デキル人へ一歩前進 お役立ちライブラリ

キレイのひみつ、元気の秘訣、おいしいごはん、リフレッシュ術など、皆さん
がちょっぴり気になるアレコレにお答えします!休憩時間や通勤などのスキマ時間にサクッと読めるお役立ちコラムです。

今年こそ、あらゆる悩みに決着をつける!
理想の環境を行動の習慣化で手に入れよう

上司や部下、同僚、患者さんなど、多くの人と関わり、ミスの許されない職業でもある看護師・介護士さん。仕事の悩みを抱えている方も多いでしょう。その悩み、ムリをすることなく解決できたら嬉しいですよね。そこで、皆さんに実践して欲しいのが「行動の習慣化」です。今回は、行動習慣コンサルタントとして病院や介護施設での指導経験もある冨山真由さんに取材。看護師・介護士さんに特に多いお悩みを、行動の習慣化で改善する方法や、「行動科学マネジメント」を用いた、行動を習慣化させるコツを教えていただきました。今年こそはお悩みから解放されてみませんか?

人間関係の悩みも、ストレスも解消!
行動の習慣化で仕事もプライベートも充実させよう

「行動の習慣化」と聞くと、難しく感じるかもしれませんが、冨山さんがご紹介する行動習慣はとにかく簡単で、ムリなく続けられるものばかり。特別な準備は必要ないので、すぐに始めることができますよ。あてはまるお悩みがあれば、ぜひ今日から実践してみてください!

苦手な上司、部下、同僚と良好な関係構築がうまくいかない
ついストレスをためがち、自分の感情をコントロールできない
疲れが翌日まで残ってしまう
いつも休日が寝て終わってしまう

 

 苦手な上司、部下、同僚と良好な関係構築がうまくいかない
「行動のみ」に目を向ける習慣
「これを習慣化することで、個性が異なる人とも良好な人間関係を構築することができます。例えば、無口な看護師さんと、おしゃべり好きの看護師さんがいたとします。無口な看護師さんからすると、おしゃべりな看護師さんが話しているのを見るだけで、いらいらしてしまうこともあるでしょう。もちろん、仕事中にずっと話していると、集中力が散漫してミスをする危険性もありますよね。そうしたときは、相手の個性を否定しないように伝えることが大切。『話してばかりいないで手を動かしなさい』という個性を否定した注意は、自己否定をされたようにも受け取られ、関係の悪化に大きく影響します。気になったときは『今は薬の処方を確認しているときだから集中してやろう』というように、あくまでも行動を正す声掛けを意識しましょう」(冨山真由氏)
 
→名前を呼んでこまめに声掛けをする習慣
「こちらも、苦手な人と良好な関係を保つためにとても有効な行動習慣です。苦手な相手にこそ、こまめな声掛けを意識しましょう。どんなに大嫌いでも『●●さん、おはよう』というように、目線を合わせて名前を呼んで挨拶するだけなら、できる方も多いのではないでしょうか」

ついストレスをためがち、自分の感情をコントロールできない
→イラッとしたとき、自分の好きなものを見る習慣
「この習慣により、イライラしてしまったときでも、自分の感情をうまくコントロールすることができるようになります。自分が好きなもの、安心するものを見て気持ちを落ち着かせることで、イライラした気持ちをリセットするのです。人は一度イラッとしてしまうと、勝手にイライラが増幅していきます。このイライラがストレスの原因になるのです。まずは自分の好きなものを持ち歩くことから始めましょう。例えば、自分の子どもの写真、孫の写真、ペットの写真などを携帯の待ち受け画面にしておく、というように、すぐに確認ができるようにしておくのがベストです」

疲れが翌日まで残ってしまう
→寝る前に良かったことを3つ振り返る習慣
「この習慣を身につけることで、翌日の疲れを軽減させることができます。人は、眠るときに記憶が定着すると言われており、寝る前のイライラは翌日まで残ります。すると、起床時になんだかグッタリ……となるわけです。そこでおすすめなのが、就寝前に良かったことを3つ書くこと。疲れていると思うので、3行程度の内容で十分です。例えば、快速に乗れたからいつもより早く帰れた、看護師長が差し入れしてくれたお菓子が美味しかった、など。仕事に関係ないことでもかまいません。就寝前に、良かったことで記憶を上書きしましょう」

いつも休日が寝て終わってしまう
眠り方を工夫する習慣
「眠り方を工夫すれば、休日の過ごし方に変化が起こり、プライベートの充実につながります。看護師・介護士さんは、おやすみの日を寝て過ごす方も多いでしょう。しかし、せっかくのお休み、寝て終わらせるのはとてももったいないことです。どうしても疲れがたまっている、というときは、例えば、好きなアロマを焚く、カーテンを開けて日差しを浴びながら横になるなど寝方を工夫しましょう。できれば、近くのパン屋さんに行く、カフェに行くなども習慣にして、一日一回は外に出ることを意識してみてください。多忙であるからこそ、オフの時間はできるだけ自分の好きなこと、楽しいと思ったことをやる方が、より充実したプライベートを手に入れることができます」

このように、少し行動を変えるだけで、お悩みの解消はもちろん、日々の生活がグンと素敵なものに近づきます。ただし、根本的な悩みの解決には、起こした行動を「習慣化」させることが重要です。今回ご紹介した数々の習慣術は、きちんと成果が裏付けされた「行動科学マネジメント」という手法が用いられています。

三日坊主の人でも習慣化を実現できる手法
「行動科学マネジメント」とは?

