地域包括ケアを支える新資格! 在宅看護指導士・在宅介護指導士の役割とは
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みんなの広場
2023/10
看護師の多様な生き方をサポートする「ナースライフバランス研究室」と有志看護師による、看護師による看護師のための祭典「ナースまつり2023」が、10月14日(土)と15日(日)に開催されました。開催2日間での参加者総数は731名(オンライン参加者含む)。大変な賑わいを見せた本イベントを、Nursing-plaza.com編集部が取材してきました!
▲大会長の西山妙子さん(右)。左は1日目のメインMCを務めた現役看護師×お笑芸人パンダさん
開会に際し、本イベントを企画した大会長の西山妙子さんは「看護について語れる・表現できる・学べる場、看護師としてよりよく働くための情報の場、看護師の多様性に出会い、未来、価値創造を感じられる場を目指している。『看護っていいよね』という気持ちになってもらいたい」と説明。詰めかけた来場者の方々に向けて、「普段出会えないようなおもしろい看護師がたくさんいるので、いろいろな方と交流してほしい」と呼びかけました。
本イベントの企画は、普段は別々の病院などで働く看護師たちが集まって手がけたそう。ステージ上では、現役看護師や専門家らゲストが登壇し、看護に関する対談やプレゼンテーションが行われました。例えば、女性に比べて圧倒的少数の男性看護師の本音トークや、訪問看護や看護師による起業をテーマにしたものなど、そのテーマはさまざま。また看護師に向けた展示ブースや交流セッションなどもあり、お祭りさながらの盛り上がりを見せていました。
▲東葛クリニック病院は、院長と看護師が団結してお祭り姿で登場
イベントの目玉企画「日本一働きやすい病院アワード2023」では、看護師さんが生き生きと働いている職場の「ワクワク」ポイントを競うべく、6つの病院の看護スタッフが登場。それぞれの病院による働き方改善に関する取り組みについて、熱いプレゼンテーションが交わされました。
例えば、Newsweek誌「World’s best hospital」で国内3位の実績を誇る亀田メディカルセンター(千葉県)は、職員の自発的な業務改善の取り組みを表彰するアワードや、年間通じて行われる「Kameda Cup」という職員参加のイベントなどを紹介。同県の東葛クリニック病院は、社食の改善など職員たっての要望を吸い上げる、院長のトークライブ配信など独自の取り組みを紹介しました。
大賞は、来場者の投票によって決定。短時間勤務や日勤のみなど多様な働き方を受け入れている、長崎県の対馬病院が受賞しました。
▲メイン会場のステージ前はほぼ満席状態に!
それぞれの病院で取り入れられている職場改善の工夫は、勉強になることばかり。登壇した方々の熱いプレゼンを聞いて、看護師さんが「自分事」として改善点を発信し、行動につなげていることが、「ワクワク」な職場を生み出す秘訣なのだと感じました。また、人材不足が特に深刻な地方では、地域とのつながりも大事だということ。「ファンをつくる」病院の独自の取り組みも印象的でした!
▲講師は、慢性疾患看護専門看護師でAbeby代表の木嶋 千枝さん
2日目に行われたイベントの中で、編集部が注目したのは「実演あり! タスクから看護へ転換すべき最新フットケア」のセミナー。第2会場であるケアコム 東京オフィス内の「StudioC」には、35名もの看護師さんが集まり、爪切りの必要性や足を整えるメリットなどを学んでいました。
セミナー後半に行われた演習「ストローゾンデの作り方や使用方法、シャボンラッピング」の時間になると、会場内は一気に熱気ムンムンに! 100円均一のグッズを使ってもふもふの泡をつくり、袋の中で足をやさしく泡で包んでケアする方法に、皆さん「なるほど~」とうなずくばかり。講師のわかりやすい解説を聞きながら、そのテクニックを真剣に見つめる人、スマホで動画を撮る人、メモを取る人など、楽しみながらセミナーを受けていました。
6人で1グループになってシャボンラッピングに挑戦してみると、さすがは現役の看護師さん! お見事なもふもふ泡をつくるではないですか(笑)。「こういう患者さんにはこんな風にケアしたらいいですね」「患者さんからこんな相談があるんです」などと、看護師同士の情報交換も活発に行われていました。
看護師さんたちからは「明日からでもすぐに取り組みたい!」という気迫が感じられ、フットケアへの関心の高まりを実感しました。
資格のチカラでは、「フットケア指導士 」を取得し、患者さんへのケアが変わったという訪問看護師さんを取材しました。実際の現場で資格をどのように生かしているのかをお聞きしているので、あわせてご覧ください!
インタビュー記事:
https://nursing-plaza.com/qualification/qualification-3061/
▲看護だけでなく美容、食品、健康などさまざまなジャンルの出展ブースがずらり。多くの看護師さんで賑わっていました。
当日はイベントに参加していた看護師さんに直撃インタビューをさせていただきました! イベントを知ったきっかけや参加の目的、参加してみてのご感想をお聞きしました。
Xでイベントのことを知り、看護師の友達を誘って参加しました。「日本一働きやすい病院アワード」がおもしろかったです。他の病院の内部のことって、なかなか知ることができないのでとても新鮮でしたし、うらやましいな~と思うところもたくさんありました(笑)。看護に携わるさまざまな人と会えるのがこのイベントの醍醐味だと思います。とっても楽しかったです!
夜勤明けでちょうど時間もあったので参加してみました。このイベントを知ったきっかけはイベントを主催しているナースLabさんのインスタです。実際に参加してみて、看護関係はもちろんですが、美容や健康関連のブースも多く、プライベートも充実させたいとあらためて思いました。以前から気になっていた、「看護守」をつくっている福島八幡宮が出展していたので、お守りも購入できてうれしかったです。
現在会社を経営していて、たまにアルバイトで訪問看護師として働いています。男性看護師の会を目当てにイベントに参加しましたが、やっぱりオフラインのイベントのリアル感はいいですね。現役看護師時代にこのイベントに参加していれば、もっと視野が広がっただろうなと思いました。
デイサービスで看護師をしています。メイン会場で行われていた「看護師の多様性を語る」ステージを目的に参加しました。お話を聞いてみて、ポジティブに考えることの大切さを感じたというか……。どんなことも前向きにとらえて行動していけば、よい波に乗って、自分らしく輝けるんだと気づくことができました。
▲1日目の人気企画だった「男性看護師の会 パネルディスカッション」
イベントを振り返って大会長の西山さんは、「ボランティアスタッフを含め一人ひとりが考え行動できるのが看護師の強みだと実感しました。当日は多くの人にステージを見ていただけましたし、ブースでもたくさんのコミュニケーションが生まれていました。たくさんの協賛、ご支援、応援をいただきました。本当にありがとうございました」とコメント。
編集部のメンバーも「ナースまつり2023」に参加し、看護師さんの生き方、働き方にはさまざまな選択肢と、より輝ける可能性が秘められていることに気づかされました。看護師さん自身で考え、行動し、そしてその輪を広げ、つながっていくことを体現していたこのイベントは、まさにNursing-plaza.comが目指している形そのもの。私たちもますますパワーアップしなければとグッと気持ちが引き締まりました! 今後も「看護師さんが生き生きと働き続けられるように」濃密な情報を発信できるよう、サイトもアップデートしていきますので乞うご期待ください★
ナースまつりとは…
オンラインコミュニティーである「ナースライフバランス研究室(ナースLab)」が主催するイベント。本イベントの企画は全て看護師さんが考えたものであり、まさに「看護師による看護師のための祭典」です。すでに次回の開催に向けて動き始めているとのことですので、次のイベントもお見逃しなく!
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