相手にあわせて正しく使い分け! 職場で使えるお役立ち英語フレーズ【励まし・労わり編】
2023/12/22
みんなの広場
2023/9
近年、在日外国人や訪日外国人の増加を背景に、医療現場においても多言語対応のニーズが高まっています。最近では自動翻訳デバイスなど便利なツールもありますが、すぐに使える簡単なフレーズだけでも覚えておくと、外国人患者さんとのコミュニケーションがより充実したものになるはず。そこで今回は、看護師さんが外国人患者さんと接する際に使える簡単な英語フレーズをご紹介します。
まずご紹介するのは、病院やクリニックでの診療や入院で訪れた外国人患者さんとのアイスブレイクに使う英語です。言葉がうまく通じないのはもとより、自国とは勝手が異なる環境で過ごすことは、患者さんにとって大きな心理的負担になります。身近な話題から声をかけてみることは、そうした緊張や不安の軽減に役立つはずです。では見ていきましょう。
Where are you originally from?
ご出身はどちらですか?
■解説■
「どこから来ましたか?」を意味する “Where are you from?”。しかしこれだけだと「日本のどこから病院に来たのか」という質問として捉えられかねないので、「出身地」をたずねたい場合には「originally」を付け加えるのがベターでしょう。
What do you like to do in your free time?
普段、休日や自由時間は何をして過ごしますか?
■解説■
相手の趣味について聞くとき、“What is your hobby?”というフレーズを使う方が多いかもしれませんが、日常的な趣味や自由時間の過ごし方を聞くのなら“What do you like to do?”のほうが自然な表現でしょう。
How long have you been here /in Japan?
こちら(日本) に来てどのくらいですか?
■解説■
これは日本在住の外国人と観光などで訪日中の外国人、どちらに対しても使える一般的なフレーズです。“How long are you travelling?”などと相手を観光客だと決めつけた質問をすると、すでに長く日本に住んでいる人だった場合、不快な気持ちにさせることもあるので気をつけたいところです。
続いて、患者さんを手助けする場面で使う実用英語をご紹介します。何かと不安や心配がつきまとう入院や診療で、患者さんを安心させるためのお声がけとして役立ちます。
Is there anything I can do to help?
何かお困りのことはありませんか?
■解説■
このフレーズは、居心地が悪そうだったり、体の具合が悪そうだったりする患者さんに対して声かけするときに使います。丁寧な言い回しですが、患者さんだけでなく職場や街中で困っている人を手助けするときにもすぐに使えるので、日常的なフレーズとして覚えておくと便利です。
最後は、看護師さんが患者さんに対して必ず聞く質問の英語フレーズです。
Do you have any allergies? / Are you allergic to…?
何かアレルギーをもっていますか?/〇〇にアレルギーはもっていませんか?
■解説■
問診などで、薬やアルコールなどのアレルギーの有無を確認する場面で必要なフレーズです。食物や薬に対するアレルギーを聞きたいときは、“Do you have any food / medicine allergies?”などと「allergies」の前に「〇〇の」にあたる名詞を入れて使いましょう。 ちなみに日本語では「アレルギー」と言いますが、元の英語は「アラ(ル)ジー」と発音するので、ご注意。
今回ご紹介した英語フレーズはどれも簡単なものばかりですが、その一言が患者さんとの会話の突破口となったり、患者さんが安心感を抱くきっかけになったりするものです。問診時や入院時のアイスブレイクなど用途に合わせて、ぜひご活用ください。
【英語監修】 ニック・ウェストン 英国ウェールズ出身。英語講師として、13年にわたり日本の英会話学校や大学などで教鞭をとっている。 | 【文】 みーる Nursing-plaza.com編集部員。ワーキングホリデーでカナダに滞在、その後、国際交流機関や英会話スクールでの勤務経験をもつ。 |
SNSでシェアする