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がちょっぴり気になるアレコレにお答えします!休憩時間や通勤などのスキマ時間にサクッと読めるお役立ちコラムです。

手肌をいたわりながら家中キレイに!
ナチュラルクリーニングで大掃除を乗り切ろう

安心安全・ラクチン・経済的と三拍子そろった「ナチュラルクリーニング」。毎日のお掃除はもちろん、年末の大掃除にもナチュラルクリーニングをうまく取り入れることで、手荒れの心配なく、家の中がすっきりキレイになります。
ナチュラルクリーニングのメリットをはじめ、使用する洗剤と使い方について解説した【前編】に続き、【後編】では、実践の前にそろえておきたい便利なアイテムや大掃除を乗り切るコツについて、ナチュラルクリーニング講師の本橋ひろえさんにお聞きしました。毎日忙しい方やお掃除が苦手な方こそ、必見です!

「コツコツ型」のお掃除で
年末の大掃除が不要に!?

手肌にも環境にもやさしく、手軽に使えて、家事のついでに少しずつできる「ナチュラルクリーニング」は、そもそも毎日こまめにお掃除をする「コツコツ型」に向いています。その理由について、本橋さんはこう話します。
 
「汚れをためてしまうと強い洗剤を使わないと落ちなくなり、お掃除に時間がかかってしまいます。そうなる前にナチュラル洗剤でコツコツ汚れを落としておけば、手荒れをしたり、川の水を汚したりする心配もなくなります。まずは汚れをためずにこまめに掃除をしておくことが、お掃除の基本。そうすれば大掃除もいらなくなりますよ」(本橋ひろえ氏)
 
 とはいえ、毎日しっかりお掃除の時間をとるのは難しいもの。日々忙しい看護師さん・介護士さんでも、無理なく続けられるお掃除のポイントを教えていただきました。
 
「短時間で済むところを毎日やっていくことですね。汚れがたまるとお掃除が大変になるのは水回りです。例えばお風呂では、汚れやすい排水溝の周りだけでも汚れをためないように毎日キレイにすること。お掃除の道具をすぐに使える場所に置いておくことも大切です」

始める前にそろえておきたい!
お掃除の便利アイテム

ナチュラルクリーニングの効果を実感するためには、洗剤だけでなく道具も大切です。大掃除の前にそろえておきたい「あると便利なアイテム」をご紹介いただきました。
 
スプレーボトル
「水で溶かした洗剤やアルコールを汚れた箇所に吹き付けたりと、お掃除全般に便利なアイテム。ただし、アルコールに反応して溶け出す素材のものもあるので注意しましょう。使用可能な素材は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニルのみです」
 
マイクロファイバークロス
「極細の化学繊維でつくられているので、一般的な雑巾よりもしっかり汚れを拭き取ることができるうえ、あっという間に乾き、雑菌の繁殖を防ぎます。また繊維の抜け落ちが少なく、拭いた後もケバが残らないので仕上げ拭きにおすすめです。最近では100均でも手に入れることができますよ」
 
水切り(スクイージー)
「窓ガラスやお風呂の壁面などを水切りするのに便利。我が家ではお風呂に一本常備して、最後に入浴した人が壁面を水切りするのを日課にしています。このひと手間でカビの予防ができます。お風呂だけでなく、窓の掃除にも重宝しますよ」

大掃除の敵は酸性の汚れ
ポイントを押さえて一気に落とす!

汚れが落ちるメカニズムには、洗剤と汚れの化学反応が大きく関わってきます。「なぜ落ちるのか」を理解することが、ナチュラルクリーニングの第一歩です。ここで、【前編】で解説いただいた、家で出る汚れの種類とそれらを落とす洗剤の組み合わせをおさらいしましょう。
 
「汚れには酸性とアルカリ性があり、酸性の汚れにはアルカリ性洗剤、アルカリ性の汚れには酸性洗剤を使用します。酸性は油汚れ、食品の汚れ、皮脂・手垢・湯垢など人から出る汚れを指し、家の中の汚れの9割を占めます。一方、アルカリ性は水垢、石けんカス、アンモニア臭、タバコの臭いで一日に出るのは微量です。つまり、大掃除で私たちが格闘するのは、圧倒的に酸性の汚れであり、アルカリ性洗剤が大活躍します」
 
アルカリ性洗剤の代表格は「重曹」ですが、大掃除では長く蓄積した汚れを落とす場面が多くなります。そのため、重曹よりもアルカリの強い「過炭酸ナトリウム」なども使用します。
 
