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2023/1

「目標をもたない恐ろしさ」を教えてくれることば

「目標をもたない恐ろしさ」を教えてくれることば

フレッシュな気持ちでスタートを切るのにぴったりな1月。「今年の目標は?」なんて話題もあがりがちですが、そもそも目標を立てる必要ってあるのでしょうか。

目標を「もたない」という選択がもたらすもの

目標のある人は実力以上の力を発揮し、
目標のない人は自分の実力さえ満足に発揮できない
-ホラティウス(詩人)-

 

皆さんは、目標を立てる意味、メリットってどんなところにあると思いますか? 私はこれまで、特に仕事面においては、目標がない人よりもある人の方がグンと成長できるだろうとか、目標があった方が頑張れるとか、そんな風に考えていました。
“なんとなく”目標は立てた方がよいのだろうと思っていた中、このことばに出会ったとき、妙に自分の中にストンと落ちてきて、そして少しゾッとしたのです。目標を立てるメリットがよくわかることはもちろんですが、「目標を立てない恐ろしさ」をするどく表現していることばだと思いました。つまるところ、目標がなければ、自分の本来の能力や得意なことに気づくことさえできないのでは……と感じたのです。それって、とてももったいないことだと思います。自分の可能性を、自分でつぶさないための方法として、「目標をもつ」という選択肢は、とても選びやすいものではないでしょうか。
ちなみに、以前取材をさせていただいた手帳セラピストのさとうめぐみさんによると、昼と夜の長さが同じになる春分の日(2023年は321日)は、新しいことを始めたり、何かを見直すのにぴったりなんだそう。1月は忙しくて目標を考える暇もない……という方は、春分の日に目標を立てるとよいかもしれません。すでに目標を立てている方は、この日に改めて目標を見直すのもおすすめです。ぜひ、新年度が始まる4月を前に、ゆっくりと自分と向き合ってみてはいかがでしょうか。

クイントゥス・ホラティウス・フラックス

古代ローマ時代の南イタリアの詩人。ラテン文学黄金期を支え、彼が残した論文『詩論』は後世のヨーロッパ文学に影響を与えたといわれている。

この人物を知ったきっかけは、YouTubeです。私が好きなライフスタイル系のYouTuberさんが、彼の言葉を動画で引用しており、いろいろと調べてみたところ、今回のことばにたどりつきました。他にも人生の指針になるような名言をたくさん残されているので、興味がある方はぜひ調べてみてくださいね。

【文】
たま子
Nursing-plaza.comの編集部員。趣味は、本、映画、ドラマ、音楽、広告など、ジャンルを問わず、ありとあらゆるものからすてきなことばを集めること。

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