副業に関するアンケート
2024/5/27
アンケート
2023/10
202310>
日本人のお給料は、この30年間ほとんど上がっていないと言われています。そのような状況の中で昨今はさらに、食料品をはじめ、電気、ガス、鉄道運賃など多くの商品やサービスが続々と値上がりし、お財布事情が変化した方も多いのではないでしょうか。皆さん、正直なところ、今のお給料……どうですか?
今回の未来ワードは
看護職の皆さんは、どのくらいお給料をもらっていますか?
看護職員 ※雇用形態を問わず(n=53)
(単位:円)
26~30万円がわずかに多いようですが、20~25万円、19万円以下の割合も同じくらいなんですね。雇用形態別に詳しく見てみると、19万円以下の大部分を占めていたのは、正社員以外(パート、派遣、契約など)の看護職員でした。
介護職の皆さんは、いかがですか?
介護職員 ※雇用形態を問わず(n=24)
(単位:円)
介護職員の場合、25万円以下の割合が圧倒的に高いですね。2022年2月から介護職などの賃上げ政策が始まり※、同年12月時点で平均給与額(賞与を含む)は月額31万円超と厚生労働省が発表していました。単純比較はできませんが、果たしてどれだけ現場に還元されているのか疑問が残る結果でした。
※「介護職員処遇改善加算のⅠ~Ⅲを算定する事業所」に勤める介護職員が対象
経済状況にあわせて給与改定を行った企業もあるようです。皆さんの職場ではどうでしょうか?
私たちは、変化ありません!(看護職/変化なしn=30)
そうなんですね。私たちは上がりましたよ!(看護職/やや上がったn=17、大幅に上がったn=2)
え~、羨ましいです~。私たちなんて、下がったんですよ。(看護職/下がったn=2)
介護職の私たちも、変化なしの人が多いんです。(介護職/変化なしn=21)
私たちは、やや上がりました。(介護職/やや上がったn=3)
お給料の上がり下がりは、施設によって事情が異なるようですね。下がった方には、もしかしたら雇用形態の変更など個人的な理由があるのかもしれませんが……とはいえ、昨今の物価高騰や増税などによる負担を考えると、お給料が「上がらない」「下がる」というのはけっこう厳しい話ですよね……(涙)。
看護職・介護職両方の方々にお聞きします!
看護職員・介護職員 ※雇用形態を問わず(n=77)
「とても不満」「やや不満」をあわせるとおよそ7割! 「不満」を感じている方が多いことが、ひと目でわかる結果になりました。
病院(200床以上)に務める、30代の看護師です。現在の給料は19万円以下で、今年の夏のボーナスは31~40万円の支給がありました。とても不満を感じています!
(看護職10~20年目、正社員(役職なし))
私はやや不満ですね。20代の看護師で、診療所・クリニック・医院で働いています。給料は26~30万円で、夏のボーナスも31~40万円支給されました。
(看護職6~10年目、正社員(役職なし))
特別養護老人ホームで働く、30代の介護福祉士です。給料は20~25万円、ボーナスは21~30万円でした。私もやや不満があります。
(介護職10~20年目、正社員(役職あり))
パートでケアハウスで働く、40代の介護福祉士です。不満をとても感じます。現在の給料は20~25万円で、ボーナスは20万円以下でした。
(介護職4~5年目、パート)
30代・40代の方々にお聞きします! 皆さんの年代では、これまでの経験からスキルの幅がぐっと広がり、できることや任せられることも増えてキャリアも着々と積み上がっていく頃ではないでしょうか。「お給料にもよい影響があるのでは?」と想像しますが、現実はけっこう厳しいもの……?
どんなところに不満があるのか具体的に教えてください!
看護管理者・看護師・准看護師×30代・40代(複数回答)(n=33)
お給料が「業務内容・業務量と見合っていない」と感じている方が半数近くいるようです。「医療職の給与は、その責任や仕事量、内容に見合っていない。常に患者の命に直結する仕事にも関わらず、給与水準は高くない(30代、看護師、総合病院)」といった意見も寄せられました。50代の看護師さんからは「デジタル化による業務が増えて本末転倒な職場です(診療所・クリニック・医院)」という声もありました。
介護福祉士・介護助手・介護補助・ケアマネジャー×30代・40代(複数回答)(n=8)
介護職の皆さんの意見も看護職と同じような傾向があるようで、お給料と「業務内容・業務量」「社会状況」とのバランスに不満を感じている様子がわかります。また、半数の方が「業務責任と見合っていない」と答えていることから、求められる責任がだんだんと重くなっていく年代であるにもかかわらず、それに対して満足できるお給料が支給されていない現状もうかがえます。
海外の先進国では、自分のお給料を上げてもらうために経営者と交渉することが当たり前のように行われているそうです。しかし日本人は、7割以上の人が「賃上げを求めたことはない」と回答している、というデータもあります。30年間も給料が上がっていないという現状がある以上、このまま流れに身を任せていてはいつまでたっても満足のいくお給料を手にすることはできないと言えそうです。
特別養護老人ホームに勤務する50代の介護助手・介護補助の方からは「給料を上げるための、会社との交渉方法を教えてください」と、私たち編集部にメッセージをいただきました。皆さんのキャリアアップ形成に役立つ情報を、もっともっとお届けしていきたい! 編集部一同、新しいコンテンツ企画にも力を入れてまいります。
参考文献:『給料の上げ方 日本人みんなで豊かになる』(出版:東洋経済新報社、著者:デービッド・アトキンソン)
「不満」を原動力にがんばるスイッチをONに!
年齢を重ねて経験を積むことで、一般的には給料がアップするものです。しかし、それだけでは上がり幅も少なく、施設によってはそれすら叶わないというところもあるかもしれません。満足のいくお給料は、待っているだけでは口座に振り込まれない、ということですね。
現状に不満を感じた今、このタイミングに皆さんが立ち上がらなければ、未来は変わらないかもしれません。不満のパワーは、裏を返すと強い原動力にもなります。その力をポジティブに変えて、さあ、行動しましょう!
SNSでシェアする