超高齢社会を迎えて、ますます社会的ニーズが高まっている訪問看護。訪問看護師が知るべき疾患別ケアをはじめ、保険制度や営業活動なども網羅的に学ぶことでスキルアップを実現できる資格が、在宅看護指導士です。今回紹介するのは、総合病院の看護師として経験を積んだ後に訪問看護の道へと進み、在宅看護指導士として活躍する間瀬場有輝さん。資格取得の経緯や得られた学び、資格の意義についてうかがいました。
資格のチカラ
2026/2
在宅看護指導士とは、地域医療連携の中心的役割を担う看護師が、訪問看護のスキルアップを図ることを目的とした資格です。人・組織・地域を育てる専門資格として、訪問看護の実践に必要な知識はもちろん、リスク管理や経営、ブランディングといった訪問看護ステーション運営に役立つ知識も包括的に習得します。

資格取得年月:2025年10月
看護師/在宅看護指導士
超高齢社会を迎えて、ますます社会的ニーズが高まっている訪問看護。訪問看護師が知るべき疾患別ケアをはじめ、保険制度や営業活動なども網羅的に学ぶことでスキルアップを実現できる資格が、在宅看護指導士です。今回紹介するのは、総合病院の看護師として経験を積んだ後に訪問看護の道へと進み、在宅看護指導士として活躍する間瀬場有輝さん。資格取得の経緯や得られた学び、資格の意義についてうかがいました。
INDEX
資格を取得してよかったこと
在宅看護指導士資格の生かし方
間瀬場さんの今後の展望
在宅看護指導士を目指す人へ
「資格を取得してよかった」と感じたことはどんなことでしょうか?
時折の失敗はありながらも訪問看護の仕事を続けてきましたが「自分がやってきたことは間違っていなかったんだ」という自信がつきました。スタッフを指導する際も、資格で得た知識をもとに、的確な言葉で訪問看護のあり方を伝えられるようになり、私の話もわかりやすくなったのではないかと。あとは、資格取得は何歳で挑戦しても取得する喜びがありますし、自分自身のブランディングにもつながっています。私自身取得してよかったと思っているので、資格取得に挑戦することをスタッフたちにも勧めています。
スタッフを育成する際に、資格で培った知識をどのように生かしていますか?
新人スタッフ向けのマニュアル作成に生かしています。訪問看護制度や訪問看護師に必要な態度、地域連携の仕組みなどの知識を組み込み、訪問看護未経験者でも理解しやすいように工夫しました。病院と在宅での働き方の違いや、訪問看護のよさ、大変さについて実例を示しながら伝えることで、仕事内容のギャップを早めに減らせるように努めています。また当ステーションには月1回の定例会があり、毎回15分程度の時間を取って、私から資格に関する知識を伝えています。
「以前の新人教育では『見て、覚えて』というところがありましたが、資格取得後は言葉で説明できるようになりました。当ステーションには一緒に頑張ってくれる方々が揃っているので、私も心強いです」
在宅看護指導士の資格は、訪問看護ステーションの営業活動に役立っていますか?
新規の仕事をいただく際に「いいケアをしてくれるのではないか」と期待されている気がしますね。病院やケアマネジャーさんへのご挨拶に伺う際、名刺に「在宅看護指導士」という資格名を入ることでスキルをアピールしやすく、実際の仕事獲得につながりやすい気がしています。
訪問看護ステーションのブランディングを考えるうえでも、資格は役立っていますか?
私は看護専門学校の出身で、ほぼ看護のことしか学ばなかったんですね。資格取得を通して経営やブランディングについて学んだことで、自分たちが提供できる価値を可視化して、言葉にする大切さを理解できたように思います。実際、仕事の依頼を受ける際は「素早く、的確に、可愛げを大切に」という方針で進めようと、みんなで話し合って決めました。
利用者さんがご自宅での生活を続けるためには、ご家族の支えはもちろん、医師や訪問介護、通所サービス、福祉用具といった多種多様なサービスとの連携が必要不可欠です。スムーズな連携は、利用者さんへの迅速かつ適切なケアに直結します。私たち訪問看護師にできることは限られていますので、連携先への配慮を大切にし、自分たちの対応も分析することで、ブランディングにつなげています。
「病棟経験者が多いため、ここは病院色の強い訪問看護ステーションかもしれません。新しいカラーを皆でつくり上げてきました」
間瀬場さんの今後の展望を教えてください。
現在は実務に注力しており、資格取得後の勉強をそこまで進められていないので、さらに充実させたいと思っています。また伝達講習によって、まだ資格を持っていないスタッフにも知識を広めていきたいです。
自分自身を振り返って思うのですが、バリバリ働きたいときに結婚や育児で、働くペースを落とさざるを得ない看護師さんも多いと思うんですね。そのため訪問看護ステーションの運営面では、スタッフがそれぞれの生活を大切にしながら看護師としてのやりがいも大切にできる場所をつくりたいと考えています。
最後に、これから在宅看護指導士を目指す方に向けてアドバイスをお願いします。
訪問看護に興味がある看護師さんには、ぜひ資格にチャレンジしてほしいですし、実際に訪問看護の世界に入って来てほしいです。訪問看護の場合、看護師がひとりで訪問して判断することに不安を覚える方を数多く見てきましたが、今はICTなどを使い連絡を取り合えるので、必ずしも一人で判断する必要はありません。例えば訪問先でテレビ電話をつなげて、ほかのスタッフに傷や呼吸の状態を相談することもできますし、AIを使って疾患の知識を得ることもできます。「ありがとう」の声がダイレクトに返ってくる訪問看護の仕事は、本当にやりがいがあるし楽しめますよ。

写真:井上 亮
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地域包括ケアを支える新資格! 在宅看護指導士・在宅介護指導士の役割とは

「ピンクが好き」と話す間瀬場さん。会社に支給されたグッズは、すべてピンク色を選んでいるそうです。「名刺を持つようになり、家族からピンクが差し色の名刺入れをプレゼントされました。タブレットには看護記録やチャットツールが入っていて、皆とやり取りするときに活用します。こちらもカバーはピンク色です!」
<写真上>訪問看護に使うグッズは、ピンク色で統一している。
<写真下>愛用している名刺入れと、現場に携帯するタブレット。
| 資格主催団体名: | 一般社団法人 全国在宅医療マネジメント協会 |
|---|---|
| 資格種類 | 在宅看護指導士 |
| 研修受講資格 | 【在宅看護指導士】次のいずれかの免許および実務経験年数を有する者 1. 看護師・理学療法士・言語聴覚士・作業療法士 2. 実務経験2年以上* *実務経験は、免許登録日以降、審査書類提出日までとする |
| ホームページ: | https://jhma.or.jp/ |
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