おしえて、先輩! 看護師のためのマネー&キャリア相談室#02「人間関係の悩み&傷病手当金」
2024/11/19
みんなの広場
2023/12
ドイツ語ではなく、独り言のほうの独語のことです。
認知的効果があると知ってはいても、知られたくない内心を人前でうっかりと口にしてしまったりして恥ずかしい思いをすることになりそうで、独り言をすることに警戒して生きてきた私ですが、最近、はじめたんです。たまたま読んだ、小川未明の童話『いろいろな花』の中に出てきたシーンーー小鳥の鳴き声を聞いたすみれの花が「どんな鳥だろうか、どうか見たいものだ。」と独り言をして散って行くーーが印象に残ったことをきっかけに。
母の遺影前に座ったときや遺影に挨拶をするときなど、それまでは心の中だけで思っていたことを声に出すようにしてみたら、なんとも落ち着いた心持ちになり、それがはじまり。
以来、たとえば、スケジュール帳を見ながら予定を口にしたり、畳んでいる洗濯物のくたびれぶりを実況したりなど、ときどき独語をすると、日課のメリハリや活気のようなものがわいてくる感覚にもなりました。
調子に乗った私は先日、打ち合わせ前に某ホテルの誰も来そうもない静まりかえったトイレ(個室が4つ)の一番奥に入り、頭に浮かんでいる考えを口に出してみたら、口にしないより俄然思考が整理できている手ごたえがありました。それでご機嫌でトイレから出ると、洗面所の前にいつのまに来てメイクをしていたらしい人がいて、私にほほえみかけました。私の独語が聞こえていたのだなと思い、久しぶりに赤面。それもまた楽しい失敗です。
みなさまにも、独語をおすすめします。場所を選びますが。
著者/小林 光恵さん | 元看護師。著述業。つくば市在住。 エンゼルメイク研究会代表、ケアリング美容研究会共同代表。 看護師、編集者を経て、1991年より本格的に執筆業を中心に活動。『おたんこナース』『ナースマン』など。2023年出版を目標に、ナイチンゲールの子孫が主人公の小説を鋭意執筆中。 <多数のメディアで連載中!> ●小説 『令和のナースマン』 (月刊ナーシングキャンバス 株式会社Gakken) ●エッセイとイラスト 「アンチヘブリンガン」 (月刊ナーシング 株式会社Gakken) ●コラム 小林光恵の「ほのぼのティータイム」 (Aナーシング 日経メディカル) ●コラム 「ついついやってしまいがちなエンゼルケア」 (Will Friends 日本看護学校協議会共済会) ●ドクターズコラム (健達ねっと メディカル・ケア・サービス) など |
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