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2023/12/22
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2025/5
Nursing-plaza.com「資格のチカラ」では、資格を取得・活用し、スキルアップやキャリアチェンジを実現した看護職・介護職の先輩たちのストーリーを届けてきました。本記事では、これまで紹介してきたさまざまな資格をテーマにわけてご紹介します。何か新しいスキルや知識を身に付けて仕事に生かしたいけど、何がいいかわからないという方は、ぜひ参考にしてください。
INDEX
まず紹介するのは、特定の看護分野において水準の高い看護を実践できると認められた、認定看護師です。受験資格には、看護師免許を取得後、通算5年以上の実務経験、そのうち通年3年以上は特定の認定看護分野で実務研修を行っていることなどの条件があります。全19分野の中から3つの資格をピックアップしました。
感染予防・管理システムの構築、医療関連感染サーベイランスの実践、施設の状況の評価などを行う、感染対策のスペシャリスト。その学習範囲は幅広く、救急外来、小児科、産婦人科、集中ケア、無菌状態の患者さんをケアする移植病棟の感染対策などの知識とスキルを身に付けることができます。
【インタビュー】コロナ対応の最前線! 感染管理認定看護師への道
摂食・嚥下障害看護認定看護師は、加齢や疾患によって食べる力、飲み込む力が衰えた患者さんに摂食・嚥下機能の維持向上、食事の介助、口腔ケアなどを行います。低栄養の患者さんの食事内容の調整や食事に向けたリハビリなどを含め、生きがいにもつながる「食」を支える役割をもっています。
【インタビュー】患者さんに食べる喜びを 摂食嚥下障害看護認定看護師
寝たきりによる褥瘡(床ずれ)、ストーマ(人工肛門)造設、失禁にともなう皮膚トラブルのケアや排泄管理を専門的に行います。ストーマケアでは、多種類ある装具の中から患者さん一人ひとりに合ったものを選択するという任務も。
【インタビュー】床ずれや失禁の苦痛を軽減 QOLを向上させる皮膚・排泄ケア認定看護師
看護系大学院で医学を学び、一定レベルの診療行為を行うことができる診療看護師(Nurse Practitioner)は、医療現場のタスクシフト/シェアが進む中、ニーズが高まっています。診療と看護両方の側面から患者さんやご家族を支えるほか、医師や多職種の橋渡しとしての役割も非常に大きいです。
【インタビュー】診療看護師を目指したワケ 高度な医療知識と判断力で、チーム医療のキーパーソンに
近年、医療現場で重視されているフットケア。フットケア指導士は、巻き爪やむくみなど、患者さんが抱える足のトラブルに応じて生活指導を行います。解剖生理学や疾患に応じた治療法、正しい靴選びの方法など、体を支える大切な部位である足を守るための知識や技術を習得します。日々のケアの中で足の症状の対処に困っているという方にもおすすめです。
【インタビュー】訪問看護×フットケア指導士 「足」から患者の健やかな生活を支援する
口腔ケアに関する知識や能力を有する者に認定される資格。1級から5級まで設けられているほか、各職域でケアの指導を行う「口腔ケア指導者」の認定資格もあります。歯科領域の知識など、口の健康を支えるための知識・スキルを広範囲に得ることができます。
【インタビュー】口腔ケアの資格を生かして引き出す、がん患者の生きる力
続いて紹介するのは、介護職の方向けの資格です。医療と介護の連携強化が求められる中、注目されている2つの資格を紹介します。
介護福祉士の上位資格として2015年に認証・認定を開始した民間資格。介護福祉士取得後の実務経験5年以上などの条件があります。現場で培った経験と知識を生かし、ご利用者や家族、職場、地域などと広く関わりながら支援する、介護のスペシャリストです。
【インタビュー】全国にわずか100名! 介護職の最上位資格・認定介護福祉士への挑戦
認知症ケアに関する高い知識と技能を持っていることを証明する資格です。認知症患者さんのサポートのほか、薬物療法や社会福祉制度など、認知症に関するさまざまな知識を習得することができます。認定後も生涯学習が義務付けられており、実践と学習を続けながら自分のスキルや経験を磨いていけるのも魅力です。
【インタビュー】合格が学びの始まり! 認知症ケア専門士の歩む道
高齢化が進む中、地域での見守りがいっそう求められています。地域や家族、災害時のケアにフォーカスした資格もさまざまあります。
