【アーカイブ配信中】大島敏子さんのトーク番組「としこの部屋」 病気の子どもと家族の安全な暮らしとは
2025/6/18
みんなの広場
2025/8
看護師による、看護師のための祭典「ナースまつり2025」が今年も開催されました。Nursing-plaza.comでは全3回にわたって「ナースまつり2025」をレポートしています。3回目は、複数の病院で看護部長を務めてきた大島敏子さんが、ゲストを招いて看護業界のさまざまなテーマについて語り合う「としこの部屋」のレポートです。普段は配信で行われているYouTube番組「としこの部屋」が、なんとナースまつりの会場に! 来場者を前に初のトークショー形式で実施されました。
第10回を迎えた「としこの部屋」。今回はナースまつり実行委員長兼マインヘルスケア代表の西山妙子さんがゲストとして登場し、ナースまつりへの想いや看護師採用の課題解決を目指す活動について大島さんと語り合いました。
西山さんが代表を務めるマインヘルスケア株式会社は、ナースまつりの企画運営を行っており、今年で3回目を迎えます。トークショーの冒頭、西山さんは「ナースまつりを通して看護師のキャリアや生活を含めた“ナースライフ”を最大化したい。看護師さんが新たな情報を得たり、医療関係者が交流する場になれば」と熱い想いを語りました。
トークショーは「としこの部屋テーマソング」と、曲にあわせた全身機能を高めるダンスによって、ポップな雰囲気で始まりました! 会場の横で踊っていた方々は、心電図が好きな看護師・介護学生が集まるコミュニティ“be Navigator”とナースまつり実行委員メンバー。皆様。踊り終わった後、「としこ先生~!」という歓声が起こり、会場が温かい雰囲気になりました。
「としこの部屋テーマソングダンス」を踊る司会の河合 佑美さん(写真中央)とbe Navigatorの方々(写真右)
トークショー中盤からは、西山さんが生み出した、看護師の新たな活躍の場の話題に。西山さん曰く、現在の医療現場には看護師の採用と定着に課題があるそうです。原因として考えられるのは、魅力をアピールしきれていない病院と、どう働きたいかわからない看護師間でのミスマッチングなのだとか。
仲介会社を介した採用活動は、かかるコストに見合ったマッチングができない可能性があるため、病院は採用活動を自ら行い、積極的に求人を獲得していくことが望まれます。西山さんが発足した“ナースライフバランス研究室”は、看護師支援のオンラインコミュニティとして、こうした看護師採用の課題解決を目指して活動しています。コミュニティには、ライターやデザイナー、カメラマンといったクリエイターの肩書をもつ現役看護師が所属し、“PRナース”として活躍しています。
PRナースの仕事は、自身のクリエイティブなスキルを生かし、病院のwebページやSNS運営を代行し、現場の採用活動をサポートすること。例えば、病院の魅力や日々の業務、求める人材などを現場の看護師さんにリサーチし、webページやSNSへの掲載を行います。また、定期的にミーティングも行い、よりよい採用を行えるよう相談やアドバイスなど、コンサルティングのような役割も果たします。この取り組みに対して、大島さんは「長期にわたって採用のサポートをしてくれることは、普段一人でがんばっている看護部長さんの大きな支えになると思う」と絶賛しました。
看護師のカメラマンさんが撮看護師カメラマンが撮影したwebページ用写真。
谷田病院看護部サイトより
看護師さんがクリエイターを担う意義は、「看護師の視点だからこそみえるものがある」こと。看護師のカメラマンが撮影した看護師さんと患者さんの写真や、先輩後輩の指導風景の写真は、看護師さんならではの視点で切り取られておりとても素敵でした!
また、「看護師さんは日々のがんばりを肯定できる機会があまりない」というお話も印象に残っています。webページ制作のために、PRナースは看護師さんの日々の仕事について、改めて確認をするそう。この作業が、看護師さん自身が日頃の自分のがんばりを認められる機会になるのではと思いました!
西山さんは今後、ナースまつりに食や音楽などの要素も取り入れて、5万人集客できるイベントにしていきたいといいます。ナースまつりがこれからも発展を続け、より多くの看護師さんが日々楽しく働くための道しるべとなっていくのが楽しみです!
ケアコム代表池川充洋さん(左)、西山妙子さん(中央)、大島敏子さん(右)
今回紹介したイベントは「としこの部屋」のアーカイブで見ることができます。事業内容の詳細やPRナース活動の実例など、レポートには紹介しきれなかった情報がまだまだありますので、ぜひご覧ください!
★「としこの部屋inナースまつり」
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