小林光恵さんの おやすみコラム #020「ヘルプミーハンドサイン」
2024/6/14
みんなの広場
2026/8

知り合いの介護職の女性は、勤務先から車で5分の場所に自宅があり、昼休憩の時間には必ず自宅に戻るそうで、先日「自宅に戻れば洗濯物を取り込んだりもできるし、大の字になって身体を休めるのが至福の時間」と話していました。
それを聞いて、40年あまり前の出来事を思い出しました。新人ナースの私が、その日は日勤で、14時の検温で50代(だった気がします)の男性患者の脈を測っていると、彼が「昼休憩、ちゃんと休めた? シフクの時間だろうね」と私をながめるように見ながら言ったのです。
「いえ、ユニフォームのままですよ」
とすぐに返すと彼は目を丸くしていました。
<この方は、病院のナースというものを知らないな。着替えて外に食事に出たりはしないのに>と思いながら退室したのでした。当時、日勤ナースが昼休憩の時間に院外に出るのを見たことがありませんでした。彼の言ったシフクは<私服>ではなく<至福>の意味だったことに気づいたのは翌日のことです。
休憩時間は自由利用の原則が労働基準法に定められていますが、病院ではその特性上、休憩時間に院外に出る場合には許可制を取っているところが少なくないと聞いています。生き直しができるとして、もう一度看護師になって病院に就職をするなら、病院から歩いて5分くらいの場所に住み、毎日は難しいかもしれないのでときどき許可をとって、昼休憩に自宅に戻り大の字になって休んでみたいです。ん? 自宅で休むため、という理由で許可もらえますよね。どうかしら。
みなさんは、昼休憩の取り方に満足していますか?

| 著者/小林 光恵さん | 元看護師。著述業。つくば市在住。 エンゼルメイク研究会代表、ケアリング美容研究会共同代表。 看護師、編集者を経て、1991年より本格的に執筆業を中心に活動。『おたんこナース』『ナースマン』など。 <新刊情報 !> 老化にブレーキをかける! 日常でできる運動方法がギュッと詰まったエクササイズ本 『日常動作が安心&快適に!老化防止エクササイズ おうちで簡単カラダづくり』(メイツユニバーサルコンテンツ)が発売中! <多数のメディアで連載中!> ●小説『ナイチンゲール7世』 (イースト・プレス) ●小説 『令和のナースマン』 (月刊ナーシングキャンバス 株式会社Gakken) ●エッセイとイラスト 「アンチヘブリンガン」 (月刊ナーシング 株式会社Gakken) ●コラム 小林光恵の「ほのぼのティータイム」 (Aナーシング 日経メディカル) ●コラム 「ついついやってしまいがちなエンゼルケア」 (Will Friends 日本看護学校協議会共済会) ●ドクターズコラム (健達ねっと メディカル・ケア・サービス) など |
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