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2024/1

「人生を楽しむコツ」が見つかることば

「人生を楽しむコツ」が見つかることば

新たな一年の始まりの月にご紹介することばはどれにしようか……。悩みに悩みましたが、せっかくならワクワクするものを! ということで、私、編集部たま子の好きな漫画ベスト3に入る、高校バレーボールを題材にした漫画『ハイキュー!!』から選んだことばをご紹介します。

人生は選択の連続。だからこそ、よりポジティブな選択を

“楽”じゃなく、“楽しい”を考える
‐『ハイキュー!!』(集英社)/古舘春一‐

『ハイキュー!!』は、全日本バレーボール高等学校選手権大会、通称「春高バレー」を中心に話が進むスポーツ漫画です。この漫画の好きなところを聞かれたら口が止まらなくなりますが(笑)、ご紹介することばに関する点でいえば、読むとなんだか元気になれるところが大好きです。

今回のことばは、強豪校である梟谷学園高校バレー部の主将、木兎光太郎が後輩に発した一言です。この後には、「ブロックされんのも、レシーブミスんのも、サーブミスんのも、バテんのも、楽しくない」と続きます。しかし、それをすべてなくすのはかなり難しいことですよね。少なくとも、そのためには並々ならぬ練習やトレーニングが必要です。つまり“楽”とは真逆の道。でも、彼にとってそれらは「バレーを楽しむために必要なもの」なんですよね。

私がこのことばをメモしたのは、「これは、人生を楽しむコツだ!」と思ったからです。オタク的な視点でいえば、この一言で木兎さんのキャラクターがとてもうまく表現されていることに、作り手のクリエイティブ力を感じてそこもたまらないのですが……。それは一旦置いておきましょう(笑)。

私たちは日々、何かを選択しながら生きていますよね。この選択の基準のひとつとして、もっておいて損はない考え方だなあと思いました。看護師さん・介護士さんにとって、日々の仕事で「楽しい」と思うのはどんな時でしょうか。患者さん・ご利用者さんが笑顔になってくれた時? スムーズに効率よく仕事が回せた時? 自分の成長を感じた時? いろいろとあると思いますが、まずは自分の中の「楽しい」を見つけてみるとよいかもしれません。そして、どうすればその「楽しい」を生み出せるかを考えてみる。「患者さんが笑顔になるためにはどうしたらいいんだろう」、「もっとスムーズに仕事を回すためにはどうしたらいいんだろう」という風に。「やらなければならないからやること」と「楽しいからやること」では、気持ちのもちようも行動も全く違うはずです。「楽しさ」は、ポジティブなエネルギーで私たちの背中を押してくれると思います。

誤解しないでいただきたいのが、別に楽をしてはいけないという話では決してないということです。だって、私たち毎日本当にがんばっているんですから、楽をしたっていいし、できるなら楽すべきだと思います。ただ、日々無数にある選択の中で、ひとつでも「楽しい」という気持ちに素直に従って行動ができたら、それだけで人生の「楽しさ」が増えるはず。私も、2024年は「楽しい」のための選択と行動をしていきたいと思います!

『ハイキュー!!』
著者 古舘春一
出版 集英社

『週刊少年ジャンプ』で2012年から2020年まで連載されていたスポーツ漫画。愛読しているプロのバレーボール選手も多く、漫画で出てきたプレーを実際に取り入れたプレーをする選手もいるほど。世界選手権などの大きな大会があると、X(旧Twitter)などで「ハイキュー」がトレンド入りすることも多く、バレーボール人気にも大きく貢献している漫画だと思います。

私にとって、今のところ出会えてよかった漫画、第1位です! 高校生が主人公ではありますが、大人が読んでも楽しめます。とにかく、「もっと頑張ろう!」と思える漫画。これを書きながらまた読みたくなってしまったので、早速読み返しております。2月には映画も公開されますので、ぜひ、まだ読んだことのない方は手にとってみてください★

【文】
たま子
Nursing-plaza.comの編集部員。趣味は、本、映画、ドラマ、音楽、広告など、ジャンルを問わず、ありとあらゆるものからすてきなことばを集めること。

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