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2025/8

【レポート】ナースまつりの最注目コンテンツ! 「日本一働きやすい病院アワード2025」で受賞病院が決定

【レポート】ナースまつりの最注目コンテンツ! 「日本一働きやすい病院アワード2025」で受賞病院が決定

看護師が自分自身のキャリアや将来を考える機会を提供する「ナースまつり2025」が今年も開催されました。Nursing-plaza.comでは全3回にわたってイベントの様子をレポートしています。第2回目となる今回のレポートでは、ナースまつり一番の目玉コンテンツである「日本一働きやすい病院アワード2025」を紹介します!

第1回目のレポートはこちら

全国から20施設がエントリー! 本選出場に進んだのは8病院

「日本一働きやすい病院アワード 2025」は、現場の看護師がやりがいと誇りをもてるような、働きやすい環境づくりに取り組んでいる病院を表彰するイベントです。本アワードも3回目を迎え、今年は過去最多の20の施設がエントリー。予選会ではYouTubeとInstagramで各病院のプレゼン動画が配信され、視聴者が押した「いいね」数の合計により本選出場病院が決定しました。予選会全体を通して集まった「いいね」数は、なんと5,000超え! この日のステージでは、白熱の予選会を勝ち抜いた上位8チームが、5分間の個性豊かなプレゼンテーションで独自の取り組みを紹介しました。

【ファイナリスト病院】
1位:岸和田徳洲会病院
2位:石巻健育会病院
3位:世田谷記念病院
3位:社会医療法人 近森会
4位:いわき湯本病院
5位:岐阜市民病院
6位:三重ハートセンター
7位:済生会横浜市東部病院
※予選会の通過順位

プレゼンの様子はオンラインで生配信され、投票は来場者だけでなくオンライン視聴者も参加できる仕組みに。最も「看護師がワクワクして働いている」と感じた病院に「日本一働きやすい病院アワード 2025 大賞」を、次に票が多かった病院に「ワクワク病院賞」が贈られます。そして、会場を沸かせた素敵なプレゼンテーションを披露した病院には「ベストプレゼン病院賞」も用意されています。

「身体抑制ゼロ」など、患者さんのQOLを重視した取り組みを行っている病院が多かった印象です。2024年の診療報酬改定(※)で身体抑制最小化の取り組みが強化されたことが影響しているのかもしれませんね。他にも「男女ともに育休取得率100%」などのジェンダーレスな子育て支援や、充実した研修内容など、看護師として長く働き続けるための取り組みも目立っていました。

フラダンスを披露していたり、方言を交えながら発表していたりと、「地域らしさ」を全面に押し出したプレゼンテーションも見どころでしたね! 予選会を突破しただけあって、魅力たっぷりの演出につい見入ってしまいました。

ナースまつり2025 働きやすい病院アワードフラダンスを披露しながらのプレゼンテーションを見せたのはいわき湯本病院

(※)厚生労働省「令和6年度診療報酬改定の概要」

大賞とベストプレゼン病院賞をW受賞! 日本一働きやすい病院は済生会横浜市東部病院

早速、受賞された病院の取り組みを紹介します。まずは、大賞とベストプレゼン病院賞のW受賞を果たした済生会横浜市東部病院です。

ナースまつり2025 働きやすい病院アワードトップバッターながら、元気なプレゼンテーションで会場を盛り上げていました

神奈川県横浜市、鶴見川のすぐそばに位置する済生会横浜市東部病院。看護職員の教育に力を入れており、新人だけでなく中堅以上の職員を対象にした研修も充実しているそうです。診療看護師を目指せる環境や、国内唯一の小児プライマリケア認定看護師教育課程を有しており、看護師としてのステップアップがはかりやすい環境だと感じました。

看護学生のインターンシップ後の入職応募率はなんと85%! 院内の雰囲気のよさが数字からも伝わりますね。「人の温かさが働きやすさ。働く人を大切にすることが、質の高い看護の提供につながる」という言葉が印象的でした。

変則二交代制の導入や、業務時間内に情報収集の時間を設けたり、病棟会などの業務時間外の集まりを情報共有アプリの活用により減少させたりと、残業時間の削減にも本気の姿勢がうかがえました。中でも、日勤スタッフと遅番・夜勤のスタッフがそれぞれ違う色のストラップを付けることで、業務時間外の声かけを減らす取り組みは、とても合理的で感心してしまいました……!

看護部一丸となって準備した、映画『千と千尋の神隠し』の名シーンを模した映像で、観客の心を鷲掴みにしたプレゼンテーション。看護師の今と未来を支える取り組みが評価され、本アワード初のW受賞となりました。

ナースまつり2025 働きやすい病院アワード発表前、自分の病院名が呼ばれるのを祈るようにステージを見つめるスタッフさん(写真:エンドステージフォトグラファー看護師 SCRAPPY KEIKO)

ナースまつり2025 働きやすい病院アワード弾ける笑顔で受賞を喜ぶ済生会横浜市東部病院の皆さん

ナースまつり2025 働きやすい病院アワード大会長の西山妙子さん(右)より賞状が贈られました(写真:エンドステージフォトグラファー看護師 SCRAPPY KEIKO)

大賞が発表された瞬間、大きな歓声とともに舞台に上がった済生会横浜市東部病院の皆さん。手を取り合って涙ながらに喜びを分かち合う様子に、ナースまつり大会長の西山妙子さんも思わず涙。熱気と感動渦巻く、大盛り上がりの授賞式となりました。おめでとうございます!

次のページ:11年間身体抑制ゼロ! 石巻健育会病院は患者さんの“もてる力”を引き出す看護が「最高です!」

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「可能性は無限大! これからのキャリアはどうなる?」にも注目!

ナースまつり2025

看護職のための看護職によるキャリア開発支援事業を展開する「Nurse for Nurse(NfN)」によるステージも必見のイベントでした! NfN会員の小林恵梨香さん、理事の二田水彩さん、川添高志さんが登壇し、看護職のキャリアや看護の可能性について語り合いました。現在、小林さんは訪問看護師、二田水さんは大学教員、川添さんは看護系企業の代表としても活動中。バックグラウンドが異なるお三方ですが、「キャリアが変わっても看護師としての経験を生かしたい」、「看護職のフィールドを広げたい」という思いは共通していました。看護職が活躍できる場はこれからもっと増えていきそうですね。

<写真>学び続けられる環境を求めて現在の職場を選んだという小林恵梨香さん

ナースまつり2025
足靴コンサルタントナース 木嶋千枝さんによるセミナーも開催!
当サイトでも、正しいフットケアの方法を紹介してくださっている木嶋千枝さん。「みんなでやろうよ! フットケア~糖尿病じゃなくたってみんな必要なんさ~」と題したセミナーにもたくさんの方が参加し、ケアの方法を真剣に学んでいました。

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