ライター業がきっかけで、病院広報にチャレンジすることに
ライターになったことで、本業での変化やスキルアップを実感していますか?
そうですね、まず一つは、誰が読んでもわかりやすい看護記録を書くことは意識するようになりましたね。加えて、仕事の幅が広がったことを実感しています。というのも、ライター業を始めたことがきっかけで、病院の広報の仕事にもチャレンジさせていただくことになったんです。
病院ホームページに掲載する内容の企画のほか、SNSでの発信、広報誌やポスター、採用チラシの制作を担当しています。広報誌では理事長を取材し、そのライティングも担当させていただきました。他の広報部スタッフが書いた記事を添削することもあります。ライティングだけでなく、ポスターやチラシのデザインも担当しているので、ナースライフバランス研究室で画像編集ツールの使い方を習ったことが直に仕事に役立ちました。
ライター業に挑戦したことで、仕事の幅が大きく広がったんですね。
そうなんです! 病院の広報活動に参加したことで、得たものも多くありました。例えば、「こういう人と一緒に働きたい」「患者さんにこういう情報を知ってもらいたい」という病院側の想いを知っていると、それを意識した働き方ができると思うんです。看護以外のいろいろな経験のある看護師がいることは、病院側にもメリットがあるはずです。

看護師ライターとして、在宅医療に関する情報を発信していきたい
これから先も、読んだ人に「頑張ろう!」と思ってもらえるような記事を書きたいというのが、ライターとしての目標です。また、私は訪問診療に関わっていることもあり、人生の最期を自宅で平穏に暮らすには何をして、どう考えればいいのかを、一般の方に知ってもらえるような情報にも触れていきたいと思っています。
これまでは病院で最期を迎えるのが一般的でしたが、病院の人手不足や医療費の問題もあり、徐々に在宅医療にシフトし、ご自宅や施設で最期を迎えることが多くなってきていると思います。そういった時代においては、人が老いていくと身体にどういう変化が起こるのか、どういう流れをたどって最期を迎えるのかを知ることが大事だと考えています。訪問診療の経験をもつ看護師ライターとして、介護する側もされる側も双方が幸せな最期を迎えられるための情報発信を続けていきたいですね。
最後に、看護師ライターを含む「+α」の働き⽅を目指している⽅へメッセージをお願いします。
少しでも気になることがあるなら、まずはチャレンジしてみてほしいです。看護師は、生まれてから亡くなるまでの患者さんの人生と対峙する仕事なので、自分の人生の経験はすべて生かされるはずなんです。そういった面でも、違うことにチャレンジしてみることはすごくプラスになるのではないかと感じています。そして何より、皆さんには「看護師」という資格がありますから。新しいことにチャレンジして失敗しても、「その資格を生かして活躍できる場はたくさんあるよ」ということをお伝えしたいですね。

写真:遠藤 麻美