資格のチカラ

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在宅看護指導士

在宅看護指導士とは、地域医療連携の中心的役割を担う看護師が、訪問看護のスキルアップを図ることを目的とした資格です。人・組織・地域を育てる専門資格として、訪問看護の実践に必要な知識はもちろん、リスク管理や経営、ブランディングといった訪問看護ステーション運営に役立つ知識も包括的に習得します。

地域を支える訪問看護チームを育成し、地域医療の発展に貢献する在宅看護指導士

資格取得年月:2025年10月
看護師/在宅看護指導士

ませば あき間瀨場 有輝

超高齢社会を迎えて、ますます社会的ニーズが高まっている訪問看護。訪問看護師が知るべき疾患別ケアをはじめ、保険制度や営業活動なども網羅的に学ぶことでスキルアップを実現できる資格が、在宅看護指導士です。今回紹介するのは、総合病院の看護師として経験を積んだ後に訪問看護の道へと進み、在宅看護指導士として活躍する間瀬場有輝さん。資格取得の経緯や得られた学び、資格の意義についてうかがいました。

INDEX

  病院勤務から訪問看護師へキャリアチェンジ
  在宅看護指導士資格を取得しようと思った理由

  資格取得までの勉強方法
  資格取得後の学び

訪問看護師として、「家に帰りたい」と願う利用者さんの受け皿を整えたい

まずは、間瀬場さんのご経歴を教えてください。

2011年に看護師免許を取得後、約4年にわたり総合病院の脳神経外科や整形外科で働いていました。出産後、呼吸器内科に復職したものの、夜勤のある職場でしたので育児をしながら続けていくのが難しく、ワーク・ライフ・バランスを考えて退職。その後、保育施設が併設されている自宅近くの認知症疾患専門病院に入職しました。4年間働くなかで「さらに興味をもって、長く続けられることをしたい」との思いを抱き、学生時代の実習で印象が強かった訪問看護の道に進もうと決意。同時期に、訪問看護ステーションが近隣に新しくオープンすると聞き、2022年に開業した「訪問看護ステーションここりんく」に立ち上げメンバーとして加わりました。
訪問看護を始めて約3年半後に在宅看護指導士の資格を取得し、現在は訪問看護師として現場で働きながら、訪問看護ステーションここりんくの所長を務めています。

病院勤務から訪問看護にキャリアチェンジするうえで、苦労はありましたか?

訪問看護は病院勤務と違って、看護師が利用者さんのご自宅に1人で訪問して対応するケースが多く、そこがキャリアチェンジするうえでの不安要素でした。しかし実際に働いてみて、これまで長く続けてきた看護経験が役に立つ場面が多く、回数を重ねるごとに自信へとつながっていきました。当ステーションでは終末期を在宅で迎える方も積極的に受け入れているので、容態の急変などで迅速な対応が必要な時は、急性期の患者さんを看護してきた病院勤務の経験が役立っていると感じます。
病院で働いていた当時、「家に帰りたい」と話す患者さんを数多く見てきたので、これから社会でますます必要とされる訪問看護の受け皿を整えていきたいと思い業務にあたっています。

在宅看護指導士の資格を取得しようと思われた理由を教えてください。

当ステーションの運営会社が、在宅看護指導士の公式テキストや学習支援ツールを作っていたことから知りました。私自身がステーションの立ち上げ時からずっと、壁にぶつかっては調べて乗り越えることを繰り返しながら進んできたので、やってきたことを整理し、根拠づけるような勉強をしたかったんです。自ら学んだ知識を落とし込むことでほかのスタッフにもしっかり伝えられるとも思いました。

資格のチカラ_在宅看護指導士「病院の多岐にわたる業務をこなしながら看護にあたるよりも、利用者さんやそのご家族、一人ひとりと向き合い生活を身近で支える訪問看護の方が自分に合っていると感じました」と間瀬場さん

資格の勉強を進めると、自分の実感に根拠が宿った

資格取得には、どのくらいの勉強時間が必要でしたか?

毎日仕事から帰って、家事を終えてから30分ほど勉強しました。休日に少し勉強することもあり、比較的時間を取れたように思います。資格の公式テキストと問題集を使って半年ほどかけて準備を進め、特に試験直前の1カ月は集中して勉強していました。訪問看護の経験が3年ほどあったこともあり、まったく知らない分野ではなかったので頭に入りやすかったです。最後は、重要だと思われる分野に山をかけたりもしました(笑)。

勉強内容が、実際の訪問看護に活かされることはありましたか?

「訪問看護師に必要な態度」という学習領域を勉強した際に、自分自身が現場で感じていた“態度の大切さ”が言語化されていると思いました。
ご契約にあたり、利用者さんには決して少なくない費用をご負担いただいています。そのため、利用者さんが「対価に見合った安心できるサポートを受けたい」と思うのはごく自然なことです。そのお気持ちは、看護技術の正確さ以上に、日々の接し方や振る舞いなどの“態度”に対し、より切実に向けられるのだと思います。例えば、物品への配慮や、ケアを始める前の声かけ、利用者さんへの話し方などですね。そうした現場で大事だと感じてきたことが、勉強することで「やっぱり大切だったんだ!」と腑に落ちる感覚がありました。

資格取得後に継続して勉強していることはありますか?

資格は3年ごとの更新制で、動画視聴や対象イベントへの参加など、継続的な学習により60単位を取得する必要があります。とはいえ、アプリで好きな時に視聴すればOKです。私自身、動画内でほかの訪問看護ステーションの運営方針を知って「このようなステーションにしていきたい」と意欲を高めたり、教科書では得られない知識を吸収したりしています。講義動画や医師と看護師との対話動画などが定期的に配信されるので、プライベートの時間に視聴しています。

資格のチカラ_在宅看護指導士「資格の勉強は、看護知識よりも訪問看護制度を理解する方が難しかったかもしれません」


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ピンク色の看護グッズを揃えて、仕事の気分を上げる!

資格のチカラ_在宅看護指導士

「ピンクが好き」と話す間瀬場さん。会社に支給されたグッズは、すべてピンク色を選んでいるそうです。「名刺を持つようになり、家族からピンクが差し色の名刺入れをプレゼントされました。タブレットには看護記録やチャットツールが入っていて、皆とやり取りするときに活用します。こちらもカバーはピンク色です!」

<写真上>訪問看護に使うグッズは、ピンク色で統一している。
<写真下>愛用している名刺入れと、現場に携帯するタブレット。

取得方法・お問い合わせ

資格主催団体名:一般社団法人 全国在宅医療マネジメント協会
資格種類在宅看護指導士
研修受講資格【在宅看護指導士】次のいずれかの免許および実務経験年数を有する者
1. 看護師・理学療法士・言語聴覚士・作業療法士
2. 実務経験2年以上*
*実務経験は、免許登録日以降、審査書類提出日までとする
ホームページ:https://jhma.or.jp/

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