今までに、何かを続けようとしたものの結局挫折してしまった……という経験はありませんか? 冨山さんいわく、「●●●を続けるぞ」と、意志の力だけで行動を続けられる人はとても少ないのだそう。
 
「人間は誰しも三日坊主なので、やる気や意志の力だけで続けられる人はごくわずか。ある調査によると、全人口で0.2~2%と言われています。そもそも人間は、変わりたい生き物ではなく、安心・安全な場で生きていたい生き物。さらに、人は朝起きてから寝るまで、75%を無意識に行動していると言われています。そのため、意識的に行動するとなると、それなりのストレスがかかってしまうのです」
 
こうした人間の特性を前提にして、何かを継続させるコツは、「ムリのないラクな方法で行うこと」。そこで、冨山さんが推進しているのが「行動科学マネジメント」を用いた行動の習慣化です。
 
「行動科学マネジメントとは『結果は行動の集積』という考えの基、その人の性格や意志、個性ではなく、行動のみに焦点を当てた手法です。ポイントは、大きく変えようとしないこと。自分にとってムリのない小さな行動を変えていくことで、いつ、どこで、誰がやっても、簡単に行動を習慣化することができます」
 
悩みを解消するための行動を習慣にしてしまえば、おてのもの。たとえ環境が変わっても、悩みに対応する力は、すでに自分の無意識の行動となっているため、同じ悩みに苦しむことも少なくなるはず。行動を習慣化することで「理想の環境」を手に入れることができるのです。

性格も個性も関係なし!
行動を習慣化させるための3つのポイント

最後に、行動科学マネジメントにのっとった、行動を習慣化させるためのポイントをお伝えします。ご紹介する3つのポイントを押さえれば、悩みが解消する習慣や、理想の環境を手にするための習慣が身につくはず!

1.行動は具体的に設定する
「行動科学マネジメントには『MORSの法則(具体性の法則)』という行動の定義があります。」
 
Measurable(計測できる)・・・どれくらい行動しているか数値化できる
Observable(観察できる)・・・誰から見ても、どのような行動かわかる
Reliable     (信頼できる)・・・誰から見ても、同じ行動だとわかる
Specific (明確化される)・・・誰からみても、何をどうするかがわかる
 
「行動科学マネジメントではこの4つの要素を満たしたものを行動としています。例えば先に紹介したように『疲れを翌日に残したくない』というお悩み。これは「意志」なので、実現は難しくなります。どうしたら翌日に残さないようにできるのか、『寝る前に3つ今日の良かったことを書く』、これは観察ができる「行動」です。さらに、人は数字を入れないと行動にうつしにくいと言われていますので数字を入れた設定もポイント。曖昧なものではなく、具体的な行動の設定が習慣化のコツなのです」
  
2.まずは3日続けることを意識する
「三日坊主という言葉あるように、人間の原理として、人が意識して継続できるのはデータ上72時間、要するに3日が限度だと言われています。これに合わせて、行動化学では「3日続けたらひとつの山を越えた」とみなします。ですので、まずは3日をひとくくりと考えて、3日続けることを意識してみましょう」

3.休息日は必ず入れよう
「行動を習慣化させるためには、継続することが大切だからと毎日続ける必要はありません。先に述べたように、人間はラクをしたい生き物です。例えば3日をひとつのサイクルとしているなら、その3日が永遠に続くと考えるだけでうんざりしてしまいます。3日続けた次の日は休む、というように必ず休息日を設定するようにしてください」

いかがでしたか? 行動科学マネジメントに基づいた、たった3つのポイントを押さえて小さな行動を継続すれば、行動は習慣に変わり、気づいたころにはあなたの悩みは解消しているはず! 今年は行動を習慣化させて、悩みのない一年を過ごしましょう!
後編では、「行動習慣を活かした目標の立て方」をお伝えします。

講師紹介

冨山真由氏
・株式会社ウィルPMインターナショナル所属
・行動科学マネジメントコンサルタント
・行動定着コーチ®
・行動習慣化トレーナー®
 
日本では数少ない行動科学コンサルタントとして企業において管理職から一般職まで幅広くプロジェクト研修を導入している。医療業界を経て、戦略コンサルティングファームでHRを担当したのちに人材育成の業界へ。主にマネージャー研修と新任リーダー研修と若手研修を担当しており、年間の登壇数は120回程、受講者数は計1万人以上。短期間で結果をあげる内容に好評を得ている。最近では、働き方改革の影響もあり講演ご依頼や執筆ご依頼が増え、全国47都道府県の広域におよび研修に登壇。大手メーカー、証券・保険の金融サービス業、ソフトウェア業、販売店など、人材育成の研修およびコンサルティング行う。実績は240社12,000人以上。

冨山氏のおすすめ書籍

『効率・時間・スピード すごい習慣力――行動科学メソッドで全て手に入る!』
著 者:冨山 真由
出 版:三笠書房

「集中力が持続する」習慣、「自分を最高に乗せる」習慣、「ここ一番で力を発揮できる」習慣、「ストレスがすっと消える」習慣などなど、仕事や生活の質を、行動科学メソッドを用いて高めていくための実践書。今の仕事に満足していない方、もっともっと変えていきたい、という方にぴったりの一冊です。

 

UP DATE 2019/01/17

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