【アーカイブ配信中】大島敏子さんのトーク番組「としこの部屋」 石垣靖子さんと語る緩和ケア現場の今
2024/10/31
みんなの広場
2026/5

2026年5月10日(日)、日本看護協会が主催する「看護の日」イベント「KANGO部!」が、WITH HARAJUKUホールで開催されました。女優 三上愛さんとのスペシャルトークセッションや、胸が震える看護エピソードを通して、「看護とは何か」を改めて考えるきっかけとなった本イベントをレポートしていきます!
「看護の日」イベント「KANGO部!」は、5月12日の「看護の日」を含む「看護週間」にあわせて毎年開催される、看護職を目指す方に向けて看護の魅力を伝えるトークイベントです。
今年のテーマは「見つめる、その先のわたしへ」。女優の三上愛さんを招いてのスペシャルトークセッションや、看護学生とのトークセッション、「忘れられない看護エピソード」受賞作品の発表など、盛りだくさんの2時間となりました。
2026年「看護の日」イベント「KANGO部!」 プログラム
【第1部】
・オープニングトークセッション
・スペシャルトークセッション
・「忘れられない看護エピソード~いのち・暮らし・尊厳をまもり、支えるプロフェッショナル~」受賞作品発表/アニメーション公開
【第2部】
・“見つめる、その先のわたしへ”トークセッション
オープニングでは、上野賢一郎厚生労働大臣からのメッセージが紹介されました。上野氏は「チーム医療のキーパーソンとして、多職種と協働しながら人々の生命と生活を支える看護職は重要性を増している」と看護職の価値の高さを強調し、「本イベントやさまざまな行事を通して、看護職の魅力を知るとともに、将来の選択に向けての一歩を踏み出して欲しい」と呼びかけました。
続いて行われたスペシャルトークセッションでは、日本看護協会 会長の秋山智弥さんと、本イベントのスペシャルサポーターであり、NHKの連続テレビ小説「風、薫る」で主人公の一人“りん”を演じる女優の三上愛さんが登壇。
ドラマ本編の内容や撮影当時の思い出を、実際の看護の現場と重ねあわせながら語りました。
スペシャルサポーターの三上愛さん(左)と日本看護協会 会長の秋山智弥さん(右)
スペシャルトークセッションで印象的だったのが「Observe(観察する)」という言葉。劇中でも、りんがこの言葉の意味を知ることで「看護の基本はまず患者さんを観察すること」と学ぶシーンがあり、三上さんは「りんを演じるときはいつも、この考えを大切にしている」と話していました。「患者さんにとって心地よい環境をつくることが、回復力を高めることにつながる。患者さんを観察し、今何ができるかを常に考えることが大切」という看護の本質を説いた秋山さんの言葉も、胸に響きました。
スペシャルトークセッションのあとは、毎年恒例のメイン企画「忘れられない看護エピソード」の受賞作品発表が行われました。今年のテーマは昨年同様、「~いのち・暮らし・尊厳をまもり、支えるプロフェッショナル~」。
プレゼンターを務める三上愛さんと、優秀賞、最優秀賞を受賞された3名のうち2名の看護師さんが登壇し、受賞の喜びをわかちあいました。
2026年度 受賞作品
最優秀賞 「その言葉は、誰のため?」 岡部 卓也さん
優秀賞 「靴を履かせる看護」 若杉 秀則さん
優秀賞 「看護師としての財産」 齋藤 芳理子さん
優秀賞を受賞した2作品の朗読に加え、最優秀賞作品のアニメーションが初公開。それぞれのエピソードを深堀するトークセッションも行われました。
「今回の作品を通して、一般の方にも小児がんについて知ってもらいたい」と話す、最優秀賞を受賞した岡部さん
「患者さんの意思や選択を尊重する」という看護の精神を感じる3作品でした。特に優秀賞の2作品は、どちらも「その人らしく生きる」ということを看護の力で支えたエピソード。治すだけではない、「看護」という仕事のいち側面に触れられた気がしました。
また冒頭では、本プログラムに長年携わってこられ、昨年12月にご逝去された内館牧子さんへ、ハリー杉山さんから感謝と哀悼の意が述べられました。
作品に込めた思いや、日々の看護で大切にしていることを語り合う岡部さん(右中央)と齋藤さん(右)
※今年度分も含めたこれまでの受賞作品は、日本看護協会の公式ホームページからご覧いただけます。さらに、最優秀作品をもとにした漫画やアニメーションも公開中です。
「忘れられない看護エピソード」受賞作品についてはこちら(日本看護協会サイト)から
第2部の「見つめる、その先のわたしへ」トークセッションでは、昭和医科大学 保健医療学部 看護学科4年生の白旗花菜さんと土屋柚貴さん、そして小泉麗先生が登壇。現役看護学生2人に密着取材したVTR上映など、看護を学ぶリアルな姿に迫るステージとなりました。
大学生活を紹介してくれた白旗さんは今後について、「目の前に迫った看護師国家試験に向けてがんばっていきたい」と意気込みを語りました。
休日は趣味のバレエを楽しんでいるという白旗さん
トークパートでは、「理想の看護師像」の話題に。白旗さんは「表情やしぐさから、患者さんの不安をくみ取ってサポートできる看護師」、土屋さんは「入院中の不安や苦痛に対して、一番近い立場から心の支えになれる看護師」を目指し、日々学びを深めているそうです。
土屋さんの密着取材では、呼吸器・アレルギー内科での病院実習に挑戦。指導者との看護計画の相談や患者さんとのコミュニケーションまで、実際の看護の現場で奮闘する看護学生の様子がレポートされました。
実習の目的をしっかりと理解し、患者さんへの声かけなどについて、指導者や教員に積極的に質問している土屋さんの姿が印象的でした。
「実習では、患者さんとの信頼関係構築に力を入れた」という土屋さんそれぞれが思い描く理想の看護師を目指す、2人のまっすぐな姿勢に心打たれました……!「患者さん一人ひとりの思いや退院後の生活までを想像した看護を目指してほしい」と話したのは、教員の小泉先生。ときおり白旗さん・土屋さんと目を合わせて笑い合う様子に、ほっこりしました(笑)。
「患者さんに寄り添うのと同じように、学生に寄り添いたい」と小泉先生(右)この2時間を通して、「看護師とは患者の身体だけでなく、心や生活を支える職業である」ということを改めて感じました。イベントの最後には、ハリー杉山さんから「看護師さんが患者さんと向き合うことが、患者さんのエネルギーになり、今の社会全体をサポートすることにつながる。看護師はなくてはならない存在」という言葉も。本当にその通りですよね。
看護職の美しさだけでなく、厳しさや難しさも含めたリアルを伝えることで、「看護師」という存在のありがたさを教えてくれる。そんな素晴らしいイベントでした!
写真提供:日本看護協会
SNSでシェアする