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がちょっぴり気になるアレコレにお答えします!休憩時間や通勤などのスキマ時間にサクッと読めるお役立ちコラムです。

自然由来の材料で家中をピカピカに!
ナチュラルクリーニングを始めてみよう

普段から薬品に触れる機会が多い看護師さん・介護士さん。一年を通して手荒れに悩まれている方は多いのではないでしょうか。そこでおすすめしたいのが、合成洗剤を一切使わず、自然由来の材料だけで家中をピカピカにできる「ナチュラルクリーニング」です。
安心・安全であるだけでなく、多種多様な洗剤が不要で経済的。さらには合成洗剤を使うよりも簡単にお掃除できるなど、ナチュラルクリーニングには意外なメリットがたくさんあるんです! 今回はナチュラルクリーニング講師の本橋ひろえさんに、ナチュラル洗剤を使ってラクに汚れを落とすコツや、洗剤選びのポイントについてお聞きしました。毎日のお掃除に、ナチュラルクリーニングを取り入れてみませんか?

安心安全、ラクチン、経済的!
三拍子そろったナチュラルクリーニング

重曹、クエン酸、アルコールなど自然由来の材料だけを使うことから、手肌にも地球にもやさしい「ナチュラルクリーニング」。合成洗剤を使うお掃除と比べて、丁寧に時間をかけて行うイメージがあり、「しっかりと汚れが落ちるのだろうか」と不安を感じる方も多いかもしれません。穏やかなナチュラル洗剤でも汚れの特性に合ったものを正しく使えば、汚れ落ちがグンとよくなり、手早く簡単にキレイになります。「汚れの種類に合わせて洗剤を使い分ければ、合成洗剤よりも汚れ落ちは良くなりますよ」と本橋さんは話します。
 
それだけでなく、ナチュラル洗剤を使えば、肌に触れる場所でも多少洗い残しがあってもあまり気にする必要がないため、お掃除が断然ラクになるそうです。
 
「忙しくてお掃除に時間をかけたくない方にとって、お掃除がラクになることは一番のメリットですよね。お掃除の手間は、“すすぎがどれだけ大変か”で決まってきます。実は、合成洗剤は、すすぎに時間がかかるものが多いのです。また、泡が立つタイプの洗剤は元の原料が油なので、雑菌にとっては栄養源になり、すすぎ残しはカビの原因にもなります。そのため、合成洗剤を使用したお掃除では、念入りにすすぎや拭き取りをしなければいけませんが、ナチュラル洗剤なら入念なすすぎや拭き取りは不要。中にはすすぎの必要がない洗剤もあり、お掃除の手間は半分くらいに減らせるんですよ」(本橋ひろえ氏)
 
ナチュラルクリーニングでは、基本の4種類の洗剤を駆使すれば、お家のほとんどの場所をキレイにすることができます。お風呂にはお風呂用など、場所ごとに洗剤をそろえる必要がないので、経済的にもメリットがあります。
 「安心安全」「ラクチン」「経済的」と三拍子そろったナチュラルクリーニング。日々忙しいうえに、手荒れを気にしがちな看護師さん・介護士さんには、特におすすめです。

ナチュラルクリーニングで使う洗剤は4種類
汚れの種類にあわせて使い分けよう

ナチュラルクリーニングで使用する基本の洗剤は、「アルカリ性洗剤」「酸性洗剤」「除菌剤」「漂白剤」の4種類。多くの家庭では、アルカリ性洗剤だけで、台所用、お風呂用と場所ごとに何本もそろっているのが現状ですが、この4種類が一本ずつあれば、家中の掃除ができるそうです。それぞれの特徴と得意な汚れについて解説していただきました。
 
アルカリ性洗剤…「重曹」
「『重曹』に代表されるアルカリ性洗剤は、家の中の『酸性』の汚れを落とします。油汚れ、食品の汚れ、皮脂・手垢・湯垢など人の体から出る汚れの大きく3つに分けられ、家の中の汚れの9割を占めます。アルカリ性洗剤は台所やお風呂など家中あちこちにありますが、これらは重曹一本に絞ることができます。重曹は食品にも使われているものなので、ナチュラル洗剤の中でも最も安心して使えます。ただし、日持ちしないため、つくった重曹水はその日のうちに使い切りましょう」
 
酸性洗剤…「クエン酸」
「酸性洗剤の『クエン酸』は『アルカリ性』の汚れに効果を発揮します。家で出るアルカリ性の汚れは、水垢、石鹸カス、アンモニア臭、タバコの臭いの4つだけ。一日に微量しか出ないので、とても出番が少ない洗剤です。水垢は水道水が蒸発した後にミネラル分が白く残ったもので、お風呂の鏡やキッチンの蛇口の根元によく見られます。月に数回ケアしていれば目立つことはありませんが、半年以上ためてしまうと簡単には落ちなくなります」
 
除菌剤…「アルコール」
カビの予防に使うのが『除菌』効果のあるもの。最も使いやすいのが『アルコール』です。アルコールは除菌できるだけでなく、油を溶かす力が強いので油汚れにも効果があります。おまけに揮発性が高く、あっという間に乾くことから、家電製品や畳など水が苦手な場所のお掃除や食品を扱う場所にもおすすめ。我が家では、食事の前後にダイニングテーブルを拭いたりと、最も使用頻度の高い洗剤です。保存性が高く、日持ちするところもメリットです」
 
漂白剤…「過炭酸ナトリウム」
しつこいカビのシミを落としたいときは、漂白剤としてアルカリ性の『過炭酸ナトリウム』を使います。ドラッグストアなどでは『酸素系漂白剤』という名前で売られています。塩素系とは違って使用中に発生するガスが酸素なので、安全で換気の必要もありません。漂白だけでなく除菌も同時にできる優れもので、まな板やステンレスの水筒はもちろん、ティーポットなど複雑な形状のもののつけ置きにも便利です。ただし重曹より強めのアルカリなので、アルミ製品の変色や布などの色落ちには注意しましょう」

すすぎが不要の「重曹」で
毎日こまめなお掃除を

最も安心して使えるナチュラル洗剤として挙げられた「重曹」は、弱アルカリ性で洗浄力も穏やか。その分、濃度さえ気をつければ、汚れを落とした後に拭き取りの必要がなく、お掃除の手間も半減します。ただし、汚れがたまってしまうと、重曹では簡単に落ちない場合もあるため、本橋さんは「重曹で汚れが落ちるうちに掃除をする」ことを徹底しているそうです。
 
「ギトギトの油汚れを落とすなら、重曹よりアルカリの強い『セスキ炭酸ソーダ』や『過炭酸ナトリウム』が向いています。ただ、窓や壁など水で流してすすぎができないところに強めの洗剤を使ってしまうと、拭き取りが面倒になります。それを考えると、こまめに重曹で掃除をするのが一番ですね」
 
重曹は安価なこともメリットの一つ。40℃の湯1カップに小さじ1/2を溶かすだけで洗剤として使えます。また、台所のシンクやお風呂の床に粉のまま撒いてスポンジやブラシでこすれば、クレンザーの代わりにもなり、使用用途が幅広いところも魅力です。

お掃除が苦手な方はまずここから
手軽に効果を実感しやすい方法とは?

いざナチュラルクリーニングを実践するにあたって、どこから始めればいいのでしょうか。手軽に効果を実感できる、お掃除が苦手な方におすすめの方法を教えていただきました。
 
「忙しい方やお掃除が苦手な方には、アルコールを使ったお掃除がおすすめ。消毒用エタノールを水で薄めてスプレー容器に入れて使います。市販のものはアルコール度数が約80%ですが、濃度が高いもので床を拭くとワックスが溶け出すこともあるので、お掃除に使うものは35%にしましょう。テレビやスマートフォンの液晶部分など、手垢がついているところをアルコールをスプレーしたクロスでひと拭きすれば、簡単にキレイになって、二度拭きの手間も不要。3ヶ月間保存が可能でつくり置きができるのも魅力です。台所やリビングに常備しておけば、汚れが気になった時にすぐに使えて便利ですよ」
 
このほか、化粧品やメイク用品の汚れ落としや、水拭きすると湿気がこもってカビになりやすい押入れやクローゼットのお掃除にも、速乾性の高いアルコールがおすすめだそうです。
手肌にやさしいだけでなく、さまざまなメリットをもたらすナチュラルクリーニング。まずは毎日使う身近な小物から、キレイを実感してみませんか?

後編では、ナチュラルクリーニングを使った大掃除術をご紹介します!

おすすめ書籍

『ナチュラル洗剤そうじ術』
著者:本橋 ひろえ
出版:ディスカヴァー・トゥエンティワン(Discover21)

今回ご紹介したナチュラルクリーニング術をはじめ、汚れが落ちるメカニズムもしっかりと解説。ナチュラルクリーニング初心者さんにもぴったりの一冊です。

本橋 ひろえ
ナチュラルクリーニング講師
 
北里大学衛生学部化学科(現・理学部化学科)卒業。同年、室町化学工業株式会社に入社。化学事業部にて、水処理事業、化学薬品販売、合成洗剤製造などを担当。結婚後、安全安心で、手肌にやさしいナチュラルクリーニングを志す。
現在は、東京を中心にナチュラルクリーニング講座を各地で開講しており、子どもを育てる主婦層を中心に人気を集めている。

UP DATE 2018/12/11

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