みんなの広場

2023/12

相手にあわせて正しく使い分け! 職場で使えるお役立ち英語フレーズ【挨拶・相談編】

相手にあわせて正しく使い分け! 職場で使えるお役立ち英語フレーズ【挨拶・相談編】

職場内で誰かに相談したいとき、それが親しい同僚なのか、時々しか話さない同僚なのか、あるいは上司なのかによって声のかけ方を変えることがありますよね。英語でもシチュエーションや相手によってふさわしいフレーズが異なります。では、実際にどう使い分けたらよいのでしょうか? 今回は、外国人の同僚とのコミュニケーション、はたまた海外勤務時にも役立つ簡単な英語フレーズをご紹介します。

英語で「お時間いただけますか?」は何と言う?

挨拶する看護師の写真

一日の仕事を気持ちよくスタートするために、挨拶はとても大事なもの。これは世界中どこでも同じではないでしょうか。そこでまずご紹介するのは、一日の初めの挨拶です。声をかける相手別に見ていきましょう。

初めの挨拶:「おはよう(ございます)」「おつかれさま(です)」

  • 親しい同僚には… Hey, how’s it going?
  • 顔見知りの同僚には… Hi, how are things?
  • 上司・目上の人には… Good morning /afternoon /evening.

解説
日本語の「おはよう(ございます)」「おつかれさま(です)」にあたる挨拶です。“Hey”“Hi”で済ますのではなく「調子はどう?」の一言を添えるのが自然です。目上の人やお客様に対しては、“Good morning”などの丁寧な挨拶が礼儀正しいでしょう。

続いては、相談事をしたいときによく使うフレーズです。質問や相談をする前に「少し時間いいですか?」と確認したいときに使います。

相談するとき:「少し時間いい?」「少しお時間をいただけますか?」

  • 親しい同僚には… Are you free for a quick chat?
  • 顔見知りの同僚には… Do you have a few minutes to talk about something?
  • 上司・目上の人には… Sorry to bother you, do you have some time to discuss something?

解説
“Are you free?”は、友人を遊びなどに誘うときにもよく使う「〇日空いてる?」にニュアンスが近いフレーズです。顔見知りの人や目上の人に尋ねるのなら、“Do you have a few minutes/ some time?(お時間ありますか)”と丁寧に聞くのが◎です。“Sorry to bother you(お忙しいところすみません)”といった断りを入れるのも、日本語・英語で共通していますね。

お願いごと・アドバイスに使える英語フレーズ

アドバイスする看護師の写真

質問や相談ごとと同様に、何か作業をお願いするときにも、依頼する相手にあわせて言葉の使い分けに気をつけたいところです。よく使われるそれぞれの簡単な会話の流れを見てみましょう。

 作業を依頼するとき:「手伝っていただけますか?」

【親しい同僚の場合】
あなた:Can I ask you a favour?
相手:Sure, what’s up?
あなた:Cheers.

【顔見知りの同僚の場合】
あなた:Do you mind helping me with something?
相手:Not at all. What’s the problem?
あなた:Thanks, I really appreciate it.

【上司・目上の人の場合】
あなた:If you have time, would you be able to help me with something?
相手:Of course, let’s have a look.
あなた:Thank you for helping with this.

解説

カジュアルな場面では“Can I ask you a favour?”でも十分ですが、より丁寧なのは“Do you mind~”と相手の意向を聞く聞き方です。このフレーズは、例えば“Do you mind if I open the window?(窓を開けてもいいですか?)”など、自分がすることに対して尋ねるときにもよく使うので、覚えておくと便利です。
さらに目上の人に対して尋ねる場合は「お時間許すようでしたら…」の意味を込めて“If you have time……”と頭に置き、“would you be able to~(~をお願いできますか)”と聞くのが丁寧でしょう。もちろん、応じてくれた後の「ありがとう」も忘れずに!

最後は、相手にアドバイスや提案をするときに使えるフレーズです。

アドバイス・提案をするとき:「〇〇はどう(ですか)?」

  • 親しい同僚には… Why not try this?
  • 顔見知りの同僚には… Have you thought about doing it like this?
  • 上司・目上の人には… Perhaps it would be better to do it this way.

解説
日本語で助言や提案するときにも、「〇〇した方がよいと思う」と言わず、相手の意見を尊重し「〇〇はどう?」と尋ねたり、断言を避けたりすることが多くありますよね。ここにご紹介した英語フレーズも同じで、「〇〇を試してみたら?」「〇〇をどう思いますか?」「もしかしたら〇〇がよいかもしれないですね」といったニュアンスで伝わります。これはもちろん後輩や部下にアドバイスするときなど、さまざまな場面で使えるので、ぜひ覚えておきましょう。

今回は、日々のコミュニケーションでよく使われる基本フレーズをご紹介しました。普段の小さなやり取りでも言葉の使い方しだいで、自分の意図と異なり、相手に高圧的に聞こえたり、失礼に聞こえてしまったりすることもあります。決して「一字一句覚えないと…」と恐れる必要はありませんが、使い分けのニュアンスだけでも覚えておくと、きっといろんな場面で生かせることでしょう。ぜひ、日常英語のプラスαとしてお役立てください。

【英語監修】
ニック・ウェストン
英国ウェールズ出身。英語講師として、13年にわたり日本の英会話学校や大学などで教鞭をとっている。
【文】
みーる
Nursing-plaza.com編集部員。ワーキングホリデーでカナダに滞在、その後、国際交流機関や英会話スクールでの勤務経験をもつ。

Key wordsキーワード

SNSでシェアする