の重要性が注目されていますので、今後介護福祉士の仕事に対する私たちの意識も変化していくことでしょう。
(2)エッセンシャルワーカーであることの認知
コロナ禍の期間中(2020年1月~2020年12月)、介護サービスを利用した人に、「コロナ禍でも安心して介護を任せることができたか」という質問をしたところ、「安心して任せられた」という回答は3分の2を占め、残り3分の1が不安(「やや不安だった」∔「不安だった」)という結果となりました。
(3)コロナ禍での介護サービスの利用について
コロナ禍でも安心して任せられた理由は、「感染対策を徹底していた/徹底していることをきちんと伝えてくれた」(57人)が最も多い回答でした。この他、「家族へのケアや気配りをしてくれた」(38人)、「要求や要望に対し臨機応変に対応してくれた」(27人)、「コロナによるサービスの変更点などをきちんと伝えてくれた」(26人)、「いつも笑顔で接してくれた」(25人)という回答が上位にあがりました。一方、介護サービスの利用していて不安だった理由は、「報告が少なく、要介護者の様子がわからなかった」(15人)が最多で、「感染対策が万全でない/感染対策の説明が足りないと感じた」(9人)を上回りました。回答対象者数が少ないため断定はできませんが、新型コロナウイルス感染という大きな不安の中で、「介護者の様子をもっと報告してほしい」という要望は強くあるのではないでしょうか。
※両設問とも回答対象者数が少ないため、回答人数の表記としました。
(4-1)コロナ禍での介護サービスの利用が安心であった理由
その他
(4-2)コロナ禍での介護サービスの利用が不安だった理由
その他
介護福祉士に最も必要なことを3つまで答えてもらったところ、「責任感がある・誠実である」(50.6%)、「優しさや思いやりがある」(46.1%)が上位の回答でした。これらに「丁寧に対応してくれる」(30.9%)、「気遣いができる」(29.9%)、「介護技術が優れている」(27.8%)、「医師・看護師などとの連携がスムーズ」(27.0%)が約3割でつづきました。上位の回答の傾向は昨年のアンケートと同様ですが、「介護技術が優れている」、「医師・看護師などとの連携がスムーズ」の項目は昨年より順位をあげました。コロナ禍で家族といつ会えるかわからない状況にある中、介護技術や医師・看護師との連携に優れているということも安心感や信頼感が高まる要素になってきているのではないでしょうか
(5)介護福祉士に求めること
その他