私たちの働き方改革

2023/3

多職種連携の強化やケアの画一化を実現 全職員の目線を合わせ、”協働力”を育む

多職種連携の強化やケアの画一化を実現 全職員の目線を合わせ、”協働力”を育む

寝たきりのご利用者が在宅復帰できたことも!

大鐘

現場でもケアプランを活用しています。職員一人につき2~3名のご利用者を担当していますが、その職員にはケアプランの中から特に達成したいことを2つピックアップしてもらいます。担当している利用者さんのケアプランすべてを把握するのはなかなか難しいので、特にその方にとって重要だと感じるものをまずは2つ、という考えです。それを表で管理し、毎日できているかどうかを確認してもらっています。

また、3ヵ月に1回、担当者にケアプランを見直してもらい、プランに対する現状の達成度合いをケアマネジャーに報告しています。

小林

私は、ケアマネジャーの資格を取る前、介護スタッフとして現場に出ていたのですが、正直なところケアプランの大切さをあまり理解できていませんでした。実際、特に現場のスタッフにはそういう方も多いと思います。そうした中で、担当者会議の時に、医師が「ケアプランに則ってケアをしているのか」と全職種に向けて確認してくれることで、ケアの指針として立ち返ってもらいやすくなっていると感じます。

利用者さんに関しても、経管状態で入所された方が、自分でご飯を食べられるようになったり、車椅子だった方が安定して歩けるようになったり、寝たきりだった方が元気になって自宅へ帰ることができたこともありました。自宅に帰りたいという利用者さんが多いので、退所前訪問で久しぶりに自宅に帰った際に、ものすごく喜ばれている姿を見ると、やはり励みになりますね。

▲たっぷりと光が入るように多方面に窓も設置されているリビング。
各々がゆっくりと好きなことを楽しめる

職員の働きやすさも忘れずに、全職種で同じ目標達成を目指す

小沼

どこの施設でも、課題や不安は常につきまといますし、自信をもって利用者さんと向き合うことはなかなか難しいと思います。そうした中でも職員が少しでも自信をもてるようにするためには、先にお話した通り、まずは法人・施設の目標を明確にして、みんなの目線をあわせることが大切だと実感しています。そうすることで、全職種一丸となって利用者さんと向き合えるようになると思います。

そして「職員の働きやすさ」も忘れてはいけません。働く楽しさ、うれしさを感じながら仕事をしてもらえることが重要です。職員の働きやすさを実現するために、ユニケア岡部では職員一人ひとりの声に耳を傾けるようにしています。そのために、定期的に面談を行い、年に一回意向調査をして法人の満足度や異動希望部署などを聞いています。今回の意向調査でも、「もっとインスタグラムを活用した方がいい」という意見があったので、始めました。それがより活発な情報発信につながり、施設の認知度の向上や人材の確保などにもつながっていくのだと思います。

あくまでも主役は現場の職員です。彼らの声にこたえ実現していくことが、働き方改革にもつながっていくのだと実感しています。

 

 

多職種での交流にも活用! 職員専用の「ゆにカフェ」

24時間運営の「ゆにカフェ」には、コーヒーやアイス、カップラーメンなどが並び、スタッフの憩いの場として活用されています。照明やテーブルなどは若手の女性社員に選んでもらい、おしゃれで居心地のよい空間に。「ユニットケアだと、どうしても隔離された空間になってしまい、他部署と交流しないんですよね。今は新型コロナの影響で、一緒に食事をしたり、たくさん話すことが難しいのですが、新型コロナの前にはリハビリの担当者や看護師、介護職員がカフェでコミュニケーションをとっている姿をよく見かけました」(大鐘さん)

写真:遠藤麻美

1 2 3
施設名医療法人 志太会 介護老人保健施設 ユニケア岡部
住所〒421-1131 静岡県藤枝市岡部町内谷1473-3
事業開始2003年
事業内容介護・医療・リハビリを通じ、在宅復帰を目指す介護施設
長期90部屋 短期10部屋(全部屋個室)、通所リハビリ、訪問リハビリ
※2023年3月現在 医療法人 志太会 ホームページより抜粋

SNSでシェアする