自宅での療養生活をサポートする訪問看護・介護サービスの利用者が年々増加する中、2024年に生まれた新資格。訪問看護・介護の仕事に挑戦したい方、現場リーダーとして幅広い視野を身につけたい方、開業を考えている方など、幅広いステータスの方々に向けて開かれたもので、疾患別のケアや生活支援、緊急時の対応など実践で生かせる知識を習得できます。
【インタビュー】地域包括ケアを支える新資格! 在宅看護指導士・在宅介護指導士の役割とは
プライマリ・ケアとは、小児から高齢者まで、誰もがいつでも何でも相談できる身近な医療のこと。地域住民の方々の健康を広く長くサポートする身近な存在として注目されています。ベースにある家族志向のケアの実践に加えて、多職種との連携のキーパーソンでもあります。2021年に発足した「認定者の会」では、勉強会や雑談会も定期的に行われており、看護師としての活動の幅も広がりそうです。
【インタビュー】家族・地域をつなぐ 国内初の認定プライマリ・ケア看護師の挑戦
被災された方々を身心の両面からサポートする災害支援ナースは、自然災害の多い日本においてとても重要な役割を担っています。2024年4月からは「災害・感染症医療業務従事者」として、自然災害時だけでなく、新興感染症の発生 ・まん延時にも派遣されるようになりました。オンデマンド研修に加え、2日間の実習では座学とグループワークを通して、災害時などの対応について学ぶことができます。
【インタビュー】災害支援ナース養成研修で学んだ、看護師として大切にすべきこととは
家族心理士は、心理学の観点で家族に関するさまざまな問題に取り組み、カウンセリングなどを通じて家族が良好な関係を築くことをサポートする専門家です。認定資格の学習では、患者さんやご利用者家族のサポートに役立てられる、家族心理学や家族支援について学ぶことができます。認定資格機構では3つの資格を認定しており、家族心理士はその最上位資格にあたるので、まずは家族相談士を目指すのがおすすめ。
【インタビュー】助産師からのキャリアチェンジ 育児と両立しながら取得した家族心理士資格
プラスαの知識やスキルで、患者さんやご利用者の生活をより充実させたいという方におすすめの資格です。
妊婦でも安心して楽しめるトータルフィットネス、マタニティビクス。認定インストラクターは、エアロビクス運動をはじめとする5つのメソッドの指導を通して、妊娠・出産・産後・更年期の女性の健康をサポートしています。産科の観点で、女性たちのライフステージの変化に寄り添ってアドバイスができる心強い存在です。
【インタビュー】助産師としての独立の転機となった、マタニティビクスとの出会い
介護施設などのご利用者に向けて行われるレクリエーションの数々。自分の趣味や特技を生かしながら、高齢者の方が喜ぶアクティビティを行いたいという方におすすめなのが、レクリエーション介護士2級です。受講条件はなく、レクリエーションの企画・計画、高齢者とのコミュニケーションをとる際のポイントなどがバランスよく学べます。
【インタビュー】プロのレクは「楽しい」だけで終わらない! レクリエーション介護士2級
認知症予防や抑うつの低下など、介護予防の効果が期待される「介護美容」。ビューティタッチセラピストは、肌に触れながらスキンケアやメイクを施すことで、高齢者の心と体の健康をサポートします。高齢者介護施設以外にも、医療機関での美容レッスンや在宅高齢者に向けた美容活動など、さまざまなシーンで活用できるのが魅力です。
【インタビュー】介護福祉士から介護美容の道へ 「美容の力」と「触れる」ケアで高齢者を元気に
リラックス効果をもたらすハンドマッサージは、高齢者との大切なコミュニケーションの一つとして、介護現場などで取り入れられています。ハンドケアセラピストは、その技術を習得したことを認定する資格。誰でも受講が可能で、1日で修了できる手軽さがポイントの一つです。家族や友人など身近な人に行うハンドケアから始めてみるのもよさそうです。
【インタビュー】ハンドケアの講師活動やボランティアも! 認定資格で広がる介護福祉士のキャリア
医療や介護の現場で、患者さんやご利用者の体と心のケアの一つとしてリラクゼーション効果のあるアロマセラピーが取り入れられています。日本臨床アロマセラピー学会が認定するクリニカルアロマ認定資格は、医療的に適切かつ安全にアロマセラピーを使うための知識や技術を得られるのが特徴で、看護師の方も現場で生かしやすそうです。
【インタビュー】ケアする人自身も癒すために アロマセラピーを医療・介護現場に取り入れる
看護師が日々行っている患者さんの観察、アセスメント、記録の仕事は、実はライターが備えるべきスキルに通じるものが多くあります 。医療現場で培った専門的な知識や視点も生かして、副業やキャリアチェンジの選択肢の一つとしてもいいかもしれません。
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