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約一カ月の食材保存が可能!
“冷凍”が看護師・介護士の食卓を救う!?

皆さんは、しっかりとした食事ができていますか? 夜勤もあって不規則な生活を送る看護師さん・介護士さんの中には、食生活がついおろそかになったり、コンビニで済ましてしまうという方も少なくないかもしれません。しかし、食事は体を健康に保つために必要不可欠。「冷凍を活用すれば、時間がなくても健康的な食事は実現できる」と語る、冷凍生活アドバイザーの西川剛史さんに、冷凍保存の魅力や看護師さん・介護士さんに特におすすめの食材別に冷凍保存術をお聞きしました!

看護師さん・介護士さんに嬉しいことだらけ!?
食材を冷凍保存するメリットとは

西川さんいわく、食材を冷凍保存することで得られるメリットは大きく分けて3つ。毎日を忙しく過ごす看護師さん・介護士さんにぴったりのメリットだと言います。
 
冷蔵よりも長く保存がきく
「最も大きなメリットは、“保存がきく”という点です。冷蔵だと数日で傷んでしまうものが、冷凍ならば約一カ月はもちます。食材によってはもっと長く保存がきくものもありますが、その条件は冷凍庫の温度が【マイナス18度以下でしっかりと保たれている】ということ。しかし、ご家庭では冷凍庫の開け閉めが多く、冷凍庫内の温度は上がり下がりを繰り返すため、基本的に一カ月以内で食べきるようにしてください」と、西川さん。
 
時短をかなえる
「時短には二つの意味があります。一つ目は、【調理時間を短くする】こと。例えば、大根や白菜、玉ねぎのような食材は、冷凍すると繊維が崩れるため、火が通りやすくなり調理時間の短縮につながります。
二つ目は、【下ごしらえの手間がなくなる】こと。食材を切ったり、軽く茹でるなどの下ごしらえをしてから冷凍することで、食事の支度をする際、冷凍したものをそのまま調理に使うことができます。包丁やまな板を洗ったり、野菜を切る手間がなくなりますよ」
 
食材の変化を楽しめる
「冷凍すると、さまざまな変化が起きる食材があります。例えば、豆腐やこんにゃく、卵の黄身は冷凍することで食感が硬くなります。これが冷蔵保存とは大きく異なる点です。この食感の変化を生かした調理方法もあるのでおすすめですよ。また、ミニトマトなどは凍ったままで『お手製アイスの実』のように、シャリシャリとした食感を楽しみながら美味しく食べられます」
 
食材を冷凍保存することで、食材のもちが長くなり、さらに時短がかなうのは忙しい看護師さん・介護士さんにはとても嬉しいポイントではないでしょうか。次は、実際に冷凍を始める前に押さえておくべき「冷凍の基本」をお伝えします。

始める前に知っておこう!
冷凍保存の基本三原則

より美味しく冷凍保存をするためには、冷凍方法が大きく影響します。食材の正しい冷凍保存の基本を西川さんに教えていただきました。
 
原則1 鮮度のよい状態で冷凍する
「食材は余ったから冷凍するのではなく、『買ってきたらすぐに冷凍する』というのが基本です。これが冷凍保存では一番大切。そもそも冷凍とは【元の状態を維持したまま保存する】技術なので、元の鮮度がよければ、よい状態のまま保存ができ、悪ければ悪い状態のまま保存されてしまうのです」
 
原則2 空気とできるだけ遮断する
「冷凍庫内はとても乾燥しているので、空気とできるだけ遮断するようにしてください。空気にふれると、食材の乾燥や酸化の原因になります。冷凍をするときは、食材を丁寧にラップで包み、保存袋の中の空気をしっかりと抜いて密閉することを心がけましょう」
 
原則3 できるだけ速く冷やす
「冷凍は、できるだけ速く凍らせることが原則です。ポイントはできるだけ薄く平らな状態で凍らせること。固まりのまま凍らせてしまうと、中の方が凍るのに時間がかかり、食材の水分が大きな粒子となって細胞を破壊し、味が落ちる原因となります。食材を【薄く平らにして】凍らせることで綺麗に均一に凍らせることができます」
 
この冷凍三原則を基本に食材を冷凍させれば、美味しく冷凍生活を楽しむことができます。最後は、特に看護師・介護士さんにおすすめの食材の冷凍方法をご紹介します!

冷凍袋は0.06ミリ以上を!
冷凍保存グッズの選び方

冷凍保存で準備しておきたい「ラップ」と「保存袋」を選ぶポイントを西川さんに教えていただきました。
 
「保存袋は冷凍用と書かれているものを選びましょう。また、袋の厚みをしっかりと見て、0.06ミリ以上あるものがおすすめです。袋は空気のバリアの役目も果たしているので、厚みがないと空気を通してしまいます。
また、ラップは普通のものでよいのですが、表面にぴったりとくっつくものを選んでください。ラップの中にはすぐにはがれてしまうものもあるので、食材をしっかりと包めるものを購入しましょう」
 

看護師さん・介護士さんにおすすめ!
食材別冷凍法とポイント

不規則な生活になりがちの看護師さん・介護士さんに、特におすすめの冷凍食材を西川さんにピックアップしていただきました。冷凍のポイントと共にご紹介します。
 
<野菜>
「忙しく毎日を過ごす方は食生活が乱れがちなことも多いので、野菜は一番おすすめ。冷凍し、上手く食生活に取り入れてほしいです」

玉ねぎ
冷凍方法:玉ねぎをみじん切りにし、保存袋に入れて平らに、空気を抜いて冷凍庫へ。
調理方法:飴色玉ねぎもすぐにでき、炒め物や煮込み料理に重宝します。
ポイント:冷凍することで繊維が壊れ、火が通りやすくなり時短調理にも。さらに旨味や甘さも
     出やすくなるので冷凍にぴったりの食材です。凍ったまま使用できます。
 
きのこ
冷凍方法:軸や石づきをとる。複数のきのこを混ぜるときはなるべく同じ大きさにカット。
調理方法:出汁が出やすいので、お味噌汁やスープに入れるのもおすすめ。
ポイント:冷凍することで旨味成分のグアニル酸がアップ。
     凍ったまま使用できるので時短調理にもつながります。
 
ミニトマト
冷凍方法:ヘタをとって洗い、保存袋に入れて保存。
調理方法:凍ったミニトマトは、水をかけると簡単に皮がむけます。そのままオリーブオイルを
     かけたり、マリネ液をかけるだけで簡単な副菜の完成です。
ポイント:凍ったままでも、美味しく食べられます。

<肉・魚>
「肉や魚も冷凍がおすすめです。ただし、肉や魚は、食材の断面がむき出しになっているので非常に乾燥しやすい食べ物でもあります。冷凍保存時には冷凍の基本をしっかりと守りましょう」

冷凍方法:必ず表面をしっかりとラップでおおって、さらに保存袋に入れて冷凍してください。
     豚肉の薄切りなどは自分が一回で使う量で小分けにして冷凍すると便利。
調理方法:氷水や流水で解凍しましょう。薄切り肉などであれば、凍ったまま加熱解凍しても良
     いです。常温解凍は水分が出て旨味が抜けてしまうのでNGです。
ポイント:おすすめは味噌や塩麹、醤油など『下味をつけて』冷凍すること。
     調味液で表面がコーティングされるため、ラップよりも乾燥や酸化を防ぎます。
     冷凍中に味が染み込むので解凍すればすぐに調理ができ、時短にもなりますよ。

<おやつ>
「自宅でももちろん、夜勤時のおやつにもおすすめのものをご紹介します」

パックジュース(豆乳飲料、野菜ジュース、果汁ジュースなど)
冷凍方法:200mlのパックジュースをそのまま冷凍庫に入れるだけ。
食べ方 :凍ったら、上をはさみなどで切ってあけ、スプーンなどですくって食べます。
ポイント:ヘルシーで健康的なアイスです。
     豆乳飲料なら味のバラエティも豊富なのでさまざまな味を楽しめます。
 
ヨーグルト
冷凍方法:加糖タイプや、フルーツが入っているものはそのまま冷凍庫に入れるだけ。
     飲むヨーグルトは保存袋に入れたら薄く平らに伸ばして冷凍します。
食べ方 :薄く伸ばした飲むヨーグルトは、パキッと割って器に盛り付ければ
     簡単ヨーグルトアイスに。
ポイント:そのまま冷凍庫に入れるだけのものであれば、簡単おやつのできあがり。
     酸味があってさっぱり美味しく食べられます。
 
アボカド
冷凍方法:食べごろに熟したアボカドをラップで茶巾包みにし、保存袋に入れて冷凍。
食べ方 :冷蔵庫か常温で、包丁が入るくらいまで解凍。半解凍のまま食べれば、
     アイスクリームのような新食感が楽しめます。
     蜂蜜をかけて食べるのがおすすめ。
ポイント:まるごと冷凍することで多少の変色はするものの、味には全く問題なし。
     とても健康的なおやつになります。
     オリーブオイルなどをかければサラダとしても楽しめますよ。

いかがでしたか? 今回はいくつかの食材を厳選してご紹介しましたが、西川さんいわく、
「マヨネーズなど、冷凍することで分離してしまうものもありますが、食材の使い方を工
夫すれば、基本的に冷凍できないものはありません」とのこと。まずは、自分の好きな食
材や、よく使う食材を冷凍保存してみてはいかがでしょうか。

おすすめ書籍

『もっとおいしくなる超・冷凍術』

著者:西川 剛史
出版:洋泉社

食材別の冷凍方法がこの一冊に凝縮。冷凍方法から解凍方法まで分かりやすく解説してくれているので、冷凍初心者さんなら持っておきたい一冊です。

西川 剛史氏
ベフロティ株式会社 代表取締役 社長
冷凍生活アドバイザー
冷凍食品開発コンサルタント
野菜ソムリエプロ
 
大学在学中、冷凍食品に興味を持ち冷凍食品会社に就職。冷凍食品の商品開発などの経験を生かして、冷凍生活アドバイザーとして活動中。 冷凍王子としてテレビ番組「マツコの知らない世界」、「王様のブランチ」、「ヒルナンデス!」、「ノンストップ」など、その他テレビ、雑誌などに多数出演。冷凍食品開発コンサルタントとして、地方の優れた食材を使った冷凍食品の商品開発にも精力的に取り組むなど、冷凍を切り口にした新しい活動や事業を積極的に行っている。
 

UP DATE 2018/09/12

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