ナチュラルクリーニングでしつこい酸性の汚れを一気に落とし、大掃除を成功させるポイントを挙げていただきました。

しつこい油汚れは高温+強アルカリ洗剤でつけ置きする
「大掃除と聞いて最初に思い浮かべるのが、換気扇やキッチンの油汚れでしょう。油汚れを落とす時に大事なのは水の温度。お湯の温度が上がれば上がるほど、汚れ落ちは良くなります。大掃除では、コンロや換気扇の取り外せる部品は鍋に入れて煮洗いするのが有効です。また、コンロの五徳や換気扇のフィルターなど鍋に入らないサイズの部品は、シンクにお湯を張ってつけ置きします。この時、温度設定で上げられる最高の水温で行うのがポイント。しつこい油汚れには、思い切って強アルカリの『過炭酸ナトリウム』を使いましょう。」
 
取り外せない箇所の油汚れは重曹でパックする
「コンロの壁やレンジフードなど取り外せない箇所は、1カップに小さじ1/2の配分をした重曹水を染み込ませたキッチンペーパーを貼りつけます。こうすることで汚れが浮き上がり、ラクに落とすことができます。重曹水の濃度が高いと、乾燥後に重曹の粉が浮いて白くなるので、1カップに小さじ1/2の配分をきっちり守ること。これで、仕上げ拭きの手間が減らせます」
 
洗濯機のお掃除は温度が決め手
「意外と盲点な洗濯機のお掃除。ここでも重要なのは水の温度です。給湯器の設定温度を上げて、『過炭酸ナトリウム』が除菌・漂白ともに最も効果を発揮する60度のお湯を使用します。洗濯機に最大量まで湯を張り、過炭酸ナトリウムを2カップ加えて、洗濯機を1~2分回し一時停止してしばらくたつと、たまっていた汚れが浮き出てきます。この汚れは流さず、すくい出して捨てるようにしましょう。回す、止める、開ける、すくう、を繰り返し、汚れが出なくなったら、5時間つけおきしたあと水で2回すすぎます。すすぎの水にまだ汚れが出てきていたら、もう1度繰り返してください。
同様に、お湯を張ったお風呂に過炭酸ナトリウムを入れて追い炊きすれば、風呂釜の中の除菌ができます。いずれも年に一度はやっておくのがおすすめです」

本橋さんも実践!
大掃除を効率よく乗り切るコツとは?

さらに、本橋さんが実践しているという大掃除を効率よく乗り切るコツも教えていただきました。
 
汚れた雑巾を使い続けない。洗うのは最後にまとめて洗濯機で!
「2~3枚の雑巾を洗いながら使い続けるのではなく、最初にまとまった枚数を準備しておくこと。例えば床の拭き掃除をする時には、重曹水で濡らした雑巾を20枚ほど用意しておきます。掃除を進める中で雑巾が汚れても洗いに行かず、次々と新しいものに取り替えて、お掃除の最後にまとめて洗濯機で洗います。途中で雑巾を洗いに行くことを省けば、掃除の時間がグッと短縮できます。また、雑巾に付いた皮脂汚れは水洗いで落ちないので、そのまま使い続けても床はキレイになりません。少し汚れたら躊躇なく新しいものを使うことが大切。雑巾は綿のものではなく、マイクロファイバークロスを使うのも必須ですね」
 
たくさん使う重曹水は、2Lのペットボトルにつくっておく
「重曹水をつくる容器は空のペットボトルを活用するのがおすすめ。2リットルのペットボトルに湯を入れて小さじ5杯の重曹を混ぜるだけ。水の量が簡単に計量できるうえ、一度にまとまった量ができるのでラクチンですよ」

長くためてしまった汚れでも、汚れの特性に合わせた洗剤を正しく選び、水の温度に気を付ければ、ナチュラルクリーニングでしっかり効率よく落とすことができます。
本橋さんに教えていただいたコツとポイントをおさえて、今年の大掃除はナチュラルクリーニングに挑戦してみてはいかがでしょうか。

おすすめ書籍

『ナチュラル洗剤そうじ術』
著者:本橋 ひろえ
出版:ディスカヴァー・トゥエンティワン(Discover21)

今回ご紹介したナチュラルクリーニング術をはじめ、汚れが落ちるメカニズムもしっかりと解説。ナチュラルクリーニング初心者さんにもぴったりの一冊です。

本橋 ひろえ
ナチュラルクリーニング講師
 
北里大学衛生学部化学科(現・理学部化学科)卒業。同年、室町化学工業株式会社に入社。化学事業部にて、水処理事業、化学薬品販売、合成洗剤製造などを担当。結婚後、安全安心で、手肌にやさしいナチュラルクリーニングを志す。
現在は、東京を中心にナチュラルクリーニング講座を各地で開講しており、子どもを育てる主婦層を中心に人気を集めている。
 

UP DATE 2018/12/25

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