みんなの広場

2023/3

「目標を達成するために必要なマインド」が詰まったことば

「目標を達成するために必要なマインド」が詰まったことば

WBCで14年ぶりの優勝を果たした日本。毎試合でドラマが生まれ、連日、日本中がWBC一色となりました。祭りのあとではありますが、MVPにも輝いた大谷選手のことばを、くすりばこへ追加したいと思います。

勝負の世界で、憧れは時に足かせになる

憧れるのを、やめましょう。
今日、超えるために、トップになるために来たんで。
今日一日だけは彼らへの憧れを捨てて、勝つことだけ考えていきましょう。
-大谷翔平(プロ野球選手)-

 

プロの選手の中からさらに選抜され、まさに「選ばれし者のみ」が集ったWBC。熱烈な野球ファンではない私ですが、あらゆるところから漏れ出る熱に惹かれてしまったのか、その動向を追い続けた数週間でした。特に、対メキシコ戦での逆転サヨナラで、選手が喜びを爆発させた場面を思い浮かべると、未だに目頭が熱くなってしまいます。

ということで、この感動、熱に引っ張られるがままに(笑)、今回はWBCの舞台で生まれたことばを選びました。多数のメディアで話題になっていたのでご存知の方もいらっしゃるかもしれませんね。

このことばは、大谷選手がアメリカとの決勝戦前の声出しで、ともに戦う選手に向けて発したものです。あくまでも想像ですが、私は大谷選手のこのことばが、日本の選手のマインドセットになったのではないかと思います。「憧れ」という気持ちは、無意識に相手を上に見てしまうもの。名だたるアメリカの選手陣を前に、「憧れ」や「尊敬」が先行してしまっていた選手も、このことばで、真正面から勝負に挑めたのではないかと思います。

大谷選手のことばは、「憧れって時に捨てるべきものなんだ」という気付きをくれました。「何かを叶えたい」「達成したい」と思った時、憧れの気持ちが足かせになってしまうこともあるのだと。「憧れを捨てる」ことは、何かを成しえるために、時に必要な心のもちようであることを教えてもらえました。看護師さん・介護士さんの普段のお仕事で、「憧れを捨てたほうがよい瞬間」というのはめったにないかもしれませんが……。例えば、「憧れのあの人のようなケアができるように」といった目標があれば、「憧れを捨てる」というより、「憧れを超えていく」という感覚でいられるとよいのかもしれませんね。

何はともあれ、日本世界一おめでとう! 感動をありがとう!

 

【文】
たま子
Nursing-plaza.comの編集部員。趣味は、本、映画、ドラマ、音楽、広告など、ジャンルを問わず、ありとあらゆるものからすてきなことばを集めること